オヤバラチン5

その日飲んでいたメンバーは、総勢7人。女は私だけでした。 そしたらやっぱり出てくるのはシモ話。 皆とっくに私の染色体なんぞに興味を示さなくなっているので、男同士のアツイトークが炸裂していました。 やれ、いままででかかった性病だの、過去最強のオイニーだの、箸袋をつかった大きさ比べだの、 みなが少年のような目をして語っている横で、私はヤキトリをばくばく食べながら、 時にはつっこんだり、感心したり、覗き込んだりしていました。 いよいよ盛り上がりが最高潮に達した頃、最後の爆弾が投下されました。 ええもちろんオヤブンの手によって。 なんつーか、もう・・・すごい破壊力でした。 最初は初めていたした年はいくつかという話でした。 もちろんぶっちぎりトップはオヤブン。 中学生になる春休みに、近所の公園（浮浪者ウヨウヨ）の溝（？）のなかで、今度行く中学のヤンキーのお姉さまとしたそうです。 その中学ではその年上がってくるヤンチャそうな新人を、春休みのうちに襲い、身も心も大人にしてから入学させるという、ありがたいのか犯罪なのかわからない、微妙なラインのしきたりがあったそうです。

セックス青田買い。まさに人生の先輩です。

そんな話で盛り上がっていたとき、オヤブンが予想もしなかったことを言いました。

「でな、入れたんは高校3年の卒業前。」

「（一同）・・・・・？？？？」

「真珠。」

「（一同）！！！！！！！！！！！！」

なになになに？？？！！！今なんか言った？なんか言った？なんか言った？？？！！ ちょっと待ってみんな、落ち着こうよ、落ち着いてちょっともっかい話聞こうよ！！！ まるで突然鳴り出した警報機に、ビックリしながらまだ理解できていない寝起きの中学生のような反応の私たち。

「ホラね。」

オヤブンが隣に座っていたタガ君の手を取りパンツの中へ。

「ギャァァッッッ！！！」

転げまわるタガ君に一同パニック！！

「うわー、まじまじ？！！」

「本当に入れてる人にはじめてあったよ俺ッッ！！！」

「あんたマジおれの師匠だよっっっ！！！」

結局みんなの意見を総合すると、いっぺん触らしてってことになり、みんな順番に触りました。

俺もな。

コロコロしてましたよ。

しかしもっと壮絶なのが、それを入れる過程なわけですよ。

「どうして入れようと思ったの？」

「これ？根性試し。」

！！！！！！！！！！！

根性試しってあんた・・・・・

「根性試しって普通、煙草の火押し付けたりとかその程度じゃないの、身体的ペナルティって・・・」

「そうなん？煙草の火押し付けるだけなん？

そんなんで根性試しになるん？

そんなんイミないやん。

真珠なら後で役に立つで。」

・・・・イヤ、もっともですよ、おっしゃることは。え？ちょっとまって？！

「ってことはオヤブン、真珠が根性試しってことは、病院で入れたんじゃないの？」

「自分で入れた。」

！！！！！！！！！！！！！！！！

なになになに？？？！！！今なんか言った？なんか言った？なんか言った？？？！！ ちょっと待ってみんな、落ち着こうよ、落ち着いてちょっともっかい話聞こうよ！！！ またもや皆パニックです。

「あんな、まずバケツに氷水を用意すんねん。そこにな、チンコ入れてしびれさすねん。 まあ、この氷水につけるだけでめちゃめちゃ冷たいから痛いねん。ちぎれそうな感じやな。」

男子いっせいに冷たそうな顔をしてます。

「ほんでな、火であぶってよく消毒したナイフ、よう切れるやつな。これで皮のところ切るねん。」

男子一斉に悲鳴を上げます。

「10人くらいでやってんけど、この時点で3人ぐらいギブアップしてたわ。 で、それでおわりとちゃうねん。切った皮引っ張って、その下にある海綿体に切りめいれて埋め込むねん。」

ギャアアアアアアアアッッッッ！！！

もう女の私も一緒になって全員が自分の股間を抑えて絶叫です。

「で、すぐ包帯でぐるぐる巻きにして終了。チンコめちゃめちゃ腫れるで。 俺このまま直らんかったらどうしようかと思ったもん。 でも1ヶ月ぐらいしたら直ってくる。3ヶ月目くらいからできるようになる。 それまでは自分でもでけへんし、立つだけで痛いし地獄やで。まあ痛くて立ちもしなくなるしな。 でも直ったら天国がまってんねん。」

天国の言葉に、男子一斉につばを飲み込みます。

「俺のトモダチなんかそれで味しめて、大人になってから手術で追加したヤツも結構おるで。 トウモロコシみたいなやつ。」

たしかにオヤブンはぜんぜんかっこよくありません。 愛嬌のあるぶちゃいくさんです。 なのになぜかモテます。それも綺麗なひとばかりです。私の知っている限りでは、スッチーやモデルさんもいました。 オヤブンは面白いし顔もすごく広いからかと思っていたのですが、こんなところに最終兵器を隠していたとは・・・。 その後はもう、手術はどこでやってくれるのかだの、いくらくらいかだの、所要時間はだの、オヤブンをかこんで大質問大会になっていました。 私一人かやのそとです。（なにせいれるところがないから）

手羽先がきました。 手づかみで食べようとして、さっきオヤブンのを触ったのを思い出しました。 直後に手を洗ったのですが（失礼）、もう一度洗いに行きました。 でもやっぱり食べれませんでした。