2002-09-11 (Wed)

エクストリーム・プログラミングTDD(テスト駆動開発)トレーニング(1)

正直、全編英語はかなりキツい。でも、とてもゆっくりしゃべってくれる & 逐一ホワイトボードに書いてくれる & 超重要なところは通訳してくれる、のでなんとかついていける感じ。XP のプラクティスのひとつであるユニットテストに絞った実践的トレーニング。開発をテスト駆動で進行させるための know how を伝授してくれる。

例題に対して JUnit で細かく細かくユニットテストを繰り返しながら、リファクタリングを行い理想的なコードになるまでを手取り足取り実体験できた。

実際 JUnit 超入門から初めてくれるので「 XP ってナニ?」という方でも大丈夫なトレーニングとなっているし、教室全体の和やかな雰囲気も相まって、値段と比較して驚くほど敷居の低いトレーニングとなってる。

JUnit 自体はすでにいくつかのプロジェクトで使用してきている実績があるので、教えてもらってない機能をサクサクと使ってみせたら「Oh! JUnit professional !」と褒められて、ちょっと嬉しい。

Kent が何度も何度も繰り返しに言っていた「Green and Clean」が印象的であった。JUnit でユニットテストを実行し、すべてのテストが成功するとインジケータが Green となる(ひとつでも失敗すると Red)が、一行変更しては JUnit を実行してGreen かどうか常に注意しながら進める。Red の場合は Fake (即値など)を入れてでも Green になるようにする。今度はその Fake を除去するにはどうするのかを Green に注意しながらまたリファクタリングしていくというサイクルを繰り返す。

「Green and Clean」とは常に Green を維持すればコードも自ずと Clean になるという彼の持論ということらしい。

トレーニング中の開発は、すべて Eclipse 上で行うことになってる。初めてまともに使ってみたけど、これのリファクタリングツールの充実はすごいかもしれない。メソッド抽出、変数のリネームを全/半自動で実行してくれるのは、病み付きになりそう。

明日は、JUnit 開発者自身による JUnit の奥義になるようなので楽しみ。

最近の Meadow2 ならば

ImageMagick 5.4.8をサポートしているので X 無しでフルカラーのインライン画像を表示することが可能です。こんな感じ

まだ Alpha ステータスなのでバイナリの配布を行っていませんし、コンパイルできるのも今のところ Visual C++ 6.0 or Visual C++ .Net のみのため、使う人を選ぶと思いますが、ここ最近の安定度、速度面から言って乗り換える価値があると思われます。

ここらへんhttp://www.meadowy.org/users/kose/から tar ball と patch を取得してコンパイル可能です。


2003-09-11 (Thu)

Maven

Maven 解説。本日のリンク元から捕捉。

Tags: Java

2006-09-11 (Mon)

縄文杉登山

朝4:30起床。あまり寝てない嫁はbootstrapに時間がかかり、早起きしたわりには5時過ぎに出発。明けかけた空の下、車を飛ばして荒川登山口を目指す。途中、昨日予約しておいたお弁当2食分をピックアップ。

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GPSのまるで効かない山道に多少不安になりながら登山口まで到着すると結構な人手で車を停めるところを探すのにも苦労。ツアーのインストラクターが注意点や行程の説明をしている横で耳をそばだてつつ、朝食を食べる。勝丸でもらったナシが美味い。

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最初はこんなようなトロッコ道をえんえん歩くわけだ。ゆっくり朝食を食べてたら7時をまわってしまった。出発時には、ツアーの人たちもまばらで、やや出遅れた感がありあせって早歩きしたりして。

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トロッコ道にはところどころ橋がかかっており、下を見ればでっかい岩がごろごろした谷底だ。

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橋は柵の無いものも多くて、橋っていうか板かよみたいな。雨や強風ではちょっと怖い感じ。

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しかし縄文杉登山に来るまで知らなかったが自分は橋がとっても好きらしい。橋が現れるたびにむふりと写真を撮っていたら嫁に指摘される。

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トロッコ道の1/3くらいで、集落の跡に到着。トロッコで通学したりしたそうな。ここらへんから森が深くなってくる。

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トロッコ道が終わるって大川登山口に到着。最後のトイレがある場所で団体さんも一休みしてる。ここまで10kmくらいかな?思った以上のペースで来れたので、みんなに追いついたみたい。

トイレは、かなりエコロジカルな仕組みで運用されているらしく、汚水を捨てずにバイオできれいにしてから循環させて再利用してるそうな。しかし近年は利用者が増加して、浄化しても臭気まで取り除くことができずに、そうとうなアンモニア臭を放っていたりする。

面白かったのが、この臭気を放つトイレの近くでマグロになって伸びてた若者達だ。一見して軽装で、Tシャツに普通の靴みたいな感じの6人くらいだか、オレ達もうだめだーぐらいに伸びきっててただの屍みたいになってた。臭いなんかカンケーねーよという勢い。全工程を歩いたオレとしてはトロッコ道は始まってもいねーよという感じなので、のび具合を写真撮っておけばよかった。

我々はまだ元気ということで、休憩もそこそこに出発することに。だいたいここで11時すぎぐらい。入り口から木の階段があるものの、ひとりしか入れない細い道でかなりの急勾配なのでびびる。ここから先は縄文杉まで3kmくらいだが、今までが楽だったのでこの3kmで体力的には50%のパワーを使うかも。

あとこのへんからたまに湧き水が出ていて、500mlペットボトルに湧き水を補充しながら歩いてる。屋久島の水は本当に美味い!

