チナウ
2006-07-04 (火) ばんごあん。 [長年日記]
■ 料理はセンスとか思いやりとか?
先日、彼と彼の先輩と一緒に飲みまして。3人で。
んでそん時、その先輩のご実家晩御飯の話になりまして。
先輩が心に残る、一番許せなかったメニューが湯豆腐だったそうです。湯豆腐とごはん。
あーーー!!うちもあったあったと話すうちに、どうやらうちのオカン、ちょっと問題ありな事が発覚しました。
うちは両親が共働きで商売を営んでおりまして。
父は別の場所で化粧品屋を、母は家と引っ付いた形のお店をやっておりました。
だから仕事してても、家事もできる。
そんなお母さんのこだわりは、共働きだったからといって子供に家事をやらせないというもので。
そんなわけで、お客さんがいないときに洗濯物干したり。料理したり。
だから我が家には、お客さんが自動ドアを踏むと大音響で教えてくれるブザーがついておりました。ピロリロリロリーンっつうまぬけなやつ。
さて、そんなお母さん。8人兄弟の末っ子に生まれ、甘やかされ。新婚当時は簡単な料理しかできず、読み終わった新聞もたたまないといった具合でオトンに切れられておりました。
きっとそんな日々からでたこだわりが、上記の家事も全部自分でるする!につながっているのでしょう。
掃除洗濯はこまめな母でございました。
しかし。料理が。
いや、まずくない。けっしてまずいわけではないのですが。
ちょいそれないやろ的なメニューがたまに食卓に並びました。
我が家の夕食は、店を閉めた7時過ぎから兄弟3人とお母さんとで食事、夜9時過ぎに帰宅するお父さんが食事というスタイルでした。
兄弟3人は私を含めよく食べるので、大皿料理は絶対に出せません。喧嘩になるからです。
必ず一人一人の皿にわけてメインを乗せ、その隣にはこレタスとトマトときゅうりが添えられていました。どんなメニューでも執拗にこの3点の野菜を添えるあたり、これがお母さんなりの「野菜を摂らせる」だったのでしょう。これに味噌汁。
お父さんは晩酌をするので、いつも1品おつまみが多くて、これがうらやましくて仕方ありませんでした。
そんな中、上記のように晩御飯湯豆腐というメニューが上ったりするのです。
湯豆腐に、レタストマトきゅうりのサラダ。味噌汁。ご飯。
いやいやいや。子供にはきついから。湯豆腐で白いご飯きついから。
そう訴えると、ポン酢にしたり醤油にしたり味変しろとかすっとこどっこいな返事が戻ってきます。
お父さんは晩酌しながら湯豆腐、しめにお漬物とご飯でお茶漬けだから。しかも1品別のつまみがつくから(干物のみりん干しとか)それでいいかもしれませんが、子供に湯豆腐ご飯はどう考えてもつらく。
湯豆腐に唯一はいっていたもやしをたよりにご飯をかっ込むのでした。(我が家はふりかけ・お茶漬けの素は禁止)
また、子供はカレーが大好きといわれておりますが、子供のころ私はカレーがあまり好きじゃありませんでした。
なぜなら我が家のカレーはまずかったからです。
カレーをどう作ればまずくつくれるのか。大人になってから改めて驚愕しているのですが。
お母さんもカレーは子供の好物のはずなのにうちの子はあまり食べないときにしていたのか、ならばりんごを擂って入れてみたらどうかとか、ヨーグルトはどうかとか大暴走。知識がないのに聞きかじりで突っ走るものだから、甘いヨーグルトをぶち込んだりしてますますカレーは黄土色に。黄土色ですよ。
そんで私たちブヘー。そんな黄土色の横にはやっぱりレタスきゅうりトマトのサラダにお味噌汁が・・・。
夜こっそりお父さんの晩酌風景を見ると、お父さんだけ普通にコロッケとか食べてるの。ずるい。あのまずいカレーだしてよ!
そんなある日。
ごはんよーの掛け声の下集結すると、お皿の上に見覚えはあるが違和感のある棍棒のようなものが乗っています。
食卓という場にふさわしくないキャスティングのため、理解するのに一瞬時間がかかりましたが。
あ。あいつだ。
アメリカンドックだ。
フランクフルトがパン生地のお洋服に包まれてカラッと揚がったアメリカ育ちのにくい奴が。兵庫の田舎の食卓に華々しく登場いたしておりました。もちろん棒付で。
こやつ、最近肉屋の新メンバーとして売られだしたあれでしょ。肉屋もおやつ用とかのつもりで、晩御飯というシェアは絶対狙ってないはずなんです。
なのに買い手がかってにシェア拡大しちゃうもんだから、違和感と拒否反応が一気にわれわれ幼子へとやってきました。
奴が二本、お皿の上にべっそりと寝そべり、その隣にはレタスきゅうりトマトの不動の3トップがかしづいております。あまりの衝撃にその日の味噌汁の具は豆腐とわかめだった事を克明に覚えております。
お母さん。アメリカンドックでご飯食べろと?
