チナウ
2006-03-27 (月) もうすぐ春ですね。
■ か・み・さ・ま・の・い・う・と・お・り。
まいっかの神様が早々に降臨されましたごめんなさいごめんなさい。
この休日も、食べて飲んで寝てマンが読んで又寝てだけで、あっという間に時間が過ぎてゆきました。だって【蒼天航路】おもしろいんだもん。
いや。でもまだ痩せたい気持ちはいっぱいなんだもん。
もんて。
■ 文化の違い。
近所に出来たばっかりのラーメン屋に行きました。
あっさり醤油とこってり醤油があるので、「コッテリのほうは豚骨醤油ですか」とチャイナな店員のお姉さんに聞いたところ、「イチバンニンキデ、トテモオイシイデス。」と答えられました。
いや、だから「トンコツショウユ?」と聞き返したら、「アーワカラナイ。」とむっとした態度に出られてしまいました。えー。じゃああそこでラーメン作ってる店長に聞いてといった所、なにやら店長とごしゃごしゃ話した後、店長カウンターから大声で自信満万に一言。
「アー!トンコツトンコツ!ギョカイギョカイ!ソコ全部インスパイアネ!」
まったく訳分かりません。
とにかく勢いだけはあるので頼んでみましたが、威勢のわりには普通でした。
私はめずらしく【塩にこだわったサッパリ!】とかかれた塩ラーメンを頼んだのですが、こちらはなかなか威勢のいいコッテリ系でした。こだわりのポイントがちがうのでしょうか。
もうわからん。
■ 今が旬。
そんな筍を購入しました。
筍はえぐみを取る為ヌカで一度茹でるのですが、その後自然に冷まさなくてはいけないので、時間がかかってめんどくさいです。
でも今が旬の筍はきっとおいしいはずだし、まだまだ小さいのに1000円もする憎い奴なので、きっと私達に春の息吹を堪能させてくれるはずでしょう。
そんなわけで、直径13センチほどの筍を太っ腹に購入。その後焼き筍と筍ゴハンにして大変おいしく頂きました。が。
あの筍。どこまで皮剥いたものか分からず、ムキムキムキムキしていくほどに、黄色のバディが細くなってゆきどんどん小さくなるので、私の心はブルブル震えて心臓にかなり悪い代物でした。この皮一枚が一体いくらなのだろうと考えながら剥くうちに、唇はどんどん紫に。
もうね。私みたいな庶民はまだ手だしちゃダメ。あれ、セレブの食い物。
そんなスリム筍を前にぼくはというと。ちっともちっとも痩せないのに。
■ あたなが私の人生にいてくれるということ。
3月1日の朝。満員電車を待つ間、私は携帯の電源を入れてメールチェックをした。
受信1通、深夜2時。ミホコからだ。なになになに?
【破水しました。】
ええええーーーーーーーー!!
この時点で8時過ぎ。とにかくがんばれメールを送り、お前にオラのパワーを送るだとか、まったく訳の分からないアワアワしたメールを送った。
そんで10時ごろ再びメール。
無事7時ごろ男の子を出産し、いま一段楽したところだと、産まれたてほやほやの写真を添付して送ってくれた。
ちょっと涙が出そうになった。
ミホコはいつも、私が予定日はいつ?とか調子どう?とか聞くたんびに、産まれそうな時は一番にトモちんに報告するねといっていた。
それが深夜の破水メールへとつながり、一番の産まれたメールになるわけで。
初産のくせに、奴は律儀に私に報告してくれたんだ。
私の周りには、もうええよというぐらい友達の子がわんさか産まれている。それはそれでもちろん嬉しいことだが、私の中で色んなことを何でも分かち合ってきた友達に子供が出来たのは初めてで、本当に本当にうれしかった。
そんなわけで私は定時にあがり銀座へ向かった。ジュエリー売り場で出産祝いを探すが、ベビーリングとか女の子っぽいのはあるが、男の子となると銀のスプーンしかない。身長体重を入れてプレゼントするのも確かにステキだけど何か足りない。
コレがいいなと思ったのは、カレンダーの形をしたペンダントトップで、生まれた日の文字の上に、誕生石をプッチリ乗せてくれるという奴なんだけど、これも男の子に贈るには可愛すぎる代物だった。
でも私はこれを贈ることに決めた。赤ちゃんにではなく、ミホコにだ。
生まれた時銀製品を贈られるとその子供は幸せになれるというが、きっとミホコの子は色んな人に銀製品を贈られることだろう。
なら私は、がんばったミホコにプレゼントしようと思った。
いつも、「トモちん、一緒に計画して妊娠出産しよう。痛いしこわいやん!」と、お互い彼氏もいない頃から甘ったれでアホなことをいっていたミホコ。そのミホコが一人で立派に出産し、今日母となった。それを私は記念して祝いたいと思った。
ペンダントトップの3月1日の上には、小さなアクアマリンがちょこんと乗る。男の子なのでブルーの石でよかった。