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登山口を入ってまもなく行くと縄文杉登山最初に見れる大きな杉の翁杉に到着。ここまでは階段があるので、まだ余裕。こっから先にあるウィルソン株に行くまでところどころ階段がなくなったり、階段あっても鬼段差だったりでだんだんときつくなってくる。

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これがウィルソン株で中に入ることができる。中には祠があって屋久島の焼酎・三岳がお供えしてあったよ。ウィルソン株の近くにも湧き水があってここのが格別に美味しいかもしれない。ウィルソン株を過ぎたあたりがあまり階段もなくなり、アップダウンも激しくなり木の根や石の段差を大きくまたいで登っていく感じになるキツい。

ウィルソン株でもそれほど休憩せずに、ごはんも取らないで行ったので腹も減り、正直これが続いたらヤヴァいと思った。このへんでリタイアしてるご夫婦もいたりして、一番の難所かもしれない。しかし、ここさえクリアすれば、あとはここまでキツいのが続くところは無いので惰性で縄文杉まで行けそう。

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これは夫婦杉といって二本の杉の枝が手を繋いだように繋がっている杉。実際に結合していて水も2本で循環しているそうな。夫婦杉で夫婦で記念写真を撮ったり撮られたりしてます。

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夫婦杉をすぎて一回ぐぐっと下って、また登るとかなり急な坂に櫓を組んだ形で縄文杉の展望台が見えてきた。ようやくたどり着いたぁぁぁぁという安堵で、はやる気持ちを押さえて遅くなったお昼ごはん。つか腹減りすぎた。縄文杉に近づくにつれて降ってきた雨が、お昼たべてる間にかなり本降りになる。ここでゴアテックスのレインコートの出番ですよ。屋久島での必須アイテムのひとつ。雨具がないと体が冷えてヤバイ。

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ごはんを食べてから落ち着いてからゆっくりと観賞。雨が強まってきたが雨による靄がまた幻想的で荘厳で、しばし感動のまま佇んでいた。樹齢7200年はただごとではない。神がかりのなにかを感じた。京ぽんでも撮って壁紙にしてみたり。

ずっと見ていたい縄文杉ではあったが、ここまで来てやっと全工程の半分ということに気がつき、暗くなる前に帰還するため別れを惜しみつつ帰る。最短距離を歩いてきたはずなので、帰りもそのまま来た道を引き返すのが最短なのでした。

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帰り道で屋久鹿に遭遇。

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ますます強くなる雨のなか、縄文杉を離れてまもなくから右膝に違和感を覚えてたのが、大川登山口に降りたころには本格的に痛くなってしまった。

縄文杉登山をナメてたのは自分であったことに思い知らされたよ。スニーカーとジーンズがかなり足に負担を強いたようで、汗を吸ったジーンズが重くなり、太ももにぴったりと張り付いて、足を上げるのにかなりの抵抗となって、3倍疲れてしまう。これが要因か、昔痛めた膝が再発しちゃって、歩くのがかなり難儀なことになってしまった。

またバックパックもケチってSunのカンファレンスでもらったSunバッグだったのも災いした。肩のベルトが細くて食い込んでかなり痛い。背中のクッションも無いに等しいので長時間背負うのに向いてなかったよ。

嫁が踏破できるのか心配してたのだけど、嫁はぴんぴんしてて、帰りはほとんど嫁に連れていってもらったようなものだ。面目なし。

嫁は行くまえにハンズでトレッキング用のしっかりしたバックパックを買ったんだよね。あのときケチらなければよかったよ。

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と、様々な反省を含みつつなんとか暗くなる前に入り口まで到着。それでもほとんどのツアーは帰った後で18時くらいだったかな。全工程で10時間くらいか。

帰りは右膝をかばいながら歩いていたら左膝も痛み出して、ホントに辛かった。この後の宿まで帰る車の運転がまた最高にしんどかったよ。

しかし大きな事故もなく二人で縄文杉に行けたことには感動。ちょっと歩いてはすぐに休憩しないと歩けなくなるくらいまで痛めたオレを辛抱強く待っててくれた嫁に感謝のそんな縄文杉登山でした。