チナウ


2006-10-20 (金) 秋ノ夜長リーリーリー。 [長年日記]

適当番長参上。トゥ!

あいも変わらず急がしそうな彼っさん。

終電に乗れればいいほうで、結局間に合わず会社の車で帰ってくる日々。

お昼もろくに食べれてない事もあるので、平日にグングン痩せ、休日でガッツリ取り戻すという、健康面で不安の残るプラマイゼロな生活を送っている。

なのにちょっとでも早くあがれると、私を喜ばせようとのみに連れて行ってくれる。

そんなけなげな彼を支えようと、私は私なりにちぃーこくせこく【彼を労ろう運動】を行っている。

基本缶発泡酒の我が家だが、彼が帰って最初に飲むビールは瓶ビールにした。

大瓶。私なりの太っ腹。

それ以上飲みたいときは発泡酒となるが、夜も遅いので1本飲めばじゅうぶんという感じになってちょうどいい。

彼用に大振りなコップを冷凍庫でキンキンに冷やしてスタンバイ。私用のちっさいグラスも一緒に冷やしてご相伴。

アッサリめのご飯がいいというので鍋焼きうどんなんかを作ったりすると、おいしいおいしいとけなげに食べてくれる。(ちょっぴり鼻もタリとる)

食べ終わったらもう2時とかだからすぐ寝かしつけ、最近彼お気に入りのたんぽぽコーヒーを飲ませる。

近所のフレンチレストランで出てきたのをいたく気に入り、そのまま買って帰ったこのコーヒー。普段あったかい牛乳を飲まない彼も、これなら進んでのみたがる。

なぜか【ホットミルク】 系を要求するのに恥ずかしさがあるらしく、いつもお布団に包まりながら顔だけをちょこんと出し、「たんぽぽコーヒーなら飲んでもいいよ。」と偉そうに要求。男心はなかなかに複雑だ。

さて昨日。

新米を買ってきたのでまたささやかな【彼を労ろう運動】として、ミネラルウォーターで丁寧にあらい、水切りし、炊いた。お米が見事に立って、つやつやと美しい。秋だ。

飯が進むおかずといえばしょうが焼きでしょう!と張り切って作ったはいいが、かなりしょっぱくなってしまった。敗因は豚肉が薄かったことでガッツり下味がついちゃったことと、私が一人晩酌で酔っ払ってたこと☆ウフ☆

そんなしょっぱいしょうが焼きなので、残してもいいよといったんだけど、やっぱり彼はけなげに食べ続ける。

途中つらくなったのかおもむろに立ち上がり、秘密兵器生卵をもってくる。

「生卵に絡めて食べたらおいしいよ。すき焼き戦法や!」

と又食べはじめた。苦労をかけるねぇ・・・。(ところでなぜに関西弁。)

辛くなってごめんねってあやまったら、残ったつけダレ用生卵と肉のかけらをご飯にのせながら一言。

「大丈夫や!上等な卵かけご飯みたいでおいしいわ!」

微妙なお言葉を頂戴いたしました。それ。フォローになってないし。

なぜに関西弁。

そんなカレたんと。

飲みに行った帰り道。

虫の鳴き声がリーリーと響く秋の夜道。

酔ってフワフワ幸せな気持ちで歩いていると、ふと彼が寂しげな顔をして一言。

「オレ・・・あと3回蜂に刺されたら死んじゃうかもしれないんだ・・・。」

「・・・蜂に刺されたことあんの?」

「ないで。」

人間蜂に刺された場合、3回目はアレルギー反応で死ぬ可能性があると教えてくれたのは、今目の前で不治の病を告白したような顔をしているこの男です。

だからなぜに関西弁。


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