チナウ
2004-05-07 (金) 私がロリコン苦手なワケ。 [長年日記]
■ ロリコントラウマ。
世の中にはロリコンという嗜好(嗜好?)の方がいらっしゃいますが、私は昔からこの手の方が大の苦手なのでございます。
基本的に、犯罪って言うか人に迷惑さえかけなければどんな趣味嗜好があってもいいと思うんですよ。
むしろ私はあるほうがイイカモ☆とかドキドキするほうなのですが。
しかし兄弟がいるせいか、ロリコンと近親相姦とスカトロは勘弁と、普段口をすっぱくして語る日々でございます。
うん、ステキだ。ステキな日々だ。そしてそれ以外の嗜好があまりおもいつかない。
私がロリコンの方が苦手になったのにはワケがございまして。
あれはワタクシまだ幼少のみぎり。
ここでも何度か書いた事がございますが、私が預けられていた保育所というものが、教会が平日だけ保育所として地元に開放していたものでした。
その関係で、私たちは日曜日には教会へと通っていたのです。
その教会には、某私立ミッションスクールのお兄さんたちもいらしておりました。なんかあれね、月何回は教会に行かなくてはいけないってやつね。
中高が男子校で、大学まであるお坊ちゃま学校でございましたよ。某有名朝ドラ出身双子が通ってる大学。
私が小学校3年生頃、島田さんという大学生のお兄さんがいらっしゃいました。
大学になると教会へは別に行かなくてもいいのですが、そのお兄さんはグリクラブ(コーラス部?)に入っておられるようで、毎週のように教会の大人の部へこられておりました。そして賛美歌を歌っていたようです。
大人の部と子供の部は時間差だったので、入替のときに顔を合わせるうちに私たちは島田のお兄さんと仲良くなっていったのでした。
そうなると島田のお兄さんもよく大人の部をサボり、2階の部屋で遊んでいる私たちのところへやってきて、一緒にゲームをしたりして遊ぶようになったのです。
年に数回、教会では近所の老人ホームへ行ってお芝居をしたり、夏はキャンプへ行ったりとなかなかイベントが盛りだくさんでした。
いつのまにか島田のお兄さんは、子供の部の引率者のような存在になっておりました。
弟しかいなかった私はお兄さんという存在に大変憧れており、あっという間に親しくなったのです。お兄ちゃんお兄ちゃんと慕っておりましたよ。
お兄ちゃんは、シマタと読むのですが、シマダ君と呼ばれると烈火のごとく怒っておりました。顔真っ赤にして口きかなくなるの。
幼心にしょーもないことで怒る人だなとはうっすら感じていたのですが、あまり気にもとめませんでした。
お兄ちゃんは誰よりも私に優しかったからです。
私より2つ下のマリちゃんは、いつもお兄ちゃんの後を付いて回っていましたが、お兄ちゃんは私を一番かわいがってくれました。
ある夏休の日。私たちは教会の人たちに連れられ、近所の河原へ行きました。
私は行きも帰りもお兄ちゃんに手を引かれて歩きました。手はラブつなぎです。私がしたのではありません。
男兄弟や幼馴染も全て男だった私にとって、手をここまでベッタリつなぐ文化はございません。
夏で手がじっとり汗ばむのも気持ち悪く、何度も離そうとしたのですが所詮10歳そこそこの子供が大学生にかなうはずがございません。
危ないからという名目で、手をつなぐか、腕を組むか、お兄ちゃんに肩を抱かれるかどれか選びなさいと言われたので、仕方なく手をつなぎ続けました。
すごい不快で、河原に着いてお兄ちゃんから離れて遊ぼうとするのですが、やっぱり危ないからとお兄ちゃんは私のそばにピッタリついて離れません。
ちょっと高い段を登ろうとすると、抱きかかえて持ち上げようとするの。キモイっつーの。
このあたりから私の中に、あのお兄ちゃんウゼーなぁという健やかでまっとうな気持ちが芽生え始めました。
そしてある日曜日。その日はお兄ちゃんと同じグリクラブのメンバーが教会にきていました。教会にお年寄りを呼んで、賛美歌を歌うというボランティアかなんかだったように思います。そこで私は初めて歌を歌うお兄ちゃんを見たのです。
決して広くない舞台で、一番の低音を、髪を振り乱して歌う姿に。
・・・これ、ヤバイ!
私の中でなにかがはじけました。そうなったらもうダメな。
よくよく見ると、クラブの中でもお兄ちゃんは孤立しているようでした。はじめてきたグリクラブの他のメンバーが、すぐ教会の大人や子供達に打ち解けるのを、それはそれは面白くなさそうに見ていました。これ見よがしにフテ腐れてましたよ。
隅の方から盛り上がる一角を睨むように一人で座っている姿は、子供でも充分おかしいとわかるものでした。
そして子供も交えての交流会が始まったのです。
そこで皆でゲームをする事になりましたが、たまたまその時お兄ちゃんはトイレで席を外していました。
小学生の子供はグリのお兄ちゃんたちと2人一組になる事になったので、私は隣にいたお兄さんと2人で組む事となり仲良く話しておりました。
いつの間に戻ってきたのか、島田のお兄ちゃんが遠くから私を睨んでいます。もう、本当にスゲー目で睨んでるの。
そして他の大人の人が島田君どうしたの?と聞くと、トモちゃんが裏切ったと言ったのです。
ビックリする私。たしなめる大人。あきれるグリクラブメンバー。
私と組んだお兄さんが、気にすること無いよと私に言ってくれたので、私はほっとしてお兄さんと話し出しました。そのとたん、島田のお兄ちゃんは「帰る」と一言残して立ち上がり玄関へと向かったのです。
ガシャーン!
