2013-03-22 (Fri) [長年日記]
▲ TechHills 5th : Go to Git! 〜さらばsvn〜に登壇しました
CROOZ株式会社主催のTechHills 5th「Got to Git!」というsvnからgit移行がテーマのイベントに登壇しました。だんたんGit芸人というロールを受け入れてきた感ある。
僕のセッションは、一番最初ということもあり、ソースコード管理システムはいままでどこから来てどこへ行こうとしているのかを振り返ることで、なぜ移行しなくてはならないのかというこのイベント全体の向かう方向付けを定めた(つもり)。
後半のパネルディスカッションでは、皆さんがたいへん真面目なのでチャラい担当をさせて頂きました。
最後の名刺交換会で組み込み系のコンサルティングの方から頂いた質問が面白かったのでうろ覚えで細かいニュアンスはあやふやですが、書いておく。
(話を聞いて)Gitに移行しようと思ったがpull-requestを使ったレビューなど自発的に出来る人のためのシステムと感じる。出来ない人は手元のリポジトリにずっと変更を抱えたままにする危険性はないか。出来ない人のためにレビューを強制する仕組みなどが必要では?
まず優秀な技術者は強制されることを嫌う。出来ない技術者に合わせるのか出来る技術者に合わせるのかという選択の中で出来ない人に合わせることで出来る人が力を発揮できない環境にするのは、逆にチームのアウトプットの低下を招くのでは。また、出来ない人でも自分がチームにどれだけ貢献できているのか、いないのか分かるもので、自分から望んで出来ないのでなければ成長の機会を奪うことにもなる。出来ない人でも(pull-requestとか)のレビューを通じてチームに貢献できることが分かれば自発的に動くような空気をチームでつくることができるのでは。
分散リポジトリにするとどれが正なのかが分からなくなり無秩序になるのが怖い。現在の運用は、ベテランの権限をもった一人が責任をもって正式版を作る環境になっていて、こういったことが出来なくなるのが困る
実際にやらずに「分散リポジトリ」という言葉のイメージでの批判に聞こえる。たとえたくさんのリポジトリがあってもどれのどのバージョンをリリースするのかは、自分たちで決めることができる。それよりもどのリポジトリのどのバージョンをリリースするのか検討できる多様性を持てる面に着目してはどうか。