チナウ
2002-04-07 (日) たくましく平成不況。
■ お似合いなボク達。
昨日は友人にお誕生日会を開いてもらってご満悦の私。
ワインもたくさん飲んだのですが、相方と今日は酔わないと約束していたので、
ギリのラインで持ちこたえました。エライ!
水曜日にまたえらく酔っ払って会社辞めたくなるほど後悔したので、今回はがんばったんですよ。
相方は相方で大学時代の友人たちと横浜で飲み会があったので、別行動の週末です。
日曜日はタイミングよく横浜で仕事なので、そのまま実家に泊まる予定です。
久しぶりの一人の夜なので、帰り道ビデオ屋へよってビデオを物色していると相方からお電話が。
「もしもーし。今皆と解散した。今から実家に向かうよ。」
そう言いながらも始終楽しそうにヘラヘラ笑っています。
かなり酔っているようです。
とりあえずバイクが心配なので電車で帰る様に言い、家に着いたら電話をするよう言いました。
時刻は12時過ぎ。
その後まったく連絡がありません。
まさかバイクで事故ったんじゃないかと不安で眠れず、何度も電話しました。
電話はなるのですが、とらないので留守電に切り替わります。
どっかで携帯を落としたのか、バイブにしたまま寝こんでるのか、
とにかく事故でないことだけを願いました。
朝8時。
やっと電話に出ましたが、すぐ切ってしまいます。
もう一度チャレンジすると、今度はドライブモードかなんかになります。
でも設定が変わったって事は、ちゃんと生きてて携帯を持っているということです。
再度チャレンジしました。
「もしもーし。」
・・・・・・電話に出ましたが・・・・・アンタ誰?!!!!
「あ・・・あの・・・・・その携帯の持ち主の友人なのですが・・・・・・」
「これなあ、昨日桜木町で拾ったんだよ。でも使い方わかんなくてね・・・・・。ずっと鳴るから大変だったよ。」
「・・・・・・・あ、あの・・・・・その携帯の近くに人とか倒れてませんでした?もしくは事故とか・・・・・」
「いやー、この携帯だけが、パカーとくちあけて落ちてたんだわ。パカーってね。パカーって。どうせ落ちてるなら女の足がパカーって開いて落ちてたほうが(以下自主規制)」
「・・・・・はぁ・・・・・。と、とにかく取りに行きます。ありがとうございました。どこまで行けばよろしいですか?御時間は?」
「あれなんだよ、時間とかいつでもいいんだよ。このあたりに来てもらえればいつでも持っていくよ。」
「ありがとうございます。でもそれじゃあご迷惑ですよね・・・・・」
「ほら、俺今仕事なくてさ、住所不定だから。ごめんね、だから警察に届に行きたくないんだよ。ほら、住所不定だから。」
「・・・・・・・・・・・」
「いつもこのへんうろうろしてるから。ホントはね、警察に届けたほうがいいんだろうけどさ、ねえ、住所聞かれたら困るしね。」
「・・・・・・・・・・・」
「仕事がなくてねえ、住所ないとこんなときは不便だね。」
「・・・・・・・・とにかく本人にすぐ連絡するよう伝えます。本当にありがとうございました!!」
「イヤイヤ、どうせ俺も仕事ナイからヒマだし。お姉ちゃんが取りにくるの?トモちゃんっていうの?名前出るから便利だね。
俺の知りあいにもトモちゃんってこがいたんだよ。昔さあちょっと良いかんじで・・・(以下自主規制)で、トモちゃんがくるの?」
「・・・・・・いえ、私は行きません。持ち主は男ですから電話かけさせます。」
「あっそう・・・男かあ・・・・・・・トモちゃんは?」
「いえ、私は今遠くにいますから。」
「関西の人でしょ。しゃべり方で分かるよ。関西か。昔仕事で行ったこと有るんだけどね・・(以下略)」
・・・・・かなり話し好きのおじさんのようです。
とりあえず拾ってもらった御礼を言って、今度は相方の実家に連絡をいれてみました。
一発で本人が出ました。
「もじもじ・・・・・・・」
「もじもじじゃねぇッッッッッ!!!!!!!すんごく心配したんだよッッッ!!!!!なにやってんの!!!!」
「いやー、酔っ払っちゃって・・・・。もうしゅこしねかへて・・・・・」
「おきろっっっ!!!!あんた携帯落としてるでしょ!!!!」
「・・・・・あれ?そう言えば・・・・・」
「拾ってくれた人がいるから、すぐ自分の携帯にかけて!!!!
