チナウ
2006-06-13 (火) 恋人たちのサンセット。 [長年日記]
■ 忍び寄る地上の楽園。
レディーとしてどうかと思うのですが。
ワテクシは、なんというか、こう、自分を飾り立てることに無頓着なところがございます。
いや、多少こだわりとか、こんな服装かわいいなとかあるのですが、残念ながらその程度ではお洒落さんというジャンルには入らず、私のがんばりはごく普通かそれ以下となってしまうのです。
今現在私の髪はかなり長くなっておりますが、これも彼が長い髪が好きだというのでほんなら伸ばすべとなっただけで、明日彼が短いほうが好きだといえば、何のためらいもなくバッサリ切ってしまうのです。
長いにしろ短いにしろだいたいこんな感じの形にしたいというイメージはあるのですが、根本の部分は非常にアッサリしております。
そんなわけでして。ここしばらく服とかもろくに買わず、お給料のほとんどを酒にささげていた私ですが、とうとう彼が痺れを切らし、服買いにいくべと言い出しました。
先ほどからお洒落さん放棄発言をしている私ですが、本音は太ったのでやせるまで服を買いたくないなぁとか、もったいないから痩せてから買おうと思っていたのです。今買うとなんか、一生痩せれないような。なんか負けなような。
その旨彼に告げますと、もうその発想はあきらめろとまで言われてしまいました。
みなさーん・・・彼氏からデブあきらめ宣言を受けてしまいましたーーー・・・・・。 しょんぼり。
服を買ってあげるから、どこに行く?どこでもいいよ?といってもらいながらも近所の巨大ショッピングモールをチョイスしてしまうあたり、わたしのもうやる気のないダメダメ臭が漂ってきた梅雨の休日。シトシト。
服装は時にものすごい暴力となることもございます。
お洒落とかダサいとか。そんなレベル以外で。
昔私の取引先に、スーツをピシっと着こなし、仕事のできるいい感じのナイスガイちょいグットルッキングがおりました。
知的でクールな感じで。ステキ☆
飲みの席で一緒になったとき、実は趣味がバイクと聞いて、またそんなワイルドなギャップにクラクラしたりして。
そう、時はちょうど今頃。
その方から、今度バイクに乗ってどこかへ行きませんかとお誘いが。
それまでバイクの後ろに乗ったことがあまりなかった私はもちろんオッケ!そう答えた直後に、彼はヘルメットを買いに連れて行ってくれました(ボーナスでたんだね☆)。ゴーグルのついたかわいいヘルメットをプレゼントされ、じゃあ今週の土曜日迎えに行きますといわれ、ううーん☆ごーいんなんだからー☆とうきうきしておりました。
んで当日。予想よりもでかく黒光りするバイクをブルブルいわし、彼颯爽と登場。
ステ・・・ん?なんかちょっと違和感?
なんていうの?あの、ジージャンの肩口が破れてるような袖なしというか、むしろデニムで作ったベストみたいな。そんなやつ?しかもカッコイイバイカーファッションというより、色もジーンズとしてはいたら最悪の伝説ケミカルウォッシュっぽい。薄くててらてらしたような。あの。そんなかんじの。
さあ乗ってといわれ、彼の背中にしがみつくというトキメキ任務で違和感を振り払おうとしたその時、彼の背後からものすごい衝撃が。
サンセットきたーーーーーーーーーーーー。
背中に、大きなサンセットがペインティングされてるし。やしの木越しアングルだし。なんか、 【 MAUI 】 とか書いてるし。思いっきりハワイだし。
その瞬間私のトキメキは、ハワイの超引き潮(異常気象?)のようにズザザーと音を立てて引いていったのでした。
そうなってくると、もう、バイカー必需品革の指なし手袋もなんか秋葉原の風を感じてしまって、結局私たちは井の頭公園あたりをぐるんと回ってそのままお別れとなったのでした。
服装で判断するのは間違いかもしれませんが、それに引いたということは、きっと私の運命の人ではなかったのでしょう。
好きならやしの木ごと抱きしめられたはずです。(なにそれ。)
そんなことを思い出しながら彼とお買い物。
どっちにしようか悩むたびに、彼に両方買えとか言われ、プリティウーマンやーーーー!(彦摩呂のものまねで)と叫びながら結局どっちも買わなかったり。
私は洋服に関しては超衝動買いのお大臣支払いで、いつも買ったものの似合わないとかそんなのはゲラゲラ笑いながら放置というどうしようもない人間ですが、さすがにお財布が彼のものとなるとものすごい慎重になってしまい、4時間もグルグルとショッピングモールを徘徊し続けるのでした。
下着もほしいなあとお店に入ろうとすると、彼は店の外のベンチに腰かけ、支払いの時になったら呼んで、あ、それとも財布もってけばとかいってくれるので、やっぱりプリティウーマンやーーーー(彦摩呂のものまねで)とかいいながらまた結局買わずで彼にしかられました。
そんな私の徘徊にもいやな顔ひとつせず付き合ってくれ、時にはそっちのほうが似合うよとか、それは安っぽいからやめなさいとか意見をくれ、のどが渇いた疲れた(自分の買い物の癖に)とか言えばアイスコーヒーを飲ませてくれ、昇りのエレベーターでは私の背後に、降りでは私の前に立ちエスコート。俺がいるときぐらいもっと買えばいいのにとまた嬉しいお叱りを受けながら、なぜか寿司までご馳走になってしまいました。
こんなステキな私の王子様、普段スーツをピシッと着こなすのですがオフはド派手なアロハです。
ハッ!!ここにもワイハーが!!
あなたなら!マウイの夕日ごと抱きしめられるわ!!(なにそれ。)
ケミカルウォッシュにマウイって最高じゃん!<br>ノースリーブはさすがにあれだけど、そゆ服ふつうに欲しいよ(笑)。
あれ、どこに売ってんねんってかんじでした。<br>でもなんかpinoっち、勝手にカッコイイのに変換してるかも。<br>このオシャレrボーイめ!
ハードロックカフェ【KA・NA・ZA・WA】<br>みたいなノリかなあ。
ん、いや、大体分かるよ。。。<br>あの、金髪リーゼントだったり、昔のエアロスミスだったり、な感じでしょ?<br>長髪、エンジニアブーツ、黒のスリムジーンズ、バンドTみたいな(笑)<br>たぶんそのままだと猛烈にダサいと思います。<br><br>でも、そゆギリギリのって、上手く転がると格好いいんだよね。
その直前までがトキメキで、しかも普段クールなひとが北斗の拳みたいなバイクで現れてキャーってなってそんでそんで・・・<br>背後に回ってギャー。
メットなかったらバンダナ装備だったかもね。世紀末伝説だね。