チナウ
2005-02-14 (月) 度重なる [長年日記]
■ 負の一致。
東京ではただ今ミュシャ展が開催されております。
ミュシャというと、絵画に詳しくない人でも見ればああと分かるなかなかメジャーな作家さんです。
全体的にドロドロと溶け合うような作風が先日は缶コーヒーに使われたりして、疲れた親父が駅でロマンチックなロココ柄のコーヒーをダルそうに飲むという、実にシュールな光景が展開されておりました。
さて。
このミュシャ展にいかれたらしい方を私は電車の中で10人ほどお見かけいたしました。
実際にはもっと見ているのかもしれませんが、とにかく手にミュシャ展のパンフレットを持った人という形で限定させていただくと、10人という数字が浮かび上がってくるのです。
さてさてこの10人。まあミュシャらしく全員女性。それはいいのですが。
なんと申しましょうか、判で押したように似てるんですよ。いや、ソックリなんですよ。
まず髪が黒くベッチャリしている。長めの髪を無造作に後ろで一つにくくっている。年は20代前半で乙女の盛り。なのに全員ノーメイク。小太り。暗く無表情。何故だ。
私も8人ほど確認した所で、いやーほんとに偶然ってあるんだなと思っていたんですよ。
で、日曜日。
ワタクシちょっとお出かけしておりまして、いつもより丁寧にお化粧をし、髪もふんわり巻いたりしちゃってたわけですよ。
電車に揺られる事数分。
その間。
隣に座ってたお嬢さんが、ものすごい勢いでもたれかかってくるんですよ。
グーグーいびきまでかいてるし、ぺっちゃりした油っこい黒髪が、私の肩から鼻先にかけて電車の揺れにあわせてユラユラ近寄ったり離れたりするんですよ。たまらんのですよ。軽く私の中で異臭騒動が起こってるのですよ。
5駅ぐらい我慢した所、どこからともなく似たような小太りノーメイクベッチャリヘアーのお嬢さんが現れ、私の隣のお嬢さんを起こしのっそりと立ち去って行きました。
2人の手にはやはりミュシャのパンフレットが。
私の友人にもミュシャ好きの、それはそれはステキなレディーもいるのですよ。それなのになぜ、私が目撃する人たちは一様に似ているのか。ミステリーか、コレは。
ここまで来ると、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。ミュシャが憎くなってまいりました。
私がミュシャ広報部だったら(なにソレ)、悲しくて悲しくてそんなレディーたちを片っ端からつかまえ、とりあえずシャンプーしてしまうかもしれません。
私が目撃したお嬢さん達。絵画を観に行くというステキな情緒があるのなら、まず髪を洗って下さい。
美しいものに触れたいのなら、せめて人に異臭騒動を起こさせない程度には清潔にしてください。
人に散々もたれかかって、途中目が覚めても別に気にする風もなく、又眠りについてもたれかかるを繰り返した、あの心臓に毛が生えたようなお嬢さん。
とりあえず、ミュシャと私に謝ってください。
人間はとかく自分にないものに憧れるのでしょうね。「アルフォンス・ミュシャ→プラハ→ビール」という発想は6-30だけですか。普通は→パリ→ワインなのかな。
ぼくも行ってきました。女子率高かったです。NASAの調査によれば、ミュシャはなぜかオタク女子に人気があります。
乙女は王朝期フランスに憧れているため臭いのです!!!!<br>よって異臭面=乙女と考えた方が正しいのであります。<br><br>ジョセフィーヌ、わしには無理じゃよ。
プラハっていうと、なんか住んでる人みんな歌がうまそうな気がします。なぜに。
あー、言っちゃった。そうそう、まさに夏のイベント会場の匂いがしましたよ。(行ったんかい)<br>歩き方ものそのそしていて、ロマンチックとはまったく逆のところに居ましたよ。<br>えーっと、情報提供はNASAでした。
王朝期フランスへ思いを馳せてる割には、半端な長さのボックススカートはいてましたよ。足男前に開いて寝てるし。変な色のハイソックスとわけ分かんないポックリ靴はいてるし。<br>ついて行けません。