チナウ
2008-04-07 (月) 川の流れに身を任せ。 [長年日記]
■ 水都。
お父さんと車に乗っているときに、ふと私が生まれたころの話になった。
「お父さんみたいな地方出身者は、最低人生3回引越しするんや。
単身出てきたとき寮とか一人者の部屋に引っ越すやろ。
そんで嫁ができたとき2人暮らせるようもう少し広いところに引っ越す。
で子供ができたらさらに広いところに引っ越す。これで最低3回。
このあとに終の棲家を変えたり、結婚したりした子供たちと暮らしたりするなら4回。
お父さんは長崎から大阪でてきて1回。結婚して2回目。お前が生まれても少し治安のいいところにと引っ越して3回目。
最低限しか引越ししてないぞ。」
それなんの自慢やねんといまいち胸の張りどころが見えないお父さんのお話でしたが。
まあ本人が自慢げに言うのをウンウン聞いてやるのも親孝行かなと思ってうんうんいってました。嘘。突っ込むのもめんどくさかっただけ。
田舎から出てきた両親は、新婚生活を大阪のあまり治安のよろしくない場所でスタートさせた。
私が生まれ女の子だったこともあり、それなら○○沿線上がいいよと周りに進められ、ちょうど店もついている物件を見つけて引っ越した。
妻のため、子のため次々に新しい環境を作ったお父さん。
この年になってしみじみと、お父さんも一生懸命生きてきたんだなと感じる。
しみじみ。
しみ、
じみ・・・
って。
なんで私おとうさんと車乗ってんの?
あれ?
そんなわけで大阪に引っ越しました。
夫の転勤に伴いという人生のエピソードに出くわして初めて結婚したんだと意識しつつ。
数えたらこの10年で7回ぐらい引越ししてました。私。
すべて自分のためだけの引越を繰り返し、今回初めて自分以外の人のための引越しとなりました。
11年ぶりの大阪。地下鉄とかまったく忘れてるし。すでに異国。
年末年始を結婚のお祝いやなんやでグワーって飲みまくり、やっと落ち着いてきたと思ったら今度は壮行会やお別れ会でこれまたグワーっと。
そんで結婚のお祝いに酒をグワーって頂き、こんどはお別れに酒をグワーって頂き。
今我が家はちょっとした酒成金です。
ヤター!
いいのかよ。