チナウ
2002-07-11 (木) 正直に言う。次回を待つまでもなく、オフレポは文中リンクの人たちのを読めばすごく楽しい。
■ 私にはあんなにおもしろくかけないよマワルさん。
皆様ワンバンコ。(やめれ)
名古屋に行ったばっかりに、あちこちに波紋を呼んでいるトモ吉でございます。
ネットだけの存在にしておけば、ステキ美白お姉様のイメージでつっきれたのですが。
いや、ステキ知的美白女性。
いやむしろ、美的知的美白女性。
いやいや………
最近大人になったのか、空しさというものを覚えた今日この頃です。
みなさまごめんなさい。(あやまり逃げ。)
名古屋はステキでした。
楽しかったです。
そしたらももちゃんが大勢で飲むの大スキーな私のために、飲み会を設定してくれました。
あとで後悔する事になるとも知らずに…。
マワルさんにも会ってみたいな、ウフっとおねだりしてみたところ、
マワルさんは快諾してくださったうえ、お友達まで呼んできて下さいました。
あとで信用をなくす事になるとも知らずに…
そんなわけで鼻息もフゴーっと荒く名古屋へ乗りこみました。
なんぼのもんじゃい名古屋!!!とホテルにチェックインしたら、部屋のシャワーが壊れてずぶぬれになりました。
恐るべし名古屋。
もも秋ちゃんやマワルさんとの待ち合わせ時間がま近だったのであせってフロントに電話したところ、
「申し訳ございません。ただいま係りのものがたて込んでおりました…20分ほどかかります。」
「イヤ、急いでるので大至急何とかしてください。」
そう申しましたところ、フロントの御姉さんがちっともあせらず超機械的に言いました。
「係りのものは忙しいので御待ちください。」
久しぶりに切れましたが、なるべく冷静に言いました。
「えーっと、そんなん知るかい。
忙しかろうが、ナンだろうが、完璧にセッティングして客をチェックインさせるのが基本でしょう。
なんのためのサービス料ですか。
こっちは大切な商談があるので、しのごのいわずに来んかいワレ。」
まあ大まかに言うとそんな感じのことを優しく言ってみたところ、新人らしいいたいけな女子がすっ飛んできました。
半泣きです。
ももちゃんに携帯で遅れるかもーっと連絡したのですが店の予約時間が迫っていて、このままでは迷惑をかけてしまいそうで私も半泣きです。
なのに電話の向こうでマワルさんとももちゃんの爆笑が聞こえました。
「もー、トモちゃん、どうしてそんなネタあるの。」
…いや、ネタじゃなくって…(哀)
とにかく急ぐ事を約束して電話を切りました。
新人の御姉ちゃんがいうには、係りの人は遅くなるので、新しい部屋を用意してくださったとの事。
最上階の景色も綺麗な部屋です。
一人で泊まるんだけどな。
こうなったら飲み会でオトコノコの一人や二人捕まえるぞコラとやさぐれていたのですが、
新人の御姉ちゃんが心底申し訳なさそうに、
「ご商談は間に合いますでしょうか!」
というので、
「ごめんなさい。飲み会です。」
正直にばらしちゃいました。
ほっと泣き笑いのような彼女に激しく欲情しましたが、今の私は浴場が大事。ガハハハハ!(自分がチライッッ!!!)
でも部屋を移るとき、いいって言ったのに荷物をもってくれたんですよ。
で、いざ出発しようとしたら、
「御客様!こちらは?」
と聞かれ振りかえると昼に食べ残した柿の葉寿司の残りの折り詰が。
「あ!それ大事です!」
と言った瞬間に、ひとつがボトリと落ちました。
気まずい沈黙が。
っつか、わざとやっただろおまえ。(怒)(後に哀)
無言の殺気に御姉ちゃんも無言になってしまいました。
だまって私の荷物と柿の葉寿司を大切そうに持ってエレベーターに乗るお姉ちゃんと、ずぶぬれで浴衣をきた私。
2階上へ移ったのですが、エレベーターが到着するとすでに上品な初老の紳士が乗っていました。
またもや気まずい。
紳士も最上階の客だったのですが、おもわず
「…上で何かイベントがあるのですか?」
と、冗談混じりに言ったので、返事してみました。
「あ、女だらけの水泳大会です。」
……えーっと結論から言うとまったくウケず(あたりまえ)、さきほどより重苦しい空気が漂いました。
恐るべし名古屋。
何とか無事に着いて部屋で準備をし、ロビーまで迎えに来てくれたももちゃんとマワルさんと合流したのでした。
しかし当然の事ながら、はらんはココからがスタートだったのです。
次回予告
会いたい人たちだったのに、会ってみるとはしゃぎすぎて空回り。今日も私は街角ピエロ。(道化師)
ただ愛されたい、そんな気持ちが最後には嫌わないで…の弱気発言に。
次回名古屋の夜に何が起こったのか。
「あいつが来たら今度は無視しようぜ!!!」
メンバーに敷かれた子供の喧嘩のような厳戒態勢とは。
文章を短くまとめられないトモ吉、次週に後編!!!
