チナウ
2005-02-08 (火) おかし貯蓄。
■ そんなぼくのじんせい。
子供の頃、一瞬おかしを貯蓄していたのを思い出した。
そうだ、アレは確か地元の地蔵盆の時、子供たちは袋にいっぱいのおかしがもらえた。
一日で食べきれない量で、たまたまもっていた箱に綺麗に詰めてみたらピッタリ納まった。
何時食べてもいいんだと思うと嬉しくて、何度ものその箱を覗いた。
実家が商売をしていたので、毎日のオヤツは100円玉を握って駄菓子やへ行くのが日課だった。
翌日は確か、買った駄菓子のうちの一つを箱に入れて食べないようにした。一つ増えて嬉しかった。
翌日も確か同じ事をした。嬉しくてやっぱり何度か覗いた。
そしてふと思った。
もしこのオヤツが一つなくなるととてもとても悲しい。
しかし、そのためには毎日少しづつ我慢して増やすしかない。
私は貯蓄という幸せと、なくしたらどうしようという不安を同時に手に入れたことを知り、
そんな思いするぐらいならと、3日目の夜すべて食べてしまった。
なくなったらと不安になるぐらいなら全部食べちゃえと。めんどくさくなったのだ。
確かに少し悲しくなったが、ホッとしたのも事実で、その夜はご飯が食べれず母にものすごく心配された。(おやつ食べたとは言えなかった)
根性とか根気とか子供の頃から皆無だった私は、努力して得られる幸せより、開放を選んだのだ。
思えば私の人生そのものだなと、しみじみとお布団にもぐりこんで眠りについた。
ものっそチコクした。
2006-02-08 (水) なんとなく異空間。
■ 痛恨の失点
社内でもダンディーで評判のいい部長。
今日もステキなよく響く低い声で、なにやら部下に激を飛ばしております。
「なんでそうなるわけ?わけワカメだよ!!理由を言ってみそ!!」
あ。ダブルだ。
■ ブリリアント。
いつも通勤で使っている地下鉄は築地にも連絡しているせいか、おおきな籠をぶら下げたイナセな仕入れお兄さんたちが乗ってたりします。
今日隣の車両に移った瞬間、一番手前に座っているお兄さんの足元に置かれた荷物を蹴ってしまいました。ドアで死角になっていて気が付かなかったのです。
すぐさまゴメンナサイと平謝りしましたら、お兄さんイイデスヨーっと軽く許してくれました。 お兄さんの足元には。フツーのスポーツバックが。
それにはブリが裸のまま突っ込まれ、少しあいたチャックから下半分が剥き出しに出ておりました。
心がヒロイ!
■ 時期尚早
地下鉄というものは外が暗いので、ガラスに自分の顔がとてもよくうつります。
今日は隣に白人のおばさんが座っておりました。
2人並ぶと、東洋人と白人の彫りの深さの違いにチョットだけしょんぼりします。
ノッペリしとる。わし。
そんな私たちの前に、私を更にノッペリさせたおばさんが乗ってきました。寝起きなのか瞼も厚ぼったく、全体的にヌボーとしたかんじ。
三人掛けの席に一人陣取った彼女は、やおらカバンから化粧ポーチを取り出しメイク開始。
空いてるし、景色も見えないしで、私と白人のおばさんはその女性をなんとなく見ておりました。
女性はうつむき、膝に置いた鏡を見ながら作業をする為、髪も垂れ下がり表情はみえません。
しかし、下地クリームを取り出し力強くヌリヌリしだしたあたり、奴は本格的に作り上げるようです。
リキッドファンデもヌリヌリ。濃いいオレンジを顔の周りにぐるり。小顔狙いですね。
顔が長くくすんでいるという私と似たようなお顔立ち。分かりますよ、その気持ち。
ノーズシャドゥらしきものを鼻にそってサラサラ。顔色をよく見せるために白めのお粉をパフパフ。
次にポーチから取り出したものは。修正液?修正液のようなものを、瞼一杯に思いっきりヌリヌリし始めました。私ビックリ。当然隣の白人おばさんもビックリ。2人して目が離せません。なに?ヤマンバ?
次に女性は小さな棒のようなものを取り出し、瞼のあたりをグリグリ。あ!アイプチだ!!!アイプチしてるのちゃんと見たの初めてだ!ビックリとチョッピリ感動。しかし隣の白人おばさん、ますます訳がわからなくなってます。
海外にはあるのかな。アイプチ。
白人の人は彫りが深いから、メイク方法も日本と若干違うんでしょうね。
以前知り合いのアメリカ人女子にメイクポーチ見せてもらったら、ファンデーションと極端な色のアイシャドゥと口紅ぐらいしか入ってなかった。
日本の女性のメイク技術はすごいですよ。
スッピンに見えるようなナチュラルメイク。(実はコレのほうが厚化粧)
小顔に見せるように影つけたり、鼻高く見せるようにシャドゥ入れたり、目を綺麗に見せるように白さしたり黒さしたり。顔のイメージというか根本のつくりとか、丸ごと変えたりするものね。消しきれないハッキリした顔は持ってませんが、ノッペリしてるからこそできる技ですね。 日本のお家芸、電化製品を何でも小さく作るやアニメに加えて、是非是非世界に誇って欲しい技術です。
そうこうするうちに女性はグロスをヌリヌリ。んーパ!で馴染ませてから顔を上げました。
・・・・・・。
疲れたおばさんだったはずが、清楚な矢田系お嬢様に変身してました。
隣の白人おばさんあんぐり。私も負けずにあんぐり。
いや。世界に紹介するにはスゴ技過ぎた。
# 6-30 [今は脂肪貯蓄して、使う暇がないとか。トモ吉さんの事じゃなくて6-30の事です。]
# (・ε・) [貯蓄と来てやっぱり脂肪とこられましたか。]
# (・e・) [一応覚悟はしてたチム。]