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!証言その2 「悪くても謝っちゃダメ。」

小さいとき、親によく言われました。

「悪いことをしたときは素直に謝りなさい。正直に話せばおこらないよ。」と。

しかしそんな大切な人生の教えも、おやぶんにいわせると、

「はあ?ヌルイヌルイ。なにねむたいこといってんねん。」

となるわけです。そして私も、それまでの自分の人生を、ヌルイと実感してしまう事件に遭遇するわけです。

その日はおやぶんと、せんぱいのヒロさんと3人で飲んでいました。場所はおやぶんの生まれ育った町です。はじめて行った日です。最初ご飯を食べ、飲み屋に移るために車まで戻ったのですが、車に乗る前におやぶんは、車の下に向かって「でてこい。」と叫ぶのです。はて?するとどうでしょう。車の下から浮浪者のおっちゃんがぬっと顔を出し、

「どいて欲しかったら金くれ。」と手を差し出すのです。

びっくりしましたよ、腰を抜かすかと思った。しかしおやぶんとヒロさんは顔色ひとつ変えずその手を踏みつけました。オニっっ!!おっちゃんはすごすごと逃げていきました。なんちゅー町やねん・・・。そして飲み屋に移りほんの5時間ばかり飲みました。ええもちろん皆いい感じに酔っ払って。帰り車どうするのかと思いきや、ヒロさんは当然のように車に乗り込みます。

「ヒロさーん。やばいですよー。お酒飲んでるのバレバレですよー。」

「ダイジョーブダイジョーブ。この町は絶対検問ないから。」

そういって、猛スピードで車を走らせ始めました。

「ヒロさん!!もっとゆっくりっっ!!(半泣)」

「アホかお前。この町でゆっくり走ってたら、あたり屋にぶつかられてボられるだけや。こんだけスピードだしとったら、向こうも命惜しいからなあ、かえって安全や。」

しかしそこは所詮酔っ払い運転。車はちゃちな中央分離帯を乗り越え、反対車線で信号待ちをしていた車に激突!!乗っていたのは明らかにヤンキー!!しかも5人!!キャー殺されるー!!すごい勢いでおやぶん車から降り、相手の運転席の窓から手を突っ込み、運転手(バリバリヤンキー、喧嘩上等)の胸倉を掴み、肩まで引きずり出して一言、

「お前どこに車止めとんじゃーっっ!!!」

むちゃくちゃな理論。相手は何も悪くないっっ!!どう考えてもこっちが不利。向こうは絶滅寸前のヤンキー(自分は不器用っすから)殺されるーっっ拉致られるーっっ!!キャーっっ!!しかしそのとき、闇の住人が動いた!!いままで暗闇に潜んでいたのか、わらわらと浮浪者のおっちゃんたちが出てきた。そのおっちゃん達に向かっておやぶん叫ぶ!!

「なあ、こんな所に車止めるなんておっかしーで!!(信号待ちしてるだけなのに)俺首むちうちなるかもしれへんやんけー!!なあ!!」

じっとその様子を見ていたおっちゃん達(約10名)がいっせいにうごいた!!

「そうや!!この兄ちゃんが正しい!!おい小僧、誰に言うてここに車なんか止めとんねん!!怪我したらどうしてくれんねん!!調子乗ってこの町に来るからや!!」

あっという間にそのヤンキー車はかこまれ、ヤンキー達はダッシュで逃げていった。もちろんぶつけたのにこちらはお咎めなし!!おやぶんゆうゆうと車に乗り込み一言。

「おっちゃん達ありがとうなー!!やっぱ俺の生まれた町はサイコー!!みんな兄弟やでホンマ!!またなー!!」

「おう兄ちゃんきいつけやー!!」

・・・どんなコミュニケーションやねん!!

「ええか、トモ吉。この町はなあ、謝ったもん負けや。皆どっちが強いか見てる。強いほうにつく。人なんか轢いてみい、こっちが謝った瞬間関係ないおっちゃん達が轢かれた人間の周りに駆け寄って、オヤジーとかアニキーとか騒ぎ出して、イキナリ即席家族になって金せびってくるんや。だからなあ、先怒鳴ったモン勝ちや。その瞬間おっちゃん達は、逆におれたちの家族になって相手からゆすろうとするんや。」

・・・もういいっす・・・もういいっすおやぶん・・・頼むから私をヌルイ世界に帰してください・・・。

その瞬間ヒロさん急ブレーキ。

「あかんわ、この道通られへんわ。」

みると道路に人が3列に並んで寝ています。冬の2月です。一人血を流している人までいます。

「おー皆元気やのー。」

・・・お母さん助けて・・・。

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