2008-06-02 (Mon) 本が出ました [長年日記]

まるごとRuby! vol.1

最近、縁あって本を2冊出させていただきました。ひとつは雑誌への寄稿ともうひとつは書籍です。

まるごとRuby! vol.1 表紙

まず雑誌です。「まるごとRuby! vol.1」に隣の席の高井直人さんとの共著でJRubyの入門記事を書きました。 Sun Microsystems社のUltraSPARC T2(8コア 64スレッド)を搭載したモンスターマシンを使ったJRubyのベンチマークや、 既存のJavaライブラリをRubyらしく使うJRubyならではの活用についての記事です。 豪華な著者陣なので他にも興味深い記事がたくさんあります。ぜひ手にとってみてください。

4844325795
発売日 2008年5月30日
体裁 240ページ
価格 2100円
ISBN 978-484432579
出版社 インプレスジャパン
Tags: Book

Ruby on Rails 逆引きクイックリファレンス Rails 2.0対応

Ruby on Rails 逆引きクイックリファレンス 表紙

次は書籍です。「Ruby on Rails 逆引きクイックリファレンス Rails 2.0対応」を嫁とBookScopeの久保さんと共著で書きました。

RoRを使って開発していて「こんなことがやりたいな」という目的から、それに対する対処法や概念、コード例が分かる本になっています。 RoR開発をはじめたばかりの初級者をターゲットに、それぞれの事柄について背景や、可能ならもっと高度なことをしたいときへの示唆を含めるように努力しています。 そのためタイトルにあるクイックさは弱くなっているかもしれないのですが、RoR開発を進める上での重要な事柄についてこの本で把握できるようになっています。 ストーリーがあってコラム的に読めそうなところを挙げるなら次の節でしょうか。

  • Rails 2.0のREST対応(コントローラ設計への示唆)
  • ActiveRecord全般について(特に多対多)
  • Railsのセキュリティ対策
  • コンテンツレンダリング(レスポンス)について(erb,xml,json...)
  • Ajax

Railsを使う上で最小限必要なRuby言語自体についての章を盛り込めたのも特徴です。

参考までにRESTFul対応に関しての記事が、ちょっとだけ以下で読むことができます。

以上を参考によろしくお願いします。

4839928266
発売日 2008年5月31日
体裁 B5変型判 532ページ
価格 3,675円
ISBN 978-4-8399-2826-1
出版社 毎日コミュニケーションズ

Railsのバージョンアップの荒波にもまれ大変でしたが、協力していただいた方のお陰で出すことができました。 この場を借りて皆様に感謝します。

この本の正誤表などサポート情報は以下で公開する予定です。間違いや不明な点などありましたら、情報をおよせくださると助かります。

Tags: Book
本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
# しみずかわ (2008-06-17 (Tue) 01:35)

逆引き買いました。これ、いわゆる「逆引き」と違って「Railsの勘所集」って感じですね。ビルド・テスト・運用の章から読み始めて、本の読みやすさとRailsのテストしやすさに感激してしまいました。さて、Rubyの章に戻るかな..。<br><br>1つ見つけたErattaです。Q052(P148)の4つめのサンプルコードで、 s/article/project/g ですね。

# ko (2008-06-17 (Tue) 22:00)

購入ありがとうございます!感想やErattaの報告まで頂き感謝感謝です。<br>さっそく正誤表に掲載させていただきます。ご指摘ありがとうございました。

# 清水琢 (2008-06-19 (Thu) 21:42)

私のBlog記事へのはてなスター登録ありがとうございました!<br>まさか紹介した本の執筆者の方からコンタクトがあるとは思ってなかったので、非常に嬉しかったです。<br><br>RubyでSwingが利用できるとは知らなかったので、<br>「まるごとRuby! vol.1」の記事は私には大変価値のある記事でした。<br>これから時間を作って、執筆された記事を見ながらRubyのGUIプログラミングを"楽習"していきます!

# ko (2008-06-21 (Sat) 22:52)

楽しんで活用されている様子が伝わってきたので、スター登録させていただきました。<br>購入ありがとうございます。<br>そのように活用してもらうのがとても嬉しいです。今後ともよろしくお願いします。

# ko (2008-06-21 (Sat) 22:56)

また記事中で紹介したプログラム全体のソースコードが以下のサイトからダウンロードできるようになっているので、<br>こちらも参考にしてください。<br>http://home.impress.co.jp/books/2579/