何事かと思いみなが廊下へ向かうと、そこにはなぎ倒されて割れた大きな花瓶が一つ転がっておりました。お兄ちゃんは謝りもせずそのまま帰っていったのです。
真剣怖くなった私は、翌週しんどいと偽って教会を休みました。テレビを見ていると、お母さんが私を呼ぶ声がします。
行ってみると島田のお兄ちゃんがそこに立っていたのです。しかもスゲー笑顔。
「トモちゃん、お兄ちゃんが迎えにきてくれたわよ。」
無邪気に笑うオカァヤン。おおらか過ぎるオカァヤン。
私絶望。
にこやかに笑うお兄ちゃんに手を引かれ、私は家を出ました。
「トモちゃん、今度から僕が迎えに来てあげるからね。もし良かったら平日も遊ぼっか。」
またもや手はラブつなぎ。
その日は皆でゲームをする時も、私の後ろから覆い被さるようにお兄ちゃんが座っておりました。
さすがにヤバさを感じた私は、デリケートに言葉を選びつつお母さんに言ったのでした。
「あのお兄ちゃんキモイから教会行きたくない。」
うん。ストレートだった。痛いほど伝わってた。
それ以来私は幼馴染たちと連れ立って教会へ行きました。もともと子供の頃から気の強かった私は、もういやだという態度をアリアリと表現しながら他の大人のそばを離れませんでした。
そのうち島田のお兄ちゃんは、マリちゃんとよく遊ぶようになりました。
マリちゃん。小学1年生。うそーん。
「トモちゃんがこないと、僕マリちゃんのほうが好きになっちゃうよ。」
マジでこんな事ほざきやがったんですよ。あのロリコン。
もちろん利発で優しいお子様だった私は、言葉を選んで教会の先生に言いました。
「島田のお兄ちゃん気持ち悪い。ずっと手をつないだりベタベタしてくる。今度はマリちゃんにするって言ってるよ。」
うん。ストレートだった。痛いほど伝わってた。
私への態度をみて、ちょっとおかしいなと思い始めていた大人たちは、お兄ちゃんに大人の礼拝へ行く事を勧めていました。
「トモちゃんがやきもちやいちゃったんだ。」
マジでこんな事ほざきやがったんですよ。あのロリコン。
ゲーーー。
それでも教会の行きかえりに待ち伏せされたりしましたが、いつも他の幼馴染たちとダッシュで帰りました。
私のまわりにいるやんちゃな男の子の幼馴染達が苦手だったのか、それ以上は寄って来ませんでした。
しかし。小学生に負ける大学生て。
ロリコンという言葉が今ほど浸透していなかった牧歌的な時代。
お兄ちゃんはいつも優しかった。でも私がなにか逆らうような事を言うと、いつもものすごい勢いで不機嫌になっていました。
子供相手に口きかなくなったりして。だんまりでフテりやがんの。
そんなお兄ちゃんに逆らう事は、いけないことなのかと思ってしまうのが子供というものなのです。子供は外見で判断しません。兄ちゃんと写っている写真を見ると、ああーナルホドー!な外見で、アヤシさヤバさプンプンな殿方でしたが分からないんですよ。子供って。
ひょっとしてこれは兄ちゃんが悪いんじゃなくて、そんな大人をも惑わす魅力が私にはあったのではないかと思いアルバムを開くと。
真っ黒に日焼けした小猿が1匹。
うん、見てはいけない世界だった。見なきゃ良かった。
でも一応髪を両サイドで高くくくってたよ。それでようやくメスって判別するくらい。
もし私がもう少し大人しい子供だったらどうなっていたのか。
もし私の家が商店街でなく、教会ももっと遠いところにあったら行き帰りどうなっていたのか。
考えると空恐ろしい話なのですが。
あれ以来、ロリコンじゃなくてもいたいけでかわいいアイドルが好きだという人を、チョッピリ冷ややかな目で見てしまう自分がいます。
あと、ロリコン女性もいますよね。
かわいいとか綺麗とか言われるより、幼いとか言われて喜ぶタイプの人。分からん。友達になれん。
ごめんね、それもこれもみんなあのお兄ちゃんのせいなんですよ。
むかしから、子供にはあんまり興味ないって感じの男性が好きでした。
ムリ目の女のほうがそそられるって言うタイプ。
私は昔から老けて見えるし今現在既にいい年だし、ましてや逆立ちしてもムリ目の女にもなれないし。
どうころんでもそういう対象から外れてしまうズッコケ人生ですが。
ただ、そういう男性のほうに激しく色気を感じるんですよ。
それもこれもあのお兄ちゃんのせいなんですよ!
全てをお兄ちゃんのせいにする私。
なんだ。便利なヤツじゃん。
あ!マリちゃんってどうなったんだ?!!
ぼ、僕は小柄好きなだけで、<br>ロリ好きではないっすよ。<br>いや、本当に。本当ですって。
またまたぁ〜。あやちいなぁ〜。ぽっくんとマワルしゃんの仲じゃないでしゅか。心を開いて!!
たまには大柄もイイヨ!最近トモちゃん全てが大柄になってまいりました。その魅惑のお肉(主に腹回り)をムニムニした人は、どんどんデブ専になるという魔法の手触り!!さあ!どないや!! ムニムニムニムニ
なるほど。だからムニーちゃんなんですね!
でたな本物、プロのロリコン。プロロリコン。プロポリスみたいでかっこいいじゃねーか。
プロリコン。なんのキャラクターだ。
「ムリ目ってどっちにムリかによってかなり違うよね!(朗らかに)」とムリ目の僕が申しておりました。ダメだこりゃ。