『名古屋に舞ったペットボトルフタ殺人事件〜イヤ、死んでないし。』
【あらすじ】
赤いリンゴはいつが食べごろか三越疑惑にまきこまれた
漫画図書館経営夫婦がたどる数奇な運命。
三越愛人(男。でもさいきんギスギス)、リムジンの男、
胸の谷間が冗談のようにある女が織り成すトリックとは。
【見所。多分】(←寝てて覚えてない)
謎を解くカギはバーテンが磨くグラスにあったがそれすらも割れてしまう。
【ゲスト】
ムニーさんがまたもや言いたい事があるそうです。
えー、あしたも大きな飲み会なのでもう寝ます。
だみだこりゃ。
2003-07-11 (金) 張り切って張り切って。
■ 空回りした瞬間の静寂。
この前の土曜日、とあるデートスポット(デートスポットて。)へ行ってきた。
そこにとても大きな笹が置いてあり、沢山の短冊と色とりどりのマジックがあった。
デートスポットという事もあり、たいがいの短冊は似たような内容だ。
コウジとずっと一緒にいられますように。
ハルカ☆マサヤ いつか結婚しようね。
それを見て彼が、間違っとると憤慨していた。
本来七夕の短冊には厄除けのような意味があり、病気とかそういうものを祓うために書くものらしい。
若いのにおっさんくさいやっちゃとまともに聞いてなかったので自信がないが、確かそんな感じだったとおもう。
そんな夢のない彼をおいて、私はイッチョ気のきいたラブーなことでもこれ見よがしに書いてやろうかと張り切った。
張り切ると決まって空まわり。
ふと天から声が降ってきた。
神様、私に何を伝えたいのでしょうか。
短冊に張り切って何かを書き込もうとしていた私の脳裏に、小学5年生の頃の記憶がよみがえった。
小学5年生。この微妙なお年頃。
私たちの時代の女子たちは、この頃から大人のお印を貰い始める事が多かった。
高学年とも呼ばれる年ともなると、時間割に魅惑な授業が登場する。
保健体育。
保険なの?体育なの?
うすうす分かっているくせに、そんなことをささやきあいながら時間割を受け取った1学期。
あの頃の甘酸っぱさを、私は今も忘れない。
そして梅雨も明けた、そうコレくらいの時期。魅惑の授業が動き始めた。
保健体育 + 授業参観
この最強コンボが何を意味するのか。その頃神童と呼ばれていた私には充分すぎるほど読めていた。
1週間前に配られた授業参観のプリント。ソコには神秘の世界が繰り広げられていた。
ご父兄の皆様
当日の授業は保健体育を予定しております。
体の仕組み、初潮の説明等大切な授業を行いますので、必ずご出席ください。
そしていよいよ明日は授業参観という日。
おわりの会に保健室の先生が颯爽と現れた。
白衣もまぶしいおばあちゃん先生は私たちをゆっくりと見回し、一つの宿題を出す。
「みなさん。明日の授業業参観は、私が行います。
そこで皆さんに大切な宿題を出しておきます。
明日は皆鉛筆を1本、削ってよく尖らしておいてください。
これは明日の授業で大変必要なものなので、必ず忘れないようにしてくださいね。
ぴんぴんに尖らせてくださいね。」
ぴんぴんに尖らせる。
そんな言葉一つにも性的なものを感じてしまうほど、当時の私たちは敏感になっていた。
ぴんぴん。ぴんぴん。とんがり。
そして迎えた当日。
皆おもいおもいのぴんぴんの基準で鉛筆をとんがらせて参りました。
今まで宿題をしてきたのを見たことないと評判のデブ豆腐屋のタっちゃんも、この日ばかりは鉛筆を5本全てぴんぴんに尖らせ、
他の授業中どれも使いたくないと駄々をこねるというパフォーマンスを見せてくれました。
この日のために花柄の鉛筆キャップを買い揃えたカズヨちゃん。
鉛筆だけカバンに入れず、ハンカチに包んで手で持ってきたヒロシ。
鉛筆削りごともってきてしまいコンセント確保に大忙しのハヤシ。
