チナウ


2003-06-13 (金) 女日照り。 [長年日記]

微妙に寂しい・・・。



ふと気がついたのですが、最近女性とお話していません。

私の職場は女性には向いていないという業種がら、見渡す限り男男男。

唯一同じ部署にいるおばちゃまは、まあ神様から見たら女性のつもりで作ったのかもしれませんが、

まだまだ未熟な私たち人間界から言えば、まあ・・・いちおうキュロットはいてるし?程度のジャッジ振りです。

あ、しゃべってるや。コンビニのお姉ちゃんとか。レシートいりませんとか。

一緒に食事をしている彼に女言葉を強要したりと、何かと病んだ日々を送っておりました。

しかし私にも新しい女性との出会いが!!

あまりにも伸び放題、ほったらかし放題にしていた髪に耐え兼ねて、昨日会社をばっくれ髪を切りに行ってきました。

初めて行くお店。イキナリの飛び込み。切ってくれ、頼む。



「スタイリストの指名はございますか?」



「いえ、ないデス。」



「では3パターンからお選びください。スタイリスト・スーパースタイリスト・カリスマスタイリスト。」



「まじっすか?!!」



スーパーもすごいのですが。カリスマて。

言わされてる店の女の子も気の毒なモンです。あれだな。

勤めて最初の半年はシャンプーばっかやらされて、次の半年はカリスマとか平然と言わされる受付に回されるんだな。

ヘタしたらシャンプーより先にやらねばならない難関かもしれません。

そんな難しい問題を投げかけられ、どの面下げてカリスマかと店の奥を見てみました。



・えなりかずき似のクリ毛

・ブレイクしたばかりの宇田多ヒカルをさらに毛深くした女子(黒ずくめ+80年代バンド風お帽子)

・羽賀研二を漂白して少し皺を伸ばしたウルフカット

・しのはらともえを不健康にした女子

・とりあえず店が狭く見えるからやせろよお前



この中でスーパーやカリスマや決まっていると言うのでしょうか。

この中から選べと言うのでしょうか。

ちょーもー。かんべん。

本気で逃げようかと思っていた所へ、控え室から1人の女子が。

細身、腰まで無造作に伸びた茶色い髪、小さな顔、大きな瞳。



「彼女!!彼女にして下さい!!!!」



先輩にナニナニお前フーゾク行った事ねえのかよ、まかせとけよ。とか言われて場末のピンサロに連れて行かれ、女性は全てママより姉さん。

タツどころか体内にめり込みそうなほど萎えていたときに通りかかった一筋の光。そんな所でしょうか。どんな所だ。



「はい、スーパースタイリストの石川ですね。」



その呼ばれ方に石川さんが一瞬嫌そうな顔をしていたのを見逃しませんでした。

よかった。まともな感性をお持ちのご様子。よろしく同志。シクヨロ。

しかも石川ちゃん、かわいいのに接客はどうも苦手な女子のようです。

その少々投げやりなガラっパチぶりがそそります。



「きょうはーどうなさりますかー ↓」



近年美容師とホストを混同しているけしからん輩がおりますが、石川ちゃん、職人かたぎそうでなかなかいいですよ。



「髪は伸ばしているので整えてください。ボリューム出したいから段は入れてください。

あと髪が明るくなりすぎて下品なので、もう少し品のある色にして下さい。」



「色はー黄色を押さえてー、赤みを出して少し落ち着けてからー、アッシュ系で行くと下品にならず暗くにもならずでいいと思うんですよー。」



「じゃあそれで。」



もくもくと作業をする石川ちゃん。時々おしゃべりしたり、雑誌の占いとか読んだり、なかなか女子な時間を過ごしました。

ナニナニ、あなたの裏の顔星座占い?私は何かな?

・・・うじむし座て・・・。

ほかにもなんか地雷座とか自縛霊とかもうめちゃくちゃ。



「ちょっとアッシュ系を入れると地肌がしみる事があるんですよー ↓

どうしてもしみたら言ってくださーい ↓」



ペタペタペタペタ



・・・・のどに来るんですけど。

ガハガハとむせていると石川ちゃん近寄ってきました。



「口で息するんですよー。そしたらノドましになりますよー。」



今度は目に染みて来ました。



「いったんビニール外して熱を逃がしますよー。そしたらマシになりますからねー。」



どうあがいても取ってくれないようです。

頭ひりひり、ノドいがいが、目は涙目。



「だいじょうぶっすよー ↓

市販のブリーチ材とかと違ってちゃんとした液ですからー ↓」



その後何とか時間を我慢し、カラーリング液を流してもらいました。

石川ちゃん、私の頭髪を見て一言。



「だいじょーぶですよー。ぜんぜん荒れてません。すごいですね。

私頭皮超弱くて、コレより薄いヤツでもうんでカサブタになっちゃうんですよねー ↓」



・・・そんな恐ろしい液使わないで下さい。

出来上がった私のヘヤーは、初夏の光に照らされてさらに透けてきらきらになってしまいました。

シンナーとか小粋に吸うのが似合ってしまいそうです。

根本から産毛から見事にキラキラ。石川ちゃん、丁寧でいい仕事します。



「あー。いいっすよー。似合ってますよー。」



私は人よりお顔の面積がやや広めに設定されているのですが。

見事な明るい色のヘヤーのおかげで、石川ちゃんの倍ぐらいの敷地面積を誇ってしまいました。

あーあ。

石川ちゃんはスタイリングがヘタな私に的確なアドバイスをしてくれます。



「ブローとかはいらないっすよ。手櫛でほぐしてくださーい。

あればジェルとか手に付けてー、毛先だけネジってやってくださーい。」



満足げにニカッっと笑う彼女のキュートさにクラクラ来ました。

しゃべるとガラッパチだけど、笑うと本当に可愛いのにな。この子。

そんな媚びない彼女に私はすっかりはまってしまい、次回も必ず来ると約束してしまいました。

キャバクラにはまる大学生の気持ちです。



帰り道、駅でばったりコーちゃんに会いました。

一瞬コーちゃんが立ち止まっています。よ!油!



「あんた・・・いいかげんやばいよ・・・」



うるせぇ。

確かに私もヤバヤバモード突入ですが、君もその針金のようなヒゲどうにかしてください。

日も落ちたオフィス街。

夜目にもあざやかなビッチヘアーの女とあごが異常に青光りしている男。

そんな2人で【チナウ】を本日もお届けいたしました。





楽しい週末をお過ごしください。





私は休日を利用して頭巾でも買いに行きます。





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CM

そんな【チナウ】ではございますが、さりげなく新しいページができたり更新したりしております。

今月に入ってから書いたり増えたりしていたのですが、報告するのをすっかり忘れておりました。

よろしければそちらもお付き合い頂ければあなたも立派なビッチ&サバ男!

おもしろいとかおもしろくないとか、そんなことはもうどうでもいいんだ。ほっといてくれ。(うじむし座の女)



本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
# 6-30 (2003-06-19 (木) 16:49)

石川ちゃん素敵だけど、プロのスタイリストってうせっー。人の髪の毛を勝手にいじって、2段カットにしろとか、整髪料やめて、これ使えってヘアスプレーくれたり。酔っぱらいは嫌いダー。


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