チナウ


2002-12-19 (木) 好きにやっていいよ。そういってくれる人がいる幸せ。

まああれだ。な、コーちゃん。

最近はめっきり飽きてきたのでコーちゃんの登場回数が減ってきてますが。イヤもうこのまま消えてくれてもぜんぜん構わんのですけども。

油控えめあっさり【チナウ】。よし来年からはコレで行こう。ガハハ。

しかしそこは日記を書くだけで何も出来ないベルサイユ育ちの私。やはり門番は必要なワケですよ。

ちょっと門番そうじしてくれや。

そんなわけで、なんやかんやでメール・電話・酒の席などで色々こーしたいあーしたいいってるんですよ。

最近ちょっとドロけた内容が多かったから、ふだんのアッパーな時との差がはげしいからどうかなとか。

でも実物の私はいつも一升瓶片手に陽気に膝蹴りばかりをくりだしているレディーってわけでもないじゃないですか。

実のところ。結構こうみえて繊細よ。  ほんとかよ。

そんな話をしたところ門番より、このような意見をもらいました。



今のチナウはドロドロしててなんでもありで玉石混合な、ある意味トモ吉そのものなんじゃないのかね。

トモ吉がバランス悪ければ悪くなるし、そうでなければそうじゃないのだろう。



やべぇ。

やっぱコイツとは付き合いが長くなってきただけあっておみとおしだなこりゃ。

私はこの2年近く、コーちゃんに育てられ、かなり悪知恵もおそわり、ますます悪になってきました。

私が悪さする時、いつもコーちゃんは知識と労力、時間を惜しみなく提供してくれました。

でも最後まで突っ込んだ事は聞かず、ただ、ニィーっと笑っています。

きっとヤツにしてみれば私の精神状態は手にとるように分かるのでしょうが、

もともと単純な私なので誰でも分かると思います。なにそれ。

とにかく門番としては、見に来てくれる人が読みやすいようにお掃除してくれるそうです。

近いうちに日記とはべつのページを開設。お届け。ブルーな時と、懺悔と未練とこってりとしたラブを。

いらんといわれても送る。送りつける。目をつぶるのは自由。さあつぶれ。つぶりやがれ。めがつぶれるまえに。吐き気をもよおすまえに。



まああれだな。【チナウ】と漢字に変換すると

酒酒酒酒恥那迂酒酒酒青酒蹴酒酒死

だな。



なげえよ。

やっぱりしばくかこの油。

当たり前だけど私の中には何人もの私がいて。

酒飲んで暴れたり、ブルーになってへこんだり、後悔したり、怖いもの知らずだったり、怖くなったり、恋に落ちたりうっとりしたり。

どの私が好きですか。どの私が許せませんか。どうでもいいですか。そりゃそうだ。ガハハ。




門番が入り口でニヤニヤしています。

守られた中で私はコソコソと悪さをするわけですよ。本気の悪さを。



ま、たまにしかられるけどな。




門番のくせに。





恵比寿の寒い夜、テキーラの雨が降る。金。銀。



メキシコ料理屋で忘年会しましたよ。つかまあ。みんな飲みすぎ。

なんとなんとなんとめずらしいことに私が最年少だったんですよ。もう姉さんとは呼ばせない!甘えさせて!!

しかしこのわんぱくども、すげー、酒強いんですわ。もう最初ッからテキーラ飛ばしっぱなし。

男性陣はテキーラロック。もしくはショット。

女性陣はテキーラロックにライムジュースをいれて。

つか。ドスエックスも飲ませてよ。

開始そうそう携帯がメールを受信しましたよ。ハニーからですよ。



【 あんま飲みすぎんなよー。 】

 



幸せにニヤニヤして思わず私岩塩バリバリ→ライムチューチュ。

しかしそこは皆大人。私が返事のメールとかいそいそ打ちに行ってもべつにつっこみません。

このメンバー、多分それぞれにステディはいると思うのですが、全くそんな話をしないのが特徴。

しかしそれでも皆色々知識が豊富で話がつきません。ホヘー。

この中に一人カナダ人のスコットという男性が混じっているのですが。

他のメンバーはカタコトナリとも英語を操りますが私は全くダメ。本当に。

火山のことも【マウンテン・ボム】とかいって皆に大爆笑されるしまつ。あんだよボルケーノって。あ、ちなみに地震は【アース・スウィング】な。

でもなぜか私とスコットはとっても仲良しで、2人で飲みに行ったりもするのです。

その日もスコットはみんなの前で、



「トモ吉チャンノイウコト、イチバンワカルネ。」



といってくれました。そうか。そういうものなのか。

一人のオネエサンが、【あなたと話すと緊張するわ】みたいな言葉を教えてくれたのですが、コレがまわりくどいんですよ。

ムネがざわざわする、私の胃に蝶が入ったみたい!みたいな。いえたらかっこいいけど。(←バカ)

