チナウ
2002-05-11 (土) ホンとは最後の主人公違う人にしてたんだけど、あまりにもアウトでやめました。 [長年日記]
■ 悲しいです。っつーかめんどくさいです。
今からビデオを見なくてはなりません。
『GO』です。また酔っ払って借りました。
でも記憶はあります。
昨日酔っ払って入ったビデオやで、なんかまたポジティブパワーというイヤな酔い方をしていて、
おう、いっちょイキオイのある前のめりなビデオでも借りるか、
お、クボヅカだ、よっしゃ今日はヅカイズム炸裂で宇宙からのお言葉聞いちゃうか!
ってなかんじで借りてしまいました。
『GO』やクボヅカに対する受け止め方は、酔っていてさえ正しい判断だと自負しておりますが、
いざみるとなるとめんどくさいです。
もう、舞台挨拶をこえるほどのドラマは、皮肉にもこのビデオの中には入っていないのです。
この前もよっぱらって『ブリジットジョーンズの日記』を借りてしまったばかりです。
借りる気なんてハナクソほどもなかったのですが、たまたま流れていたTSUTAYAの有線が、
「仕事、恋にすっかり取り残され、ダイエットにも失敗、酒とタバコに逃げる30代の女性。
そんな話ですよ。あんた観とけ。」
みたいな事をあてつけのように言うんですもの、ついついあぁ、観て反省しなくてはいけないのねと借りてしまいました。酒って怖い。
ってかあれナニ・・・・ブリジット、いくらなんでもダメすぎ・・・・・。
あれが等身大というなら、かなりイタイ人です。
あれ見て世間のお嬢さんたちは泣いたり共感したり励まされたりするのでしょうか。
ねえホンとに?
なんだか映画業界すべてに試されているような気がしてなりません。
うだうだいっても逃げれないので『GO』みます。
相方にももったいないから責任を持って観ろといわれましたが、本人は観る気ゼロでゲームしてます。
あらすじだけ教えてだそうです。夏休みの読書感想文並みのめんどくさがりようです。
悔しいので、え?まじ?そんなにおもしろかったの?って言われるようなでっちあげのストーリー作でも作ってみようと思います。
相方が興味を引かれるように、スクーターにのったクボヅカがスカイフィッシュに襲撃されたらいいのに。
友情出演として、昭和ノイル・コイルが出てたらいいのに。
他校生との喧嘩のシーンに、なぜかナポレオンズとマギー四郎が対立してたらいいのに。
ヒロインはケイちゃんで、もういっそのこと主人公もえなりかずきでいいのに。
そしたらおすぎさんはオススメしてくれるだろうか。
井筒監督は自腹切っても怒らないだろうか。
■ そして今観終りました。ネタばれすらできません。
予想どおりでした。
クボヅカくんはヘンな小芝居はせず、直球勝負でいっそすがすがしかったです。
役作りとか、そんなことより、もう超自然体路線なのでしょうか。
ノーフューチャーだのズカイズムをにおわすようなせりふを叫ぶたびに、遠くで相方がクスっと笑います。
「俺はなにものなんだ!」と熱く語るクボヅカくんに、ほんとにこの人は何者なのだろうと、こっちが素で聞きたくなってしまいました。
自分で自分のことをじゃあ俺はライオンだ!とか叫び出した困ったシーンでは、この人小学校のとき勝手に自分でかっこいいあだなつけて皆に呼ばせようとして、まったく定着しなかった人なのではないかと切なくなりました。
『GO』が始まる前に、なんだかキャンペーンのお知らせをやっていたのですが、
その対象作品が、『GO』とヌルそうな洋画ラブロマンスと『プラトニック・セックス』、そして前に買ったことを力いっぱい後悔した『ミシン』という本のなかにある『世界の終わりという名の雑貨店』が映画化されたものでした。
私、最近の映画とは相性が悪いのでしょうか。
でも『GO』のなかに、昭和ノイル・コイルの名前が出てきてびっくりしました。
私まで宇宙からの電波を受信しはじめたようです。