チナウ
2004-08-19 (木) さようなら、ボクの青春のバイブル。 [長年日記]
■ 荒削りすぎるモテの定義
ポカリを飲みながら出社した日は、前日呑み過ぎちゃったサインなんだから察してください。
ニヤニヤしたり、やたら細かい数字をチェックする仕事をわざと回すのも勘弁してください。
そんな細やかな心配りをしてくれる輩がココにいるはずも無く、「ぐるナビ」で宴会用チケット印刷してとか平気で就業時間中に言われるどうかしている会社から更新ですコンニチワ。
先日はですね、ムダにアッメリキャーンな店ででかいハンバーガーにがっつりかじりついてたんですよ。カウンターで。寂しく。
隣はサラリーマン2人組み。早い時間なのにもう出来上がってるご様子。カシスオレンジとかで。ある意味すごい。
先輩と思しき男が声が高いわでかいわで最悪です。ロックがガンガン流れる店内でも、彼の冴え渡るトークは鮮明に聞き取れます。
そうですか。先輩は26歳、後輩君は25歳ですか。
「先輩、すごいっすね。」
「すごくねぇよ。相手は36才。女医。恥ずかしいよあんなオバハンに追いかけられるなんて!」
めっちゃくちゃ自慢げなこの男に、オバハンと3歳違いの私は今食べてる気が狂ってるとしか思えないでかいハンバーガーをペッチャリ投げつけてやろうかとも思いましたが、お肉は大好きなので我慢しました。
その後後輩君の、あんたそこまで言うと逆に嫌味に聞こえるよというような持ち上げっぷりに、先輩ますますノリノリです。おいおい声また高くなってるよ。
後輩君のほうは今風の男子なのですが、あれだな、先輩のほうは学生時代はずっと大人しくて目立たない存在で、社会人になって人数合わせに誘われた合コンで奇跡的に1,2回コンコンとうまくいって勘違いしちゃったタイプの人っぽいです。
その後話はモテの定義に移って行きます。よせばいいのに。
「先輩、どこまで行けばモテですかね。」
「アレだな。複数だな。最低彼女が2人はいることだ!」
バカだこいつ。
「そんで、その女同志はお互いの存在もちゃんと知ってて、分かった上でそれでもついて来るんだ。」
それはセフレだ。
「なるほどー。すごいなー!」
「で、究極は3Pだ!!」
まじで噴出しそうになりましたよ。
「お前が女の子2人以上を彼女として、3Pに持ち込めたら何でもおごってやるよ!!」
「ほんとっすか?!!」
「あー・・・3Pな!3人で!!」
「よっしゃー!!!」
「あー・・・あと、顔に出す事な。」
なんじゃその条件。
今風後輩君を相手に微妙に弱気になり、どんどん条件が厳しくなって行きます。
あのね、お互いの事知ってても付いてくる女なんて、今のアナタで行くならたいした女じゃありませんよ。
3Pしてくれる女子だって、選ばなければいくらでも・・
「先輩、でもどうやって3Pに持ち込むんですか?」
「え?!・・・それは・・・」
つまってますよ。当たり前だ、想像だけで偉そうな事ふくからですよ。
「・・・あれだ・・あの、まず2人するだろ?で、もう一人呼んでおいてぇ・・・で、あ、約束してたっけ?じゃあ一緒に・・・どうかな?って。これだよ。」
どうかなて。これだよて。
どうせそこまで偉そうにふくなら、大の字に寝そべって俺の事好きだどうだとかいうならチン○ン咥えろよぐらいの強気モードで押して欲しかったです。
だめだな。半端だよ。
それから彼らは学生時代の話へ。先輩微妙に弱気です。やっぱ社会人デビューだ。
「俺らが高校生の頃はホットドックプレスがバイブルだろ。」
はい童貞発言飛び出しました。
「ホットドックプレスっすか・・・あれ、けっこうエロいんですよね。俺はあんまり読まなかったな・・・」
「ダメだよ。健康な男子なら読まなきゃ。何読んでたんだよ。」
「Boonとか・・・」
「何お前お洒落ぶってるの?根性ないな。男ならびびらずホットドックプレス学校に持っていかなきゃ。」
・・・もうそれ以上語るな・・・。本気で行ってる所が微妙に痛いよ・・・。この後輩確信犯かも知れないよ先輩・・・。
「ホットドックプレス廃刊だってな。俺たちの青春のバイブルが・・・。」
先輩ションボリ。弟が中学生の頃、机の中にホットドックプレスを隠し持っていたのを思い出し、私も微妙にションボリ気味です。
「あ、女医に電話する約束してたんだ。かけてやるか。」
先輩は嬉しそうに電話をかけに行きました。
アレだな。先輩、押し倒すまでのムードがどーとかこーとか言って、肝心の部分抜け落ちてるタイプだな。
食べ終わったので私も帰ろうとすると、後輩君がうるさくてすみませんと謝ってきました。
青春ですねと言うと、ものすごく恥ずかしそうにしていました。やっぱりあなた確信犯ですね。
青少年に様々な夢と希望と勘違いを与えたボクラのホットドックプレス。
女を自分の部屋に誘い込めたらベットに座らせムーディーな音楽をかけ髪を撫でながら目を見つめろと、そんな教えを飽きもせず毎号載せつづけたホットドックプレス。
どんな相談にもつまり約せば「押し倒せ!」の教えのみで貫いた先生のコラムがいかしてたホットドックプレス。
やたら安っぽいセットで中途半端なモデルの男女が分かりやすく実践する、そんな見やすいかどうかだけを焦点に当てた編集ポリシーを貫いてくれたホットドックプレス。
肝心な所よりも、最終的には半端な女性モデルを脱がせて煙に巻き、「大切な事は自分で掴み取れ☆」とでも言うかのような兄貴的な部分もこっそり持ち合わせていたホットドックプレス。
さようなら。もう君で股間を熱くするには年老いてしまったけれど、でも君のホットドックと言うなにやら意味ありげな名前もきっとボクタチは忘れないよ・・・・・
そして少年は大人になる・・・
そんなスリーナインごっこをするはずも無く、さっさとお家に帰りました。
接待から帰り、ほろ酔い気分の彼に今日の事を話しました。
「ああ、ホットドックプレスって今H・D・Pって言うんだぜ。」
なぜに得意げ。
先輩くんの自慢癖は北方ケンゾウゆずりだと思われ。「試みの地平線」信者だな!!<br>僕は「試みちゃって地平線」信者なので、ロクな自慢がありません!!!!!<br>あー、自慢してえ。
中学生の頃、北方先生の口調を真似て事業中手紙回したりした。色白でヘタレな先生が授業の時気の強い真面目女子に質問攻めにされてるのを見て、「そんなんだからいつまでも童貞だって馬鹿にされるんだ!!押し倒しちまえ!!」とかって。
女は押し倒されたら黙って従順にならなければいけない!ぐらいの勢いだったよね。その教え、ポクチンも守ってます。
探偵です。探偵はHDPなんて知りません。探偵の時は、エロトピアとか、プレイボーイでした。トロ吉は、「SEX and the CITY」っての知ってる?結構人気あるみたい。ちょっとレンタルして見たら、たいした内容じゃないけど、結構笑えます。宜しければどうぞ。
間違っちゃった浅野忠信でした。工藤俊作は私、浅野の本名です。
エロトピアて・・・渋いやんけ。
「SEX and the CITY」は、一番最初の頃借りて酔っ払って寝てしまって以来ご無沙汰です。今親に冬ソナみろみろと脅されてるので、逃れる為にも「SEX〜」のほう観てみようかな。