「みんな大好きでしょ。いつも食べたいって言ってるじゃない。」
いやいやいやいや。食べたいって頼むの、いつもプールサイドとかでしょ。夏でしょ。夏休みの思い出でしょ。
晩御飯何食べたいって聞かれて、アメリカンドックて答えたこと一度もないでしょ。な・い・で・しょ。
「いいじゃない。ホラホラゆうちゃん(弟)も、ケチャップとマヨネーズ混ぜたやつ好きでしょ。それ乗っけて食べたらおいしいよ。」
・・・・・。
「トモには粒マスタードあげようか。」
粒マスタードと白飯の相性を今もって知らないということは、丁寧にお断りする利発なお子様だったと推測いたします。
その日は確か冬だったと思います。(ドリフみながら食べてて、イカリヤがオイーッス今日も寒いねでもだからこそもっと元気にオイーッスって、元気を強要してたもん。)
外は冬。でも私の足元はあの灼熱の太陽に焼かれて、アチチアチチってなったアスファルトの熱が上がってくるようでした。あとカルキの匂いな。
本日のためになるアドバイス。
アメリカンドックは白飯というより、味噌汁との相性が致命的に悪いので注意。
2006-07-10 (月) 知り合いのインド人は。 [長年日記]
■ 「さかな」がうまく言えず、いつも「ちゃかな」って言ってた。
先日彼のお誕生日だったので、おしゅしをたべに行きました。
おいしいイタリアンとかも捨てがたかったが、やはり和食ダイスキーさんのためお鮨にすることにした。
引っ越ししてから回転すしとかそんなのにはよく行ってるんだけど、そろそろお気に入りのお鮨屋さんの1軒や2軒もちたいじゃないですか。
幸いとなり駅がわりと鮨屋の多い町で、ネットで調べて2軒に絞った。
1軒は駅からも近く、ネタで勝負の老舗。
2軒目は駅からちょっと歩くけどムードがあって、仕事した系のネタとつまみが充実のオープンしたてのお店。大将がまだ若くて一生懸命らしい。
どっちにしようか迷って、今回はお誕生日ということもあり2軒目に行くことにした。デートにもステキって書いてあったし。
ただ、入れない場合もあるとの事。予約しようかとも思ったんだけど、一見さんでいきなりカウンター予約ってのもなあと思い、入れなかったら1軒目やその他の店にブラリ突撃すればいいやといざ出陣。
お店は大通りを少し入ったところにひっそりとあり、綺麗な店構えにちょっとドキドキした。
扉を開けると10人も座ればいっぱいになるカウンターが、緩やかなカーブを描いてます。
ちょっとかわってるのは、扉を開けてすぐ靴を脱いであがるようになってて、居酒屋みたいな靴箱があるわけでなく、普通のマンションの入り口みたいな感じ。で目の前がカウンター。
カウンターを囲むように掘りごたつのような席が座椅子付で。たしかに綺麗で雰囲気があってステキです。
が。私たちはテーブル席に。カウンターはまだ半分しか埋まってないのですが、まあ一見さんだししかたないかと。
テーブル席は個室に4人がけのテーブルがふたつ。その個室が2部屋。そんなこじんまりしたかんじの店を、カウンターの中の板さん2名とフロアー係りの男性1名、合計3名できりもりしています。
7時頃店についた時点で、カウンターにカップル1組とおじいちゃん3人組。あとは私たちがテーブル席に。けっこうすいてるなと思ったんですが、あれよれよというまにカウンターはいっぱいに。予約が入ってたようです。
さて。まずは瓶ビールで乾杯。
よく冷えた恵比寿と小ぶりでふちに向かって広がるスリムなグラスが。一番ビールがおいしく飲める形です。
のどを潤したあと、さておつまみに。
本日のお勧めを見て、彼がナマコとめごちの天麩羅を注文します。今の時期のめごちは最高ですよね。私は海栗豆腐を。
子ぶりながらも肉厚なめごちがからっと揚げられてでてきました。綺麗な黄色が食欲をそそります。
歯がさっくりと通り、ほっこりと湯気が。めごちのやわらかい甘さが口いっぱいに広がってものすごく幸せです。
そうくると日本酒もほしいところです。
日本酒・焼酎ともに5種類ほど銘柄が。どの魚にもあうようにと丁寧に選んだって感じで好感持てます。
日本酒は一律1杯800円、焼酎は600円。良心的。
彼に好きなのを飲んでっていったのですが、ここは普通の日本酒2合ぬる燗で。
彼いわく、いい鮨屋ならそれにあう日本酒を準備しているはず。イタリアンならその店の料理に合うハウスワインをちゃんと用意してるはず。
今思えば私の懐具合を気遣っての発言かもしれませんが、実際普通の日本酒も辛口さっぱりで、お魚に本当によく合う味でした。正解!
