今までのパターンどおり、ソフトウェア特許は悪です。period。で終わる 危険性が高い。口上にきわめて問題がある。バランスの取れた議論が 出来そうにない。それは、以下のような文からも伺い知れる。
実は僕は長い間、この認識はプログラマーの共通のものであると勘違いしていた。 しかし、最近になって、どうもそうではないことがわかってきた。「特許でゲット リッチ」的な素朴な発想で大学でソフトウェア特許を書いたり、ソフトウェア特許 について考えたことなどない、というプログラマーの方がごく一般的なのである。
氏の懸念は当然だ。フリーソフトウェアにかかわる人間にとってソフトウェア特許は まさに自由に対する敵である。しかし、上のような欲望を持つ人間を、そう無邪気に否定して 良いものなのだろうか? もちろん、そりゃあ、誰だって、将来大もうけしたいとかいう卑俗な 欲望をもたなければ、自分の発明はすべて公共のもの、という崇高な思想を持つのは大変 良いことだ。
ただ、これを全面的にソフトウェアに適用したとき、あまり嬉しくない社会が待っていると したらどうか? 少なくとも我々は資本主義の世界に生きていて、少なくとも特許という 社会制度は100年以上も有効な(ここでは実効性があるという意味)システムとして機能して 来たのだ。すくなくとも、特許がソフトウェアに対して、どのような取り扱いをしてきたのか ぐらいの調査と、その資料は、口上に入れて欲しかった。その上で、ソフトウェアに対しての 特許制度を否定するというのであるならば、よかったのであるが。
現在、あまり時間がないけれども、少なくともそういう資料集は、自分で まとめておきたいと思う。これからもフリーソフトウェアにかかわる可能性が高い 自分に課した義務だと思おう。ソフトウェア特許に関する議論に、この資料が少しでも 役に立てればよいと思う。