チナウ


2002-08-21 (水) 猛烈反省。

反省の意味をこめて本日酒絶ち。でももう本当に誰も一緒に飲んでくれない。

えー、皆様からの御祝いムードたっぷりな中、

本日ワタクシは皆様の前で謝罪をしなくてはなりません。

もし私が芸能人だったら、

この件で契約していたCMは中止、

舞台なら降板、

チケット払い戻しのために借金をこさえていたところです。

いや、一般人だったから良かったのかと言うともちろんまったくそんなはずはありません。

先日、皆様に御祝いの御言葉を沢山頂き、幸せムードいっぱいで東京に来ていたもも秋ちゃんと飲みに行きました。

この幸せな気持ちをもも秋ちゃんにも分けてあげちゃえ、ってものすごくイヤな自信に溢れたかんじで、春のような穏やかな気持ちでご対面です。

7時間後……

もも秋ちゃんに膝蹴りと頭突きをしました。

がーっっっ!!!!ごめんごめんごめんなさいもも秋さまーーーーっっっっっ!!!!!

酔っ払っていたとはいえ、私より華奢で小柄な(でも胸は数段でかい)ももちゃんにっっっ!!!!

女の子なのにっっっ!!!!年下なのにっっっっ!!!!!

記憶がないでは許されない問題です。

「ももちゃん本当にごめんなさい。」

「無事おうちに帰れたんですね。」

「もう…どう詫びていいか……」

「トモちゃん怖かったよー」

「!!!!!ごめんねごめんねっっっ!!!!!もう決めたよ、女の子と二人きりのときは飲まないよっっっ!!!!」

「ムリだよー!!!でもそんなのおもしろくないよ。又一緒に飲もうね!」

・・・・・神様。こちらに仏がいます

彼女の中には奈良の大仏よりでかい菩薩がいます。

「それにもう私ネタにしたし。」

・・・・・神様。私は彼女の手の中で飛びまわるサルです。

さすがに今回はかなり反省しています。

私は皆様に祝ってもらえるような人間ではないのです。

その日は酔っ払って沢山の友人たちに電話した挙句携帯の電源を切っていたので、

翌日ばんばん電話が入りました。

反省する私に、追い討ちをかけるような御返事が。



証言その1:『チビッ子ギャング そじ』

「ああ、トモねぇ。土曜日電話くれた?」

「うん。酔っ払ってね、女の子に膝蹴りと頭突きしちゃった。」

「ああ、オレもアンタが酔っ払ったとき回し蹴りくらったことアルよ。」

「………。」

「タツとユウがカラオケで喧嘩しかけたとき、止めに入るフリして灰皿なげたじゃん。あのでかいヤツ。」

「………。」

壁に穴あいて。自分であけたくせに、店員よんでこんな部屋に客を通す気かってしかるっていいだして。」

「………。」

「オレ達皆でトモねぇかかえるようにして逃げたんだよ。」

「………。」

「インド料理屋でバイトしてたときも一番に酔っ払って、ヘタしたらいっぱいひっかけてから仕事してたね。

だからオレ達トモねぇのこと、【やっさん】ってよんでたんだよ。横山やすしの。」

・・・・・やっさんって・・・・。

女なのに・・・・・嫁入り前なのにやっさんって・・・・・。



証言その2:『後輩チンピラ オオノくん』

「ああ、アニキ。土曜日電話くれました?」

「うん。酔っ払ってね、女の子に膝蹴りと頭突きしちゃった。」

「ハハハ。アンタ鬼だ。ハハハハハ。」

「………。」

「この前もオレに桜庭の必殺技【恥ずかし固め】かけるって言い出して、もう少しでオレ首の骨折れるかと思いましたよ。」

「………。」

「俺達の間では【狂犬】っていわれてますよ。ハハハハハ。」

・・・・・狂犬って・・・・・。

男の人だとともすれば勲章じみたその呼び名も、女で・・・しかも30過ぎて・・・・・そんなの聞いたことねえよ・・・・

ありえねぇ・・・・・・・



証言その3:『ヒゲ油 コーちゃん』

「ああ、トモ吉。土曜日電話くれた?」

「うん。酔っ払ってね、もも秋ちゃんに膝蹴りと頭突きしちゃった。」

「あんたもまあ毎回毎回よく問題起こしてくれるね。逆にあきちゃったよ。」