裏に言葉を入れれるので、子供の名前と、初めて子供を抱いた時の気持ちを入れてやろうとさりげなく聞いてみた。
【ありがとうやな。つきなみやけど、これしかうかばんかった。
私みたいな未熟な女のところに来てくれて、ほんまにありがとうとしか思えんかったよ。】
そんなわけで、お店のお姉さんに注文する。裏には【私の人生にあなたがいてくれて本当にありがとう】とかいうお店にあった例文集を指差し、そういう系のチョイチョイっと入れてくれと。
そしたらお姉さん、英語が苦手で頭を抱えだした。もちろん私も英語に強いわけでなく、地震をアーススウィングといった語学力ではまったく歯が立たなくて。日本語の微妙なニュアンスをどう伝えたらいいものか2人でウンウン悩んだ。
そのうち店長らしき人が来て、他の売り場の人にも聞いてくれて。
今度はドイツのデパートに勤めていたお兄さんと、ニューヨークのデパートに勤めていたお姉さんがもめ初めて。
ドイツの出した意見をニューヨークがそんな直接的なものの言い方はしないとか、その回りくどさはまったくムダだとか。じれたわたしがじゃあ日本語でとかいうと皆から全力で止められたり。
たいした金額じゃないプレゼントだったけど、他の人も一緒になって一生懸命言葉を考えてくれるというなかなかステキなプレゼントになった。
お祝いというものはスグ贈るが基本なので。お店の人に無理言って急いで仕上げてもらった。
送ったその日スグにミホコから電話が入った。ものすごく、ものすごく喜んでくれた。
母親になってから声を聞くのはコレが初めてだから、色々感想をじかに聞いて、本当に産まれたんだなと改めて嬉しくなった。
ミホコはもういつものミホコ節全開で、男の子のシンボルが大きいと喜んでいるので成長とともに普通になるらしいよと言ったらしょんぼりしたり、子供がちり毛で将来が心配だというので、くりーむしちゅーの上田みたいになったらどうすると聞くと、上田ならいいけど東野はいやだとか母親らしい細やかな心配りを見せたり。そのうちお年頃になると、腹出しヘソピーで色黒スパイラルパーマにウォッカ片手にクラブでイエーっとかいうオナゴ連れてくるよと言ったら、そんなのぜっっったいいや・・・・ってそれ昔の私やん!と意外に冷静だったり。地獄の苦しみの後看護婦に「こんな安産はめずらしい!本当によかったですね!!」といわれ「安産って・・・ナニ?」といまだに疑問だったり。
そんな体験談を聞きながら私がぼんやり思ったことは。
今まで、色んな悩みをお互い相談しあってきた私たち。でもこれからは私がなにかを簡単にアドバイスできない世界に言ってしまうんだなというちょっぴりかんじる寂しさと。
それでも今までのミホコを思うと、幸せそうで本当に嬉しいという気持ちがまざって。なんだか切ないようなてれくさいような。そんな感じ。
昔は家庭環境が複雑で、いつも私の家族を仲良くてうらやましいな、トモちんとこはお父さんとお母さんが仲良くていいなぁと何度も言ってくれていた。私は子供が出来ても可愛がれないんじゃないか、あったかい家庭なんか作れないんじゃないか。そんなことを真剣に悩んでいたミホコ。
私はミホコの情の深さ、優しさを痛いほど知っていたから、そんな心配無用だよといつも笑っていっていた。
子育てとはなかなか大変なものらしい。 私の知り合いでも、子育てに行き詰まって子供の首を絞めそうな衝動に駆られた事があるといっていた。
子供と夫と自分のバランス。
もしそんな時が来ても、私になにかいえることなんてあるはずがない。
だから私はペンダントトップとともに手紙を添え、もし何かしんどい時が来たら、私からは何もいえないけどこの裏を見て、初めて子供を抱いた時の気持ちを思い出してくださいと。
これから先のミホコとその家族の人生が、明るく笑いに満ちていることを切に願って。
ミホコはなんどもなんどもありがとうといった後、ああ、このために初めて抱いた時の感想を聞いたんやねといった。
そしてその後笑いながらこういった。
「もうちょっとで、【こんな痛いのは二度とゴメン。お断り。】ってメール送ろうかと思ったんやけど、そうしなくて本当によかったわ。削りなおしてもらわなあかんとこやった。アハハー!」
うん。きっと。
笑いの絶えない家庭になるよ。
うん、きっと。
# 浅野忠信 [美容師のおねーさんに、 「まいっかの神様が降りてくるよねー?」 って言ったら、彼女、 「カレーくいてーの神様が降りて..]
# (・ε・) [カレーくいてーの神様はいつも僕の心の中におられます。]
# (・e・) [それって巨乳シャンプー?巨乳シャンプー?]