チナウ
2005-09-20 (火) DNAの神秘。 [長年日記]
■ ほとばしる血潮。
バニーたんのコメントを見たとたん、メラメラとダイちゃんに対する不満が再燃し、続きを書きました。
身内の恥をさらすのはいかがなものかと思ったんだけど、ほら、実際の私を知ってる人は一握りだし。ほら、コレはフィクションだから。ウソですよ、オーバーに書いてるんですよ。アハハハハ。
さて。
彼と合流して、ユウちゃんもやってきて、カンパーイと皆で和やかに食事開始。
ビールやワインや、もうボトルでいいべとかやっていた私たちを横目に、バイクで来たユウちゃんだけは、「ペリエ。あ、ない?じゃあ水。ガス入りのやつね。」とかかっこつけて言うもので、こっそりウエーとか言ってたら、となりでダイちゃんが「もうウーロンハイでええやん。」と何度も言うのでユウちゃんにゴミを見るような目で見られてました。弟よ(ダイちゃんのほうな)!スキ!ちなみに何度も言うようにここはスペイン料理屋。
ユウちゃんの手首にお約束のようにつけられたホワイトバンド(白+黄)を目ざとく見つけたダイちゃんは、兄にあるまじき反則技チョウダイチョウダイ攻撃を仕掛け、弟にべつにいいよとアッサリもらい大はしゃぎ。そんなホワイトバンドを無くしたユウちゃんの指には、渋谷の路上でゴキゲン黒人が売っているようなものとは比べ物にならない高そうなシルバーリングが。どうしたのと聞くと、品川ウォーターフロントにそびえ建つマンション最上階の部屋を、親に与えられて気ままに無気力に暮らすニート君から借りたとか。無くしたら大変だから返しなさいよという私に、そいつなら無くしてもなんとも思わないよと常人離れした返事をサラリと言うユウちゃん。ソフトカツアゲちゃうんかと、せっかく私がさり気無く濁した部分をずばり言うダイちゃんをユウちゃん見事に無視。
その後もやっぱり私たちはガブガブ飲み、パエリアをガンガン食べ、飲めない分甘党なユウちゃんがデザートを全種類ぺろりと平らげ、お支払は天文学的な金額にはね上がり、彼がため息と共にカードでお支払してくれたのでした。正直すまんかった。
そしてユウちゃんとはココでお別れ。その後酔っ払った私たち兄弟を彼がつれて帰り、家で再び飲みなおし。
ユウちゃんの感想を聞かれた彼が、「っていうかものすごいイケメンでビックリしたんだけど。」という一言。そうかぁ〜?と反発する私(数年前、知り合いに弟のほうが美人だねと言われたのを根に持っている)の隣でダイちゃん(柔道吉田似)がにくにくしげに一言。
「あいつ全然イケメンちゃうわ。それにあいつの口癖、【スタイリッシュに生きたい】やで。」
・・・ほんまかいな。
そんなダイちゃんと並んだユウちゃんを思い出しながら、後日彼は私に「DNAって本当に神秘だよね。」としみじみと、かつ力強く力説しておりました。ごっつ失礼だけど痛いほど分かるよその気持ち。
それから3人で色んなことを話しまして。(おもにとてつもなくどうでもいいことを)
両親の近況としては、なんか先日ダイちゃんが酔っ払って家に帰り、1時間近くレイザーラモンのモノマネをゴキゲンでフォーフォーやっては父母と一緒に大爆笑in深夜。翌日隣の奥さんに言われたらしい。
「昨日おたくすごく楽しそうだったわね。ウチの孫(高校生)が一度お隣に遊びに行ってみたい、隣のおばちゃんレイザーラモンのモノマネしててすごく面白いって言ってたのよ。あの子お笑い好きだから。」
