チナウ
2003-04-02 (水) ゆれるキモチ [長年日記]
■ かき乱される心。
今から8年程前、まだワタクシが関西におりました頃。
友達と飲んでいると、隣の席にいたサラリーマン2人組みがこちらをちらちら見ては何か話しています。
無視していたら、話し掛けてきました。
ナンパかと思い適当にあしらっていましたが、そのうちの1人が聞き流せない一言を言いました。
「君、AVに出てないよね?」
又あるとき、友人とクラブにおりましたら、若いやんちゃ坊主が話し掛けてきました。
「お姉さんにすごく似てるAV女優いるよね?」
そして又あるとき、友人と警察官合コンに参加しておりましたら、やはりリーダー格の男性から一言。
「あんたにめっちゃよく似たAV女優見たことあるわ。」
そのことを友人たちに言うと、私が過去AVに出ていた疑惑や、ギャラがっぽりためこんでいる疑惑などが浮上いたしましたが、
まあ、本物の私の顔とスタイルでは商品価値ゼロと言うことで落ち着きました。
なんなんだ。フクザツだ。
そしてその後、そのAV女優を探し出すプロジェクトが発足されました。
『トモちんドッペルゲンガーをつかまえろ☆きっとそれではヌケません大作戦』
なんなんだ。
手がかりとしては、少し前に見たという情報が圧倒的で、本気かどうか知りませんがまあ男性陣はビデオやへ行くたびに、一応確認していたらしいです。
私に似た女性の濡れ場。
顔が似ているということは顔の骨格も似ているということなので、声とかも似ているのかもしれません。
みたいような。
みたないような。
つか。
みられたない。(←めずらしく恥じらい)
そんな私の気持ちや、ノリノリの友人たちの目をよそに、
結局そのAV女優を突き止めることが出来ませんでした。
所詮トモ似じゃ商品価値ねえよ、居たとしてもスグ消えちゃったんだよ。
散々な言われかたです。
なぜだ。がっくし。
時は流れそれから私は東京へと流れてきました。
先日ふとそのことを思い出し、一緒に飲んでいたギブっち先生にそのことを言ったところ、彼はじっと私の顔を見た後あっと言う顔をし
「あー、いたいた。そういわれれば似てるな。」
といいました。
いましたよネエサン!!こんな身近に幻の生き証人が。
「あー。君、稼いでたんだ。おごって。」
「イヤ、ちがうし。てかそんなに似てるの?」
「うーん、似てると思うけど見たのずいぶん前だしね。もう古いからビデオでは手に入らないけど、たぶんネットでならあると思うよ。送るよ。」
!!!!!!
なんと!!!!!
あんなに散々探して見つからなかったものが!!!!
こんなにあっさりと!!!!
つか。
こいつ何者?!!
ここにきて、こんなに年月を経て、やっと私は私のそっくりさんと対面するのでしょうか。
似ているといわれた頃、20代。
少し前の私にタイムスリップなのでしょうか。
20代の頃は写真すらあまり残していません。
いきなり若い頃の私の動画を得ることが出来るのでしょうか。
しかも本物よりずっとスタイルのいい、ずっとキレイな。
しかし濡れ場。
うーん。
みたいような。みたないような。
ダイスキな彼氏の過去一番愛した元カノの写真を見るような気持ちとでももうしましょうか。
イヤ、実は自分はもらわれっ子で本当のお母さんの写真を見るような。
イヤ、若かりし頃の両親のイチャ写真を見るような。
あー。うまくいえません。
どうしよう。ヤツがあっさりみつけて送りつけてきたらどうしよう。
今はびくびくしています。
「あー、古いからね。なんか企画物だったような気もするな。」
敵もツワモノ。
なんと・・・ 大胆な・・・