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ぷっちん日記


2002-12-24 (火) それはひとつの終わり [長年日記]

ある小説を読んで

出張の新幹線でグインの最新刊を読んだ。ナリスさまの死に泣きまくり、家を出るときお化粧しなくてよかったと思った。繰り返し読んだ。そしていろいろ考えた。それは確かに終わりであって、私には終わりを(具体的には)思われないままに彼が世にでてきたときのことも何かわかる気がするし、あそこで突然それを迎えることになったのもよくわかる気がする。彼は役目を果たしたのだし、それまでの、特に後半のくだりは、苦難とかなんとかではなくて、要するにそれなりに特別であるにすぎないナリスという存在が、人生を空費するかわりに、なにごとをなすかを決定していったということではないのかという気もする。彼はグインと会ったことで満たされたのかもしれないが、物語は、古代機械の引継ぎということを得てようやく、彼がただ作者の寵愛を受けただけのものでなく、最初から定められていた物語の住人として還らせることができたのではないだろうか。だから彼は死ぬことができたのだ。彼を特別ならしめる唯一の合理的な理由によって。

などと勢いに任せて考える。明日は違うことを考えるかもしれないけど、とにかく私にとってこれはそれなりの出来事なのだと思う。いろいろな思いがある。死ぬとはあんなものではない、もっと緩慢なものだという思いもある。リンダの扱いは相変わらずおかしいとも思う。(おかしいといってもそれは読者である私がそう感じるだけのこと、作品の神はもちろん別にいる。)まあそれでも、15年以上も私とつながっていた何かの終わりに立ち会うことは、特別なことだと思う。

自分のこともいろいろ考えた。ナリスの死は特別だと感じるのか、感じたいのか、なにか変わることを期待するから。

Tags: Book

ビリヤード

クリスマスイブなのでkoとお寿司を食べた。はずみでビリヤードへ行った。とても下手だったけれどラッキーで2戦2勝。しかし1時間で2ゲームしか勝負がつかなかった。。


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