父母ダイちゃんという我家の家族構成を熟知しているお隣にありながら、しかもやっていたのは明らかにダイちゃんなのに、それでもお母さんがしていたと思われるとは。おかん、どんなけおおらかな近所付き合いしてるんだとため息が出た。孫に好かれたい一心でレイザーラモンとはと聞いて来る善良な市民である隣の奥さんに、みようみまねでハードゲイレクチャーをする母。やめれ。
また、いまだにテレビのリモコンをオムロンと呼ぶいまいち機械系統に安らぎを見出せないはずのお父さんが、なぜか大ちゃんにDVD購入を熱心に勧める。金がないとしぶるダイちゃんに半分出してやるからとまで言う勢い。おとん、映画もろくに観ないのにと不信に思ったダイちゃんがお父さんの持ち物を探ると、DVDのAVを発見。ウエー!!とかいう私の隣で、キモさよりもどんなものかと友人宅でそのDVDをチェックした所、自分達の持ってるコレクションの数ランク上の上物を父親が持ってたことにプライドが傷つけられるダイちゃん(+友人のもっしゃん)。
厳格なご両親の元に育った彼は、そんな我が家のノリに明らかに動揺を隠せない表情でしきりにダイちゃんにお酌をし、ダイちゃんはダイちゃんでめずらしく苦笑いでお酒を飲み干す。
本格的に落ちた私を残し、彼とダイちゃんは夜遅くまで男同士の話(仕事と女)を語り合い、夜は静かにふけたらしい。
翌日二日酔い気味に出社していく彼をケロリとした顔で見送るダイちゃん、持参したお土産【大阪バナナ】を自ら「はらへった。朝飯ないん?」とかつぶやきながら一気に4つも食べるダイちゃん。足元には転がる一升瓶と缶ビールの空き缶が無数に・・・。・・・ああ・・・殺意が・・・。
帰り際には、「部屋、なんとかしろよ。片付けてるけど、この部屋殺風景で女の匂いがしない。女らしくしろよ。」と人ん家の酒を全部のみ干した奴がよくそんな口がきけたな的なビックマウスぶりに切れそうになるも、「仕事場にお土産くらい買いなさいよ」とおねぇちゃんらしく言えた私。大人!そんな姉の気遣いに、「東京バナナでええねん。」と一言を残し、颯爽と去る弟。その日の夜彼に聞いたところ、彼が持っているエロDVDを、親愛の証しとしてダイちゃんにあげたらしいが、よくよく考えると彼の会社の封筒に入れて渡してしまったらしく(社名バッチリ)、俺があげたとばれる!!新幹線で落とされでもしたら大変!!と慌てだす彼。
大阪バナナを持ち東京に乗り込み、姉を雨の中ものすごいアバウトな理由で決めた観光地を連れまわし、散々飲み食いし、持ってきた土産の類似品【東京バナナ】と姉の彼氏からもらったエロDVDを引っさげ颯爽と帰るダイちゃん。
・・・・・なんだか負けた・・・・・
その後実家に、ダイちゃん無事帰ったから当分こっちに出荷しないでくれと即座にクレームの電話。
ついでにレイザーラモン事件のことを母に聞くもこんな返事が。
「ちがうのよ!あれダイちゃんが酔っ払ってフォーフォー言ってたのよ!!
ずっとダイちゃんが言ってたのよ!!」
「ハハハハハ。」
「お父さんも酔っ払って3回ぐらいフォーフォー言ってたけど、ダイちゃんが1時間ぐらいずっと言ってたのよ!!」
「・・・ハハハ・・・」
「お母さんは5回ぐらいしか言ってないのよ。」
・・・やっとるがな。
「トモ、今年のお正月は帰ってこれるの?」
家族全員で深夜フォーフォー言ってる家て・・・・。
「お父さんがね、ダイちゃんとDVDプレイヤー買うって言ってるわよ。【冬のソナタ】見せてあげるから帰っておいで。」
・・・んー・・・そんな家帰りたくないナァ・・・。