チナウ
2005-05-25 (水) 間合いを見切る外食事情。 [長年日記]
■ 他にも味のあるお店が数軒あり。
近所のコンビニで買い物をしていたら、背後から声をかけられた。
「もうすぐですね!」
振り返ると、白い髭に白髪をちょこんと後ろで結んだ、よく見るヘアースタイルのはずなのになぜか微妙な個性もてあましぎみなおじさんが立っていた。
近所の床屋のオヤジだ。
いつも近隣の飲み屋を一人でひっそりと飲み歩いてるこのおじさんと、私たち酒飲みカップルはよく色んな店ででくわした。
そうするうちに会釈したり、一言二言会話するようになっていた。
おじさんが言う「もうすぐ」の意味はすぐに分かった。いつも行く中華屋が3日間かけて店内内装を行なっている。翌日に迫ったリニューアルオープンをさしているらしい。
おじさんと私たちがはじめて出会い始めて会話した、もしコレが恋人たちの出会いなら花を添えて拝まなければならないほどの、メモリアル店だ。
おじさんと軽く立ち話してから家に帰り、彼にもうすぐだよ!とつげた。
私はそこの餃子がダイスキで、値段も町の中華料理屋らしくリーズナブル。
曜日ごとにお徳メニューがあり、月曜日がプリプリえびのエビチリがなんと500円。火曜日は回鍋肉が500円。水曜日は酢豚が500円。木曜日は大ぶりの餃子6個入り400円が半額200円。金曜日は瓶だしショウコウシュ900ml入りが500円。土曜日はサワー全品50円引き。日曜日はメニューのほとんどが50円引き。
そんなわけで金曜日に行ってはショウコウシュをがぶ飲みしたり、ご飯作るのがだるい時なんかに通ったりして重宝している。
また300円前後のおつまみはもちろん、一皿500円のおつまみが充実していて大変楽しい。
この前は500円おつまみからニンニクまる揚げを頼んだ所、大ぶりのニンニクが丸ごと2個、辛い味噌とともにやって来た。食べ応えバツグンの上、味噌だけで面白いほどショウコウシュが飲めた。
この店は日本語のうまいチャキチャキチャイニーズのおねぇさんと、裸の大将をもう一回り大きくして若返らせて、少しおどおどしたいじめられっ子要素を足したような大将の2人で切り盛りしている。おねぇさんの明るい人柄と、リーズナブルでソコソコうまい料理のおかげでお店はなかなかの繁盛。一瞬入るのをためらわれる店構えだが、入ってしまえばすこぶるアットホームで、すっかり常連になった私たちのテーブルには、いつも1品なにかサービスが出る。
が。
この裸の大将、人が良すぎる。先日は豆腐まるまる1丁をつかい、蒸鳥と野菜を乗せた中華冷奴がドカンと来た。
もうそれで結構お腹イッパイ。
また、料理の量がかなり多い。サービスのつもりか、炒め物や麺等かなりのボリュームだ。
だから最近では、少なめとか、麺なのにハーフサイズとか無理を言うが、日本で店を開く外国の人というのは、たいてい客のワガママに無理とは言わない。大丈夫といってくれる。いつもその姿勢に感心してしまう。
そんなわけで〆に出された鳥そばは、麺はいつものハーフサイズだけど上に乗ってる具はあまり代わらないという憎い演出で出て来た。
週末か休日には必ず行っていた私たちだったが、今週は忙しかったのと土日はグッタリで行ってなかった。店も新しくなった事だしと、月曜日、リニューアルしてから1週間ほど遅れて店に行ってみた。
店内は明るく、壁一面にはキープされたボトルを綺麗に陳列する棚が出来ていた。真新しいボトルがほぼ埋め尽くしているあたり、この店の常連の多さを物語っている。
木の机にエンジのスツールのような背もたれ付きのイスという、インテリアとしてはどうかと思う組み合わせだが、すわり心地は悪くなく、今までの木のイスと違いゆっくりできる。
オメデトー!といいながら店内に入ると、おねぇさんに、どうしたの!週末来ないから心配したよ!といわれた。
大将にもオメデトー!キレイダネ!というと、てれくさそうにモジモジしていた。
私たちは生中で乾杯した後、お約束のショウコウシュ900mlデカンタをたのみ、ソラマメと餃子、キュウリの炒め物、三枚肉のニンニクソースをつまみに飲んだ。
「コレサービスネー!」
新鮮なシャキシャキ野菜のサラダ・豆乳ドレッシングが出てきた。よく冷えてておいしい。
お酒も元気に進み、私たちは他愛も無い事を延々と語り合いながらガブガブ飲んでいた。
が。
私たちは重要なミスをした。
この店の唯一の欠点、それは客の満ち引きにある。