かえしてもらっといで!!!昼までにその携帯で連絡つかなかったらキレるよ私!!!!!」
「どこの人が拾ってくれたの?」
「住所ないんだって。」
「・・・・・・・・・。」
怒りの収まらない私は、そのあと電話をたたききって寝ました。
さっき相方から電話が。自分の携帯からです。
「もしもしー。ごめんねー。住所不定おじさん、不定になったばっかりで、結構きれいだったよ。
御礼たばこがいいいっていうから、ワンカートンもっていって挨拶してきた。」
「・・・・・もう、これっきりにしてよ。」
「俺のいつもの気持ちがわかったかワハハ。」
「・・・・・・・・・」
「いやー、おれもとうとう行くとこまで来たっつーかんじだから、当分酒控えるわ。」
「じゃあ、もう寝るね私。」
「おう、すまんすまん。それとさあ、バイクミラー折れてた。」
「!!!!!!!!!!!」
「あと側面がざりざりになってた。」
「!!!!!!!!!!!」
「信号待ちしてる間に、2回ほどふらふらコケたんだよね。後は安全運転だったんだけどね。ガハハ。」
「・・・・・・・・・・・お互いちょっと酒ひかえようか。」
「・・・・・・・・うん。本当はちょっとショック。」
「ところで仕事は?」
「ああ、昼からにしたの。あのおじさん話し好きで、2時間ほど公園で話してたの。浮浪者になったいきさつを。」
「・・・・・・・・・・」
「一緒に缶コーヒー飲んで。人生って色々だね。」
「・・・・・・・・・・」
「思わぬところでトモダチができちゃったよ。いつも大体この辺で寝てるから、通るときは声かけてってさ。トモちゃんにもよろしくって。」
・・・・・・・・今回ばかりは私の負けです。
やはり一緒にいる時間が長いと似てくるのかな。
反省。
これからの季節が暖かくなる季節で良かったです。
親切なおじさん、体だけは大切にしてください。
私もいつ酒で職をなくすかもしれません。
でも初対面であのエロトークはカンベンな。
2005-04-07 (木) ババァギュウギュウ
■ ボクブッチュ。
うちの近所に、かなり安い八百屋がある。
帰り道家を通り越した先にあるのでチョッピリめんどくさいが、時間があるときや金欠の時なんかは行くようにしている。
大体相場の3分の2ぐらい。
この店の人は全体的にアダルトだ。
商品を並べたりしているおじさん2人は、もう重いものは持たずに年金で暮らしたほうがいいんじゃないかと心配するぐらいクラッシックな作りだ。
そしてココのレジにいるおばあちゃん。すごい。
まず体がでかい。態度もでかい。
なのに野菜を入れてくれるビニール袋は異様にちいちゃい。
小さなビニール袋に、キャベツ1つとトマト3つをギュウギュウ詰め込まれたときは、いつトマトがブチュっと行くか生きた心地がしなかった。
しかしそこは名人芸、トマトはブチュッとならずものすごいギリギリのラインでその姿を保っていた。
おもわず惚れ惚れする入れップリは職人芸。
ハイと差し出されるが、今度はビッチビチに詰りすぎて持つところが広がって持ちにくい。
仕方ないので片方だけに手を通して家に帰ると、腕にはミミズ腫れを通り越して見事な赤い溝がくっきりとついている。
家に着いてそっとビニールを置いたら、キャベツの重みで一番下のトマトがブチュっと行った。
そもそもトマトを下に入れる神経がまったく理解できないが、おばあちゃんは怖いので文句が言えない。
いつも白髪の後頭部部分に、明らかに白髪と色のあっていない真っ黒なレディースマープがずれてへばりついている。
小粋過ぎて怖い。
昨日もお金が無かったので、勇気を出してその店に行った。レタスとキュウリを買った。
近所のスーパーではレタスが1玉230円、キュウリは3本で130円だったが、ココではレタス1玉150円で大玉、キュウリは一袋で100円なのに5本も入っていた。うれしい。しかもこの組み合わせならブッチュ被害も無いだろう。
相変わらずボスはニコリともしないで、まるでそれが使命だといわんばかりに小さな袋にレタスとキュウリをギュウギュウいれる。
勝手にキュウリの袋を破き、レタスの合間にグリグリ刺す。あの、普通に入れたほうが入ると思うんですけど・・・。
微妙にレタスに指が食い込んでいるところが恐ろしいが、なにぶん小心者の私は文句が言えない。
なけなしの最後の1000円札をボスに捧げる。
私はボスをなるべく見ないように、店に張ってある新しいラーメン屋のオープン案内チラシを見ていた。
「ハイおつり。650円ね。」
ぶっきらぼうに渡された手のひらには250円。ちょっとまて。
いくら私が小心者でも、650円を250円で納得するほどセレブじゃない。
「あの・・・250円なんですけど。」
「ああ!100円玉と500円玉間違えちゃったよ!!アハハハハ!!」
レタスまるまる1つ入るような大口開けておばあちゃんは笑う。500円玉をぺっと渡してくる。
断言しよう。わざとだろこれ。私が他に気をとられてたからだろう。
このボスの鋭い眼光が、500円玉と間違えて100円玉を選び取るはずが無い。
トマトもモーパイでグリグリ入れるゴットハンドが、染み付いた銭銭サイズを間違うものか!!
