チナウ
2003-06-20 (金) 環境の変化。心の変化。
■ 違う色の空の下で。
昨日から流れ着いたとある日記HPの過去ログを読みつづけております。
かわいい関西人の女の子の恋愛日記。
やっと今年の頭までさかのぼりました。
その間に好きな人が出来、うまくいかずかんばり、新しい人が出てきて、結局その人と付き合って。
きっと可愛い人なのでしょう。文章からも憎めなさと言うか、そんなかわいらしさがにじみ出ております。
恋愛事が動き出すときは結構急で、半年もあればがらりと状況が変わったりもします。
私は1年程前の日記はあまり読み返していません。今はね。
でも私は自分が読み返すために書いているようなところがあるので、そのうち懐かしく読める日も来るのでしょう。
ひょっとすると半年後は今の日記が辛くて読めなくなるのかもしれません。
先が分からないからこそ、日記を書いておくとすごく楽しいのだと言う事をこの年になって知りました。
「旅行行こうか。お前が行きたがってた南の島。」
前の彼と別れ話がほぼ固まったとき、唐突にこんな事を彼は言い出しました。
それまでの話と全く違う流れで、私はビックリしました。
私は卒業旅行でプーケットに行っていらい、もう一度行きたいと思いつづけています。
彼は泳ぐのが苦手で、海があまり好きではない人だったので、
付き合って早い段階のうちから南の島は諦めていました。
旅行に行ってもう一度お互いを見つめなおそうとしたのか。
そうすれば私の考えが変わると思ったのか。
何を思って彼がそういったのかは分かりませんが、もちろん一緒にいけるはずもなく、
私は苦笑いして首を横に振りました。
私の一族は結構放浪癖のある人間が多いのですが、私は一人旅にはあまり興味がありません。
今も私のどこかへ旅行したい願望は普通の世間一般的な大きさぐらいはあって、
そして行くなら最愛の人と手をつないで行きたいのです。
私は付き合うといつも一緒にいたいタイプの人間で、一緒にいる事が普通になりたいのです。
それぞれ違う事をしていても、彼が本を読んで私がテレビを見て、でも部屋は狭いので自然に足は触れ合っていたり。
それが普通の事になっている空気の中で生活したいのです。
その時は既にその人は、一緒に南の島に行きたい人ではなくなっていたのでした。
「もっとお前を旅行に連れて行ってやればよかった。」
最後の荷物をまとめに行ったとき、又彼は唐突にこんな事を言いました。
もちろん旅行は行きたかったけど、数回行った県を一つ二つまたぐ程度の小旅行で私は満足していました。
もっと他に私が彼に要求して叶わなかった事はあったのに、彼はナゼその事を後悔したのでしょうか。
今となっては分かりません。
ただ海の似合わない彼がイヤイヤ私に付き添って、南の島の青い空の下で笑っている姿を想像すると泣きそうになりました。
ごめん。ごめんね。ほんとうに。
南の島に行きたいのです。
誰にもお土産は買わず、食べたいものをあまり我慢しなくていい程度のお金だけを持ち、
海辺でだらだら寝そべっていたいのです。
日が沈むのをのんびり眺めて、気温が下がってきたらゆっくりご飯を食べに行き、
深夜にホテルのプールで泳ぎ、夜明け近くまで窓を開け放してゆっくり飲み、
昼過ぎまで眠るのです。
海へ行きたがるくせに日焼けしたくないとか矛盾した事を言いながら、
彼の後ろに隠れて日陰まで移動するのです。
彼は多分海は好きじゃないかもしれないけれど、泳ぐのは嫌いじゃないし、
きっといつかは連れて行ってくれるでしょう。
見たことないラベルのビールを飲み、甘いのか辛いのか見当もつかない料理を食べ、
私のでたらめな英語を笑いあいながら、時間をゆっくりなぞりたいのです。
たくさん汗をかいて
化粧もすぐ落ちちゃって
それでも2人指を絡めて
海を渡る風で体を乾かし
異国のビールで体を潤す
そんな旅がしたいのです。あの人と。
そんな旅行記をここに披露する日は来るのでしょうか。
くるといいな。
# 6-30 [あと30分、涙を我慢我慢。]
# 6-30 [最近は、チナウとウラチナウがひっくり返っているような・・・ 居酒屋でトモちゃんと呼ばれる女性客がいたので、どっきり。]