チナウ
2002-04-06 (土) 同人誌でも作るか。 [長年日記]
■ よく人を好きになっちゃう夢を見ます。
もうモーレツにすきですきでどきどきしてしまうのです。
で、一瞬目が合って、それだけで幸せになってクラクラしてしまう夢です。
でもたいてい相手の顔は出てきません。
そうです。恋をするということだけにポイントを絞った夢を見るのです。
多分私、そんな恋がしたいんだと思います。
多分もうできないから。
今もし好きな人ができても、そんな気持ちになれないようなきがします。
ずうずうしい大人になってしまったからです。
好きならきっと言っちゃうだろうし、ダメなら悲しいけれど立ち直れるとおもいます。
好きという事実だけで、幸せになったり舞い上がったりしていた私はどこにいったのよ。
■ 出会い2001。
その日は朝から調子が悪かった。
いつもは悪くないはずの寝起きが、その日に限って寝過ごしてしまった。
今日から新しい会社に派遣される。その第一日目だというのに。
俺はとりあえず走った。
途中でダルくなってすこし歩いた。
でも俺の人生の中では結構ダッシュしたほうだと思う。
教えられていた部署までやってきた。
戸をそっと開けた。
もう朝礼が始まっていた。
俺を見つけた会社の上司らしきオッサンが近寄ってきた。
やばい。
とりあえずこのひんしゅくの中、挨拶するように言われた。
気まずさを悟られないように、俺はまじめな顔を作って無難な挨拶をした。
なるべくすぐ忘れられてしまうような挨拶を。
席に戻ろうとした俺に、そいつはこう言った。
「キミは社会人としての責任をどうおもっているのか。
いや、本当はそんなことはどうでもいいんだ。つまり、ミスをしたら素直にあやまる。
そんな簡単なこともできない人とはボクは一緒に仕事をする自信がないよ。」
強い口調で言われたのにもびっくりしたが、なによりもその声が、まだ少しあどけなさが残る高い声だったからだ。
振り返ると彼女が立っていた。
細くて華奢な肩。まっすぐ伸びた黒い髪。冷たそうな眼鏡のしたには、驚くほど強く熱い大きな瞳があった。
彼女はその日から、俺の直属の上司となった。
彼女には驚くほど知識があった。
プログラマーという仕事を、俺はどこかで男の仕事だと思っていたのかもしれない。
そんな先入観を打ち砕くには十分だった。
「キミの考え方は面白いね。でもね、それだけじゃダメなんだよ。
案を形に変えて、そして手のひらに札束が乗るまでが仕事だ。そうだろう?
キミのアイディアにはその価値がある?
ボランティアや遊びなら間に合ってるんだ。ボクが欲しいのはプロとしての構想なんだ。」
「あなたの言いたいことはわかりました。
しかしですね、面白くない、金に代えるばかりのアイディアは、結局は何も生み出しません。
多少は金になるかもしれない。でも何も進まない。便利だけど使い捨てだ。
それこそプロといえるのでしょうか。プロとは提案できる夢を持つものだと僕は考えています。」
「・・・・・面白い。じゃあ明日の朝一番までに、君の考えるプロの提案を持ってきて。
ボクの眼はごまかせないことは、キミならちゃんと分かるだろう?」
「ええ、誰より怖い上司ですからね。あなたは。でも僕が持ってこれたときは・・・・・」
「持ってこれたときは?」
「仕事を離れて、2人でメシでも食いに行きましょう。」
「こうして2人の愛は始まったんだよね、コーちゃん。」
「・・・・・・・・あのね、もう何回も言ってるから分かっててワザといってるんだろうけど、
俺とハニーはこんな口の聞き方しないから。マジで。つか、3人で何回もあってるから知ってるでしょ。」
「えー、だってコーちゃん、こんな丁寧な男の人みたいな言葉遣いの女の子すきやん。委員長モードな気のつよいりりしいタイプ好きやん。」
「だいたい自分で書いてて訳わかんなくなったでしょ。
プログラマーってどんな事するかわかんないから当たり障りのないこと適当に書いて。
だいたい手のひらに札束が乗るまでっていう下品な表現、なんですかあれ。」
「商売の基本じゃん。手のひらに乗るまでは終わってないねん。」
「知るか。」
「だって、この前また酔っ払って彼女にも迷惑かけたから、ステキなラブストーリー作って喜んでもらおうと思って。」
「喜ぶか。っつか、これでプレゼントのつもりだったの?!!!!」
「ステキでしょ?ウフ!次回ははじめての御食事編だよ!」
「・・・・・・気持ちだけいただいておきます。」
ムカチン。
あいつ、付き合い出したときは
「もうずるいよ。あの人俺の好きな要素持ちすぎてるよ。」
って言ってたくせに。(暴露)
いきなり俺のもの気取りだよ。
次回ははじめての初夜編。決定。見たわけじゃないけど俺様の心眼で見るよ。
チャクラ全開!!!!! (最悪)
コーちゃん彼女、ごめん。(←罪のない人に飛び火)