うに豆腐は小ぶりの卵豆腐にバランスよくでも景気よく、うにの軽く煮たのが乗ってきました。うにが甘い。さすが旬なだけはあります。
なまこも立派で、付け合せの自家製紅葉おろしがすばらしくおいしかったです。香りも辛さもぜんぜん違う。
そうこうしてる間に、隣の部屋に団体さんと、隣のテーブルには常連さんらしき3人連れが。店満席。
私たちもそろそろ握ってももらうべと、本日仕入れてある白身を教えてもらい、その中から コチ・サヨリ・鯵を注文。
コチのもっちりコリコリの食感やサヨリの甘さ、鯵の風味を楽しんでいると、あっという間に日本酒2合がなくなりました。おかわりおかわり。
これもどうぞとサービスで枝豆がでてきました。茹でたてあつあつ。
鱧があるというのでおつまみにしてもらいます。鱧ダイスキ!最近はスーパーでも見かけるようになったのですが、やっぱり硬かったりちょっと生臭かったりで満足できない!そんな私の不完全燃焼を、ここの鱧が完全燃焼させてくれました。さすがにお鮨屋さんの鱧はおいしかったです。これまた自家製梅肉ソースがおいしくて。
次は海老。私たちは甘海老より、ボイルした海老のほうが好物です。甘さが増して食感もプリプリしていいですしね。
彼の位置から楽しそうにカウンターでお酒を飲むご隠居たちが見えるらしく、将来ああなれるようにがんばろうねと誓い合いました。
そんなことを言っていると、カウンターに空きが出来たのでこちらへいらっしゃいませんかと大将が。
隣の常連がちょっと不服そうでしたが、どうやらこのお店、予約を入れていない場合は常連も一見も平等に、来た順にカウンターに呼んでくれるようです。ヤタ!
やっぱ鮨はカウンターだよなあと思いながら、ケースに並んだ新鮮なネタを見つめながら酒。うん、これ見るだけで飲める。
ここでヅケを注文。これがまたすばらしくおいしく、彼、うまいなあうまいなあと感心しておりました。
彼がいきなり焼き魚が食べたいというので、さわらの西京焼き(これしかなかった)をお願いしました。これも油が乗っていてほんのり甘くて上品な味。またお酒が進みます。
私はイカをたべるとおなかを壊してしまうので、彼はいつもそれを気遣ってかお鮨屋さんでイカを頼みません。
目の前のケースには、白くてキラキラ光るそれはそれはおいしそうなイカが。私のことはいいから食べなよとか言ったのですが、彼はいやいい、それよりあのヅケがおいしすぎたのでもう1カン!と注文すると、大将がうれしそうに笑ってくれます。ヅケを出すとき一緒に、よろしければこちらもお試しくださいと、煮きり醤油をつけたイカを出してくれました。私たちの会話を聞いてのにくいサービスです。これがまたおいしかったようで、彼幸せそうです。
この時点で日本酒6合ぐらいだったので、私はクールダウンにウーロンハイをもらいます。彼は日本酒2合おかわり。
私だけ卵とアナゴを注文。卵もアナゴも甘すぎずふっくらとしておいしくて、彼にも食べさせたくて、お行儀悪いけど端をちょっぴり切って食べたりしました。
結局日本酒も8合ぐらい飲んで私もウーロンハイ3杯ぐらい飲んで結構酔いが回ってきました。梅シソ巻きをもらってしめることに。
大満足。あと恐ろしいのはお勘定ですが、今日は誕生日だし思い切り食べようとお金も下ろしてきたし、いざとなればカードもある!(彼のだけど)
そんなわけでいざ、ドキドキのお勘定は!!!おいくら!!
¥15,000- (チーン)
やっすーーーーーーーーー!!
この味この量この雰囲気。安い。安すぎる!!
次回、もしよろしければお電話くださればカウンターお取りしておきますよと名刺を頂きました。
若い板さん達でしたが皆とてもよく気のつく、なかなかステキなお店でした。
あ!そういえば彼、新子かコハダかどっちか食べてた!!
酔っ払ってたから安いーって笑ってたけど、改めて考えたらものすごく安いなあ・・・・大丈夫かなあ・・・。
でもまたいくべ☆