そもそも100円と500円、入ってる場所違うし。
そんな疑惑炸裂な行為なのに、誤りの言葉も当然無くスルーされた私。
それでも許せたのは、負けなかった自分への感動と、おばあちゃんの笑顔をはじめてみたという驚きからだろう。
越してきて3年目。長かった。
勇み足で家に向かう私。
ちょっとまて。
150円のレタスと100円のキュウリ。1000円出しておつりが650円。
・・やられた・・・。
# 6-30 [100円の3冊と150円1冊買ったら「450円ね」。1000円札出したらお釣りが650円でした。トモ吉さんの分取t返..]
# (・ε・) [1杯100円かぁ・・・コレは結構むずかしいぞ!]
# (・e・) [昨日花見をする時、350のチュハイ買ったのね。 普通の缶ジュースが1本120円。 缶チューハイ105円。 いい時代..]
# 浅野忠信 [壮絶な戦いです。ゴットハンドの知略の勝利です。経験に裏づけされた。それともベヘリットの魔力か? 探偵は、コンビニの馬..]
# 6-30 [スーパーのレジではよそ見厳禁。半額とか100円引きを打ち忘れるバイト店員が多い。レシートのチェックも忘れずに。そやけ..]
# (・ε・) [そういえばスーパーのレシートはチェックするのに、コンビニのはスルーしてた。こんどからちゃんとチェックしようっと。]
# (・e・) [スーパー5回に1回ぐらいなにか間違ってるよ。ほんと。注意!]
2008-04-07 (月) 川の流れに身を任せ。
■ 水都。
お父さんと車に乗っているときに、ふと私が生まれたころの話になった。
「お父さんみたいな地方出身者は、最低人生3回引越しするんや。
単身出てきたとき寮とか一人者の部屋に引っ越すやろ。
そんで嫁ができたとき2人暮らせるようもう少し広いところに引っ越す。
で子供ができたらさらに広いところに引っ越す。これで最低3回。
このあとに終の棲家を変えたり、結婚したりした子供たちと暮らしたりするなら4回。
お父さんは長崎から大阪でてきて1回。結婚して2回目。お前が生まれても少し治安のいいところにと引っ越して3回目。
最低限しか引越ししてないぞ。」
それなんの自慢やねんといまいち胸の張りどころが見えないお父さんのお話でしたが。
まあ本人が自慢げに言うのをウンウン聞いてやるのも親孝行かなと思ってうんうんいってました。嘘。突っ込むのもめんどくさかっただけ。
田舎から出てきた両親は、新婚生活を大阪のあまり治安のよろしくない場所でスタートさせた。
私が生まれ女の子だったこともあり、それなら○○沿線上がいいよと周りに進められ、ちょうど店もついている物件を見つけて引っ越した。
妻のため、子のため次々に新しい環境を作ったお父さん。
この年になってしみじみと、お父さんも一生懸命生きてきたんだなと感じる。
しみじみ。
しみ、
じみ・・・
って。
なんで私おとうさんと車乗ってんの?
あれ?
そんなわけで大阪に引っ越しました。
夫の転勤に伴いという人生のエピソードに出くわして初めて結婚したんだと意識しつつ。
数えたらこの10年で7回ぐらい引越ししてました。私。
すべて自分のためだけの引越を繰り返し、今回初めて自分以外の人のための引越しとなりました。
11年ぶりの大阪。地下鉄とかまったく忘れてるし。すでに異国。
年末年始を結婚のお祝いやなんやでグワーって飲みまくり、やっと落ち着いてきたと思ったら今度は壮行会やお別れ会でこれまたグワーっと。
そんで結婚のお祝いに酒をグワーって頂き、こんどはお別れに酒をグワーって頂き。
今我が家はちょっとした酒成金です。
ヤター!
いいのかよ。
# どく [エロトークはしませんでしたが、似たような経験ならあります。 池袋の路上の方とバーボンを少々(笑)]
# マメ子 [トモ吉さん、お誕生日4月だったんですね〜。 ハッピー(でもないが)バースデー!]