つか、回りくどいと言うより長いんで覚えらんないんですよ。ストマックがどーでバタフライがこーでって。

スコット相手に練習してたんですけれどめんどくさくなって、

最後はだからルックアットミー、私を見て!!とかめちゃくちゃなしめくくりにしてみたら、

スコットちゃんひっくりかえってました。ガハハすまんすまん。

スコットちゃんが言うには、日本人の言うナイフとフォークのフォークの発音が、どうもファックに聞こえるらしいですよ。

そっちの発音のほうにより近いらしいですよ。モアニヤー?(苦笑)

ほえーとかいいながらスコットの前にあるフォークを指差して



「ヘイスコット!フォークプリーズ!!」



とかいいながら受け取ったフォークを舐めて見せたらトモキチチャーンダメデスヨーと脱力されました。スマン。萎えたか。

まあそんなこんなでテキーラすげえ量消費して、2次会で日本酒の美味しい和食屋へ行って。

ちょっぴり酔った私はメールで激務中のハニーにわがままいって。こじれて。ションボリですよ。(自業自得)

しょんぼりしている私のところにスコットがやってきて何も聞かずに一言。



「ダイジョーブダイジョーブ。モウスグタノシイクリスマスネ。メーリクリスマース。」



そうか。クリスマス=恋人って図式はスコットにはなくて。むしろそんな図式のほうが世界で見てもめずらしくて。なのか?

普通は単純に恋人がいなくても楽しみな行事なんだ。

逆に恋人に振られても、もうすぐクリスマスだからっていう。ま逆な。なのか?(←海外オンチ)



「そうだねスコット、クリスマスだもんね。」



「ソウネ。クリスマスヨ。」



うまくいえないけどこの瞬間のあったかさを、クリスマスに怯える人に伝えたかった。

つか、彼氏彼女いないやつ、スコットの下にあつまれ!!!メリークリスマス!!

酔っ払った私たちは大声でメリークリスマスを連呼し、他のメンバーにしかられました。

恵比寿の夜。12時過ぎ。

酔っ払った背の高いカナダ人と小太りな日本人女性を見た人がいたら。まちがいなくワシらだ。すまん。



メリークリスマスだコンチクショウ。




大好きなひとの手を握れ。





本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

# マワル [「僕はみんなのスコットでありたいです。」]

# (・ε・) [マスコット?]

# マメマメマーメ [ヘルプミー、スコッティ!(ティッシュ?)]

# (・e・) [あなたたち一体何段オチよ。]


2003-12-19 (金) 弱肉強食

血縁の濃さと薄さ。

ここにも何度か登場しているのですが、私には弟が2人おります。

3つ下のダイちゃん。5つ下のユウちゃんです。

同じ家庭、同じ環境に育ってもこんなにも違うものかと言うくらい、2人の性格はちがいます。

温厚な性格でいつもニコニコ潤滑油役のダイちゃん。

いつも誰かしらとケンカして家に相手の親が文句を言いに来ていたユウちゃん。

優しそうな笑顔で近所のお年寄りから愛されていたダイちゃん。

まだ若い目のオバちゃんたちから熱烈な支持を受けていたユウちゃん。

がっしりした体格に野球部の朝練にいそしんでいたダイちゃん。

現代人ぽく手足が長く伸びバスケ部に入ったユウちゃん。

のりぴーをこよなく愛し、おニャンコファンだったダイちゃん。

小学5年生の頃CMに出ていたモデルに一目ぼれ、その後は観月ありさや内田ゆきが好きだったユウちゃん。

これに私が加わると、当時国民的人気者だったトリオにそっくりなのです。

ダイちゃん=ベム。ユウちゃん=ベロ。私=ベラ。親もなっとくのそっくり。妖怪人間やで母ちゃん、怒れや。

しょっちゅうケンカをしていたけれど、基本的に仲の良かった私たちでした。

世はクリスマス。

私とダイちゃんは大学生、ユウちゃんは高校生になっておりました。

確か祭日でございました。昼前に玄関のチャイムがなります。

誰かと思ったら可憐な女子高生が、ぶるぶる震えながら立っております。ユウちゃんにクリスマスプレゼントを持ってきたようです。

まだ寝ていたユウちゃんを起こしたところ、やつは玄関から顔だけ出してプレゼントを受け取り、その女の子を返してしまったのです。

私とダイちゃんブーイング。お茶ぐらい出してあげればいいのにー!!