そろそろ〆にラーメンを半分こ・・・と考えて、ハタと気が付いたらもう時間は閉店間近。
奥のテーブルでは、大将とおねぇさんが仲良くまかないを食べている。客は私たち一組。
この状態になると、〆のラーメンは諦めたほうが賢明なのだ。
いや、注文すると喜んで作ってくれる。が。問題は味なのだ。
ここの大将、いつも一人で料理を作る。20席ほどの店内といえど、満員時にはすさまじい量の注文が飛び交う。
それを一人でガショガショ作り、その上余計なサービス品までこさえてしまう。仕事が速く、あまり待たされない。
そんな大将に意地悪するわけではないが、注文する時は混んでいる時にかぎる。コレ鉄則。
大将は混んでいる時のほうがおいしいものを作る。
すいている時だと、どうやらものすごく丁寧に作ってくれるらしく、味が繊細すぎて微妙にパンチが足りなくなる。
その点混雑時だと大将イッパイイッパイ、テンパリながらいつもより塩ドバー!火はゴー!となり、逆にパンチのある風味とコクが生まれ、数倍上の料理が出来上がる。
時間に余裕があると心配しながら丁寧に作り、混んでる時だとテンパってしまう。
大将の小心振りが見事に料理に生かされた店だ。注文時さえ誤らなければ、また人のピークを過ぎた外れた時間(まあここは昼の3時でも飲んでる親父とかいるけど)を選ばなければ、おいしい料理に低価格でありつける。
この日は完全にタイミングを誤った。汁物食べたいけど、これは家に帰って【どんべぇ】で済ませたほうがよさそうだ。
お会計を済ませ、今度は給料日後にお祝い代わりにボトルキープしますと宣言すると、マスターが恐縮しながらも、「デモキット一日デノンジャウネ!」と言った。そうかナァとか言ってたのだが、その日飲んだショウコウシュは2リットルを越えていた。
おねぇさんに明日仕事?ときかれたけど、バリバリ平日(しかも週明け)だから仕事と答えたら、アナタタチナラダイジョーブ!と言われた。
酒好きなおねぇさん、いつも乾杯をする私たちを見るたびに、「シアワセソウネ!フタリトモオサケノムカラウラヤマシイネ!」と言っている。過去に下戸の男と何かあったのか・・・。
ゆっくり回る酔いにユラユラしながらの帰り道、振り返るとまだ2人は店の前でこっちを見ていた。
2005-05-27 (金) ボクノカイシャ in トリオdeトーク。 [長年日記]
■ 将来日本が抱える深刻な問題を担う側と担われる側の溝。
私 「クボちゃんはオンナノコがフーフーして食べさせてくれる、特殊な喫茶店が好きなんだもんねぇ〜(ニヤニヤ)」
ク 「アーンもしてくれますよ!!」
部長 「介護喫茶か?」
スゴー!
■ コンセプトに隠されたオーナーのそろばん勘定。
ク 「この前【小悪魔喫茶】ってのにも行ってみたんですよ!!」
私 「・・・・・。」
ク 「オンナノコが黒のビキニみたいなの着て、黒の猫耳みたいなのつけてるんですよ!
小悪魔のコスプレかと思ったら、なんかのゲームのコスプレなんですって!!
はい!写真!!(個性派ポッチャリ女子が、キメキメナルナルカメラ目線で。)」
私 「・・・・・。」
ク 「小悪魔ちゃんに飲んで飲まされて、ワガママに翻弄されっぱなし☆」
私 「・・・・・。」
ク 「結局メイド喫茶より高くつきましたよ!」
平 「それ・・・ボッタクリバーじゃ・・・」
シー!!
■ 便乗詐欺。
私 「今日所持金72円しかもってないんだよなぁ。」
ク 「大人として、良くそれで怖くないですねぇ・・・。」
私 「ウッッ!!今猛烈に喉が渇きだしたよぅ・・・しぬよぅ・・・はぁはぁ・・・」
ク 「・・・・・。」
私 「目がかすんできたよぅ・・・クボちゃんの書類も見えにくくて・・・処理できないよぅ・・・」
ク 「・・・ボク給料日だしジュース買いに行くからおごりますよ。」
私 「ヤター!!ダイドーの140円のコーヒーブラック缶な!!ダッシュな!!早く早く!!」
ク 「ノドかわいた人がコーヒーブラックて・・・」
私 「小悪魔すきでしょ!ウフ☆」
平 「小悪魔っつぅかソフトカツアゲじゃん。」
話に入ってクンナ!!
# pino [メイドコスプレで出勤な☆>小悪魔]
# (・ε・) [小悪魔きどりのキメキメコスプレしたとするでしょ。]
# (・e・) [やけにはシャイで露出しちゃった激太りのアダムスファミリーのママだから。それ。]
# いちごちゃん [以前会社で同様の事象が存在し、主にパパとよばれていました。]