チナウ
2004-08-03 (火) チョチュウオミマイモウチアゲマチュ。
■ 旅で得たもの無くしたもの。
スーフリ和田さんも真っ青の、「あつい・だるい・やるきない!」をキャッチフレーズに日々を送っておりますこんにちは。
たまに「あついだるいはらへった」をおりまぜ、職場の皆様に飽きがこないよう細やかな心配りをしておりますが、あまり受け入れられていないようです。むしろ不評。
今日もジーンズ+Tシャツ+サンダル+サングラスという完璧な近所へお買い物ファッションで出勤しました。スーツの群れの中に、アイスをくわえながら。
どうも風当たりが強い、やっぱアイスはまずかったかなとか色々考えたんですが、どうやら先月、月末の忙しい真っ只中に休みを取った事をまだ根に持ってやがるようです。チッ。
ああいったさ。旅行いったさ。石川県でカニや牡蠣や魚介類を食べまくったさ。
なにぃ?それで土産がせんべいかだと?干物買って来いとでもいうんかッッ!!会社に入ってまもなく4年、初めて買った土産だぞ感謝しやがれ!!
うちは男ばっかの職場の上年寄りが多いんだ!!甘いものダメ硬いものダメ、みやげ物の王道饅頭と煎餅という選択肢を絶たれて私がどんなけ苦労して探したか!!
確かに買って来た中途半端煎餅はさしてうまくなかった。仕方なかったんだ、歯ごたえを中心にチョイスしたから味は二の次だったんだ!!
そうです。去年土産を買わなかったことをこの場で発表し、突っ込み欄で大人としてどうよとたしなめられたのを覚えていた良いこの私。なのにこの有様。
そんなわけで買った土産は喜ばれず、仕事はたまり、当然のように自分自身にしわ寄せが津波のごとく押し寄せ、石川県帰りたいとつぶやきながら何とか先月も乗り越えました。
石川県には彼のおばあちゃまのお家があり、電気ガスは通っているのに誰も使っていないというので泊まらせてもらいました。
彼の先輩夫婦も一緒です。
この先輩の嫁ちゃん、スゲー細い。私に負けないぐらいモリモリたべてスゲー細い。先輩の嫁じゃなかったら殴りたくなるような羨ましいバディの持ち主。
加えて温泉好き。もう罰ゲームとしか言いようがない。
のびのびと湯船につかる嫁ちゃんの隣で、私常に三角座り。そして隅っこ。タオル片時も離せない。
海が目の前に広がる露天風呂で、嫁ちゃん幸せそうにノビ。それを横目に私は、腕と折りたたんだ足の間からはみ出した納まりきれない肉をもてあましておりました。頬を伝うしょっぱいものは潮風の贈り物だったのでしょうか。ワタチチョトダケナミダデタアルヨ。
無邪気に背中を流してくれる嫁ちゃん。
私の肉厚で広い背中を、文字通りせっせと流してくれるほっそい2本の腕。
お返しとばかりに華奢で薄い背中を洗ったところ、2,3往復ぐらいで綺麗になっちゃいました。片手で充分。ぜんぜんお返しになってない。
体重計があったのですが、初日には乗れませんでした。
だめ。トモ、今ここでコレに乗っかったら最後、この旅全てが楽しくなくなる。
そんな直感というか誰が見ても一目瞭然というかそんな判断を下し、なるべく見ないように体重計はスルー。
逃れるように風呂を脱出。その後も魚介類を食べまくりました。
しかし最終日。温泉の脱衣所に、文字盤の直径が50センチはありそうな昔の体重計が鎮座されておりました。
これがニクいことに、微妙に脱衣所の死角の場所にございまして、ここなら誰にも見られないよ!大丈夫!と呼びかけているのでございます。
のった。のってもうた。
直径50センチから繰り出される数字の暴力。
針がグイッ!!とためらうことなく一気に円を描こうと突き進む力強さ。
死んだ。
その後ヤケクソ気味にアイスを食べたり、フランクフルトを食べたりして自分の体を甘やかしたり痛めつけたり。
最後には飲食店が沢山集まった夢のフードパークのようなドライブインで、もうここに住む、お家帰りたくないとダダをこねて見せました。
旅は人を大きくします。
先っぽマニアの嫁ちゃんのリクエストで石川県の先っぽへ行ってみました。
地味な灯台だったのですが、登ってみると実はここは日本の中心部に当たるんだよというような、地味なくせにムリクリな主張を展開した地図が載っていました。
沖縄や北海道の人が見たら確実に怒るような強引な日本地図が円の中に納められ、ムリヤリ標準をあわせたように私たちのいる場所が中心に鎮座しておりました。
知らんかった・・・石川県って日本の中心なんだ・・・。
旅は私に新しい発見をさせてくれ、心も体も一回り大きくしてくれました。
そしてこの旅で私は初めての体験をしたのです。
ソフトクリーム落っことした。
ソフトクリームってね、落とすでしょ。ベチャっていうと思うでしょ。
ちがうんよ。ボショッ。っていうの。とてつもなく寂しくて切ない音。
子供がアイス落とす姿見て、同じ子供の頃から信じられないものを見るような目で見てましたが。この年になってやってもた。
あのね、泣くよ。ふつーに悲しなるよ。まだ3口ぐらいしか食べてなかったのに・・・ブドウ味のやつで・・・。
彼に買ってもらったから、モジモジしながら報告に行くわけですよ。
あれ?アイスもう食ったの?とか聞かれて、小声でおっことしちゃった、ゴメンナサイって・・・もうその時点で半泣き。捨てた自分を思い出して半泣き。
叱られるかと思ったら、もういっこ買ってあげようか?ってやさしく慰めるようにいわれた。余計悲しい。
アイスさんごめんなさい。捨ててしまってごめんなさい。
そんな思い出深い旅でした。
うん。まあこんなもんだろ。
# 6-30 [旅っていいな。お土産を覚えていただけでも進歩。昇天したのがマイカーじゃなくて「アイス」でよかった。彼の愛も確かめられ..]
# まん★ちゃん [いいなぁ、さきっちょ。僕も意気たいっ!さきっちょ、大好き派より]
# (・ε・) [朝っぱらから爽やかさゼロなコンビだなぁおい。]
# (・e・) [さきっちょに食いついたか。ほぼ予定通りだな。]