いや、手で削るパターンの鉛筆削りのほうがいいとそっちを持ってきたヒコちゃん。
もちろん当時学校始まって以来の天才といわれたワタクシも、手先が器用だった父親に頼んで手で削ってもらい、
芯のところだけでゆうに3センチはある見事な鉛筆を持ち込んでおりました。
とがった先が折れないように、ティッシュを巻いてキャップを手作りするあたりもぬかりありません。
そしていよいよ授業開始。
父兄の皆様も教室に溢れてまいりました。
まずは簡単な質疑応答(男の子と女の子の違いは?とか。)のあと、おしべだとかめしべだとかの説明。
そんな生ぬるい拍子抜けする事業が進む中、私たちは鉛筆1本に全ての神経を注いでおりました。
おしべとめしべで・・・花が実をむすび・・・それが赤ちゃんで・・・
そのあたりでクラス全員が後ろを振り返ります。
そこには妊娠8週目に入ってボールのようなおなかをした増田君のお母さんが恥ずかしげに立っています。
それまで11歳離れた兄弟ができると自慢していた一人っ子の増田君。
お父さんがおしべでお母さんがめしべだったのかと呆然としています。
少年よ。大志を抱け。
そんな涙目の増田君と、そのお母さんを辱める目線を向ける我々に気が付いた先生が、いよいよ本題に入ります。
「みなさん。鉛筆は尖らせて来ましたか?」
キターーーーー!!!
前の時間に電源を確保して改めて尖らせたハヤシ。
ものすごいスピードで手動の鉛筆削りを回していたヒコちゃん。
5本のうちどれを使えばいいのかいまだに悩んでいるタっちゃん。
ゆっくりと手製のティッシュキャップを外す私。
さあこいっっ!!こいこいっっ!!
「じゃあその尖った鉛筆で、ノートに点をつけてください。
ちょっとノートに押し当てるだけですよ。」
折れないように細心の注意を払う生徒たち。
こんなに静かな授業、後にも先にもこのときだけでした。
それぞれのノートには、本人しか確認できないような小さな小さな点が。
「はーい。
それが女の子のおなかの中にあるタマゴの大きさです。」
・・・・・。
「では次のページです。
動物には哺乳類と・・・・・」
・・・・・え、それだけッッ?!!
一同呆然とするなか、先生は授業を進めて行きました。
私はかつてこれほどの静寂を知りませんでした。
机の上に置いている鉛筆削りを見つめ頬を染めるハヤシとヒコちゃん。
花柄の鉛筆キャップを指にはめてれくささをごまかすカズヨちゃん。
5本の鉛筆を握り締めたまま呆然とするタっちゃん。
いまだ母親を恨めしそうに見つめる増田君。
私が3センチの鉛筆の芯をそっと机の下で折った音がかすかに教室に響きました。
なにか少し違う意味で大人になってしまった私たち。
思えば純粋とか素直とか、そんなものたちを無くしてしまった瞬間だったのかもしれません・・・。
そんなことを思い出してしまった私。
張り切っちゃダメ。特別な事をしようとしちゃだめ。
そうつぶやきながら短冊2つに願い事を書き込み、控えめに下のほうの枝にくくりつけました。
両親が健康で寝たきりとか介護とかそんなことになりませんように
弟たちがそれぞれ自立して迷惑とかかけてきませんように
圧倒的にピンクの短冊が多いなか、私の控えめなこげちゃの短冊は余計に目立ってしまったのでした。
帰り彼に食事に連れて行ってもらったとき、年に一度といわず毎日会える自分たちに感謝しました。
ええ。
その日の私は、とても。とてもとても謙虚でした。
ちなみに七夕当日、東京は雨でした。
ざまみろ。
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# (・ε・) [わりぃわりぃ。]
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