ユウちゃんは気にもとめません。1時間ほどして又別の女の子がプレゼントを持ってやって来ましたが同じ対応です。

それどころか、後々まで我が家に語り継がれる名言を吐いたのです。

「俺クリスマスだいすき!だってずっとパジャマでいても怒られへんねんもん。」

いつそんなルールが?!!

この浮かれた日本で、クリスマスの意味をここまで俺流に解釈している人間がいるでしょうか。独創的過ぎでイエスもガックリ。死んでも死にきれません。

ユウちゃんはその後もその発言通り、1日中パジャマで通すのです。

いつもなら許されないこの暴挙も、母親によって許されます。

クリスマスになるといそいそと出かけてしまう私とダイちゃん。それに比べれば無邪気に家にいるユウちゃんを優遇するのは仕方の無い事かもしれません。

アホらしくなって出かけようとする私とダイちゃんに、ユウちゃん痛恨の一言。

「え?!出かけるの?!!クリスマスパーティーしないの?!!」

・・・・高校生のセリフか・・・。

「あれだぞ。ケーキだけじゃないぞ。アイスクリームケーキも買ってくるって親父いってたぞ!」

ダイちゃんと2人、かわいそうな弟を優しく見つめながら外出しました。

そういえば兄弟の中で甘党なのはユウちゃんだけでした。その後もそれは変わらず、私とダイちゃんは酒好き、ユウちゃんはカシスでお付き合いと言う図式が成り立つのです。

そのクリスマスの帰り、ダイちゃんに電話したら彼もちょうど家に向かっている所だったので、駅で待ち合わせをし車で拾ってもらいました。

ダイちゃんの彼女は家が厳しく門限があったため、10時ごろの帰宅でした。

玄関を開けるとそこには、大きなホールケーキ2個を前に難しい顔をしているユウちゃんがおりました。

ケーキは6等分にされております。我が家は5人家族です。

「あ!今帰ってきてもダメだぞ!!俺が2個づつ4個食べるんだからな!!」

唇をチキンの脂でテラテラさせたユウちゃんが威嚇してきます。とらんて。

お父さんもお母さんもそーだそーだとこちらを責めてきます。だからいらんて。

しかもユウちゃん、4個も食べるくせに、更にでかいピースを取ろうと悩んでいたのです。

「かあちゃん均等すぎだよぉ・・・。」

悲しげにつぶやくユウちゃんに、私とダイちゃんは私たちの分も食べていいよと言ってあげました。

ユウちゃん大喜びです。

私たちのために取っておいてくれたチキンを軽くつまみつつ、改めてシャンパンで乾杯です。

ユウちゃん、よかったね。

ふと階段のあたりを見ると、色とりどりのプレゼントが合計6個。色んな女の子がわざわざもってきてくれたそうです。

別に男前でもなんでもないのになんで奴ばかりが・・・。ダイちゃんの慟哭を私は聞き逃しませんでした。

翌日いつまでたってもプレゼントは放置され、ユウちゃんは私達からもらったケーキを大切に大切に冷蔵庫に保管し、ゆっくり味わって食べていました。

どんなに心のこもったプレゼントでも、相手が自分に興味を持っていなかったらゴミになってしまうんだという理不尽さを、この能天気な弟が教えてくれました。

今年もまもなくクリスマスがやってきます。

ユウちゃんも東京に出てきて10年近く経ちます。どんな思い出を作ってきたのでしょうか。

そんな私にユウちゃんからメールが。なになに。

俺の誕生日プレゼント5000円だけかよ。姉ちゃんシケシケだな。
まあいいや。お正月帰るだろ?
ゆっくり投資してもらいます。
そうそうまた太ったんだって?
最悪だな。

誰かあのダミアン消してくれ・・・。

お久しぶりです。

日常の風景更新しました。ちょっと変えて番外編を【旅行記】と【家で食べれない料理】に分けてみました。

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そりゃ太るわな。


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