「………。」

「とりあえずあやまって。」

「私って影でやっさんとか狂犬だとかいわれてるんだって…」

「うーん……それでもまだパンチが弱いな。」

「………。」

「もも秋さん所にビール50リットルぐらい送って口止めしちゃう?」(←鬼畜)

「…いや、100パーセントぼくちゃんが悪いから、潔く謝るよ。」

「おう、それが人の道だな。あ、そうそう、ちゃんと本人で謝れよ。

許してあげてチムとか言うのは反則な。」

・・・・・チッ・・・・・ばれてやがる・・・・・



改めてもも秋様、ごめんなさい。

本当に今回は反省しています。

しょんぼりです。

御祝いの御言葉を下さった皆様。

皆様の優しさをぶっ壊すようなことしてごめんなさい。

私はそんな値打ちのない女なんです。

今後サイト名は

『鬼チクナウ』(鬼畜NAW)

ハンドルは

『狂犬病』

とさせていただきます。




そして誰もいなくなった・・・・・。




本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

# ぺこいし [いやいやうれしそうに飲みの席で事細かに語ってましたよ。町中で「お前帰れーっ」って叫んだこととか<もも秋さん。]

# (・e・) [・・・・・・・・。]

# (・ε・) [・・・・・・・・。]

# えり [おめでとうございます!! ご結婚されるとのこと。ホントにおめでとう!! ”日記サイト”の頃から、いつも楽しく読ませて..]


2003-08-21 (木) 不信

動機

気が付くとバスの中にいた。


つり革に掴まって立っていた。


大粒の雨が窓を叩きつけている。


窓の外を眺めると土砂降りだった。


足元に眼を向けると、靴が泥だらけだ。 その床には、ずぶ濡れた洋服から水滴が淀みなく垂れている。


横を見ると車内は満員だ。 普段、自転車やバイクを利用している人が この雨のおかげでバスを利用したためだろうと、ふと想った。


でも、床に広がった水滴の水溜りで乗客は周りを空けてくれている。 否、避けている。ココを中心にして。




バスを降りると電車に乗った。 ずぶ濡れの洋服を構いもせず、空いている席に座り込んだ。 体中に疲労を感じる。 いったい何処を歩いていたのだろう。 いったいどれくらい歩きつづけたのだろう。 分かるのは、足の痛みとこの疲労感は、 余程、大層な距離を歩きつづけたことは予想に違わないことだけだ。 押し寄せてくる疲労感が眠気を誘う。 また、このままなにも分からず眠ってしまうのか? その時、車両の奥でカナキリ声が聞こえた。 その後に、おやじの声。


何時の間にか車内は満員である。


カナキリ声の主は、罵声を浴びせているらしい。




「あなたにそんなことイワレル筋合いはないわ!」


「わたしの両親は身を粉にして働いていたのよ!」


「あなたみたいに楽していきようとは思ってないの!」




その後に続く酔ったような、しゃがれたおやじの声。


「みんな犬畜生だよ。」


満員の車内では、そのやり取りとゴトンゴトンという 電車の走行音だけがはっきりと聞こえる。




何がこの言い合いの原因だったのだろうか?


そうだよれより今は眠りたい。


いやまだ寝ては駄目....。




うとうとしかけた瞼を無理やり開けようとすると、 さっきまでの声が聞こえない。


不信に思って目を擦りながら ぼんやりとした眼で辺りを見渡すと、電車はもぬけの空だった。


一人....そう思いかけて前を向くとそこには人影があった。


対面した座席に誰かが座っている。 誰なのだろう。


ちょうど、西日が差していて影しかみえない。


そのシルエットに思わず声に出して呟いてしまった。


「あなたはだれ?」



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