チナウ

■ いきているからいつかはしぬ。

電車の中でお母さんと女の子がお話していました。

朱鷺は滅びかけたんだけど今一生懸命保護しているとかそんな話でした。

どうしてそんなことするのという女の子の至極まっとうな質問に、お母さんはニッコリ笑いながら人間が勝手に沢山殺して滅びかけたからよと言いました。

かわいそうだね。女の子は言いました。

女の子は心の優しいレディーへと成長するかもしれませんが、ここはひとつ母として【弱肉強食】と言う言葉を教えるべきではないでしょうか。

大人になったらとても役に立つと思いますし、【焼肉定食】などの寒いお約束応用編にも対応できると思います。

朱鷺をはじめ様々な保護動物は、人間がいたずらに殺戮し絶滅寸前に追い込まれました。

それはたしかにイケナイ事だと私も思います。

でもね、だからって保護ってのもね。

もし人類が宇宙人に滅ぼされて私が最後の人間だったら、死にたいほっといてくれと叫ぶでしょう。つか例えが宇宙人かよ私。

イタズラに殺されて、今度は保護されて。

元来自由に生きてきた私は、暑くも寒くも無い快適と言う喜びも悲しみも無い一室に閉じ込められて、排泄生殖の一つ一つを管理されて。

それは保護ちゃうでと。別の意味で虐待だよと。

勝手に殺すのと勝手に保護するのは同じ事だと思います。

どっちも同じ人間のエゴです。情けをかけて見下しているのです。

自分たちが滅ぼしたんだとか、それを守らなあかんとか。

すべてエゴと言う思い上がった醜い部分だと。それこそが恥ずべき部分だと。

酷い言い方かもしれませんが、私は滅ぶ種族であればそれが運命だと思っています。もちろん人間を含めた全ての生命の。

何かの命を何かが掴んだり左右したりする事なんて出来ないのです。

そうして掴んだ気になっている命はもうすでに命とはいえないと思うのです。

保護するパワーがあったらその力、住みやすい環境を作るほうに持っていったほうが良いんじゃないかと思います。

綺麗な水とか。豊な森とか。そっちのほうが地味だけど大変そうだし。

なんか前テレビで見たな。たった一人綺麗な湖にして白鳥とかが来るの待ってるの。もくもくと作業しているおじさん。あれはしびれた。

拡声器持ったり横断幕もってワーワー言う人たちより説得力あった。

鯨を保護とかいう団体も大嫌いです。

鯨は哺乳類で賢いんですか。そうですか。人間はきっと鯨以下なんでしょうね。あほですよまったく。

鯨保護して鮭食っとったら怒るでしかし。

天国のやっさんの声が聞こえてきました。

嘘です。隣の席の人の貧乏ゆすりのせいで酔いかけです。機嫌悪いです。

ついでに言うなら昨日お酒を2人で1升以上呑みまして、つらいです。

体か辛いんじゃなくて、新しいのを買わないといけないのがつらいです。

私の部屋には空の1升びん３本と木刀が転がっています。

ああ。ションボリ気味です。

そんな感じで大人しくしていたのですが、会社の人がコーラを買ってニモ携帯ストラップをくれました。

ニモニモモアモア言ったおかげで飲まずして３個揃いました。

ニモをつなげます。楽しいです。もっと欲しいです。

ああ、クマノミ、あの映画のせいで流行っちゃって乱獲だそうですね。

そうですか。

正直どうでもいいです。