チナウ


2005-12-08 (木) 吉本新喜劇をちゃんと観た記憶がないが。(テレビでも) [長年日記]

カンペーちゃんは何時までも下っ端イメージで大御所扱いだと違和感を感じる。

最近無性にお好み焼きが食べたい。

こんな事を言うと、関西人ダネとか言われそうだが、食べたいんだから仕方がない。

ただ何故食べないかというと、夜に粉物を躊躇なくがっつり食べれるほど、私の脂肪貯蓄幅に余裕がなく、体重計の針は絶好調にグイグイまわるというのが切ない現状だからだ。

お好み焼きは関西のソウルフードだねとか言われる。確かにお好み焼きはいつも身近にあった。家の斜め前もお好み焼き屋だった。

お昼母親がいないときは、そこに行きお好み定食を頼むと、出前をしない店なのにお盆に載せて家まで持ってきてくれる。

お好みをおかずに白いゴハンも食べる。何が悪い。

ただ、お好みが身近にありすぎて、あまりわざわざ食べに行くという感覚がなかった。

大人になればあの臭いが洋服につくとその後の夜遊びに支障が出るし、子供の頃は家で食べるというのがほとんどだからだ。

そして我が家のお好みはまずかった。

小麦粉に卵と水で溶いた粉末出汁を入れ、キャベツと天かすと紅ショウガと桜海老を入れて焼く。味が容易に想像できると思うが、そんなにおいしいものでもない。これに各々ソースやマヨネーズを塗りたくったりして食べる。親もめんどくさいからホットプレートなんてしない。フライパンで焼かれたのがお皿にすでに乗っていて、それをチンして食べる。商売人の家に生まれた悲しい運命だ。ソースも鉄板でジュージュー焼くから食欲がそそられるのであって、冷たいソースをかけたものなんて味がとんがってとんがって、もういいですよ勘弁してくださいよとお詫びしたくなるくらいだ。 だから大人になって、お好み焼き粉というものが登場し、そのおいしさに感激したりしたものだ。おうちでお店の味!

東京の人は、お好みに関しては関西人はうるさいと思っている。お好み焼き屋に行くと、たいてい本場の人お願いします的にコテを渡される。

ちょっと待って欲しい。

ドイツ人が全員ソーセージが好きなわけではないように、ウィーンの少年たちが全て澄んだ声を持っているわけではないように、関西人全員が上手にお好みを焼くわけではないんだ。華麗にひっくり返せず、テーブルにベチャっとなった時のキミタチの反応。なんだそのばったもん(関西で言う所のパチモン)を見るような目は。

大体アレだ。キミタチはお好み焼きと同様、笑いに対してもなんか変な期待とちょっとさげすみと、なんか面白いこといって?とか、はいはい、関西の人は笑いに厳しいですよね(苦笑い)みたいな対応をしたりするんだ。

もう一度思い出して欲しい。

カリフォルニアでは海岸通全員がローラースケート(+サンバイザー)をはいてる訳ではないように、アフロの人が全員レゲェが好きでハッパをスパスパやってイエーってワケではないように、無口で面白くない関西人や、時には静かに語り合いたい関西人だっているんだ。

いや、いるよ、関西のイメージ悪くする関西人って。確かに腐るほど東京にいる。(ハイハイ!俺!)

面白くも何ともない話をハイテンションでまくし立て、「ここツッコむとこやん!突っ込んでや!」とかいう、アナタ様の面白くもない、そもそもボケてすらいない話にどう突っ込めと?と小首をかしげるような関西人は確かにいる。人が一生懸命話してるのに、「で?オチは?」とかいう関西人が。一生懸命ダウン・タウンの天才ぶりを熱弁し、今のお笑いブームを底が浅いと語ってみせる頭そこらへんにあるビール瓶でカチ割りたくなるような関西人が。ムダに阪神ファンをアピールする関西人が。(でもだいたいこう言う人たちって関西でも大阪から外れた所に住んでます)

そんなわけで、この狭い日本の中でも、なんか微妙な空気になる時がある。

こっちが普通にしゃべってるのに、相手が気を使ってか「あー!おもしろいよね!さすが関西のひと!」とか言われると、へ?なんで?とか戸惑う事もしょっちゅうあったが、さすがにもうなれたしヘヘヘと笑ってすます社交性も身に付けた。

私は確かに関西育ちだが、別に面白いわけではないし、1週間に一度はお好み焼きを摂取しなくては死んでしまうようなやっかいな生き物でもないし、ついでに言えば両親は九州出身だ。

流流れて生きているのだ。

【PS、タコヤキ機送ろうか?】

数年前、母親が救援物資としていろいろ食べ物や化粧品を送ってきたときにつけられた手紙は、上記の一文で締めくくられていた。

確かにタコヤキ機はなかったが、一人暮らしにそんなに荷物も増やしたくないし、今はいいよと断っていた。

その頃バイトしていたインド料理屋で、お客さんたちに関西の人は家にタコヤキ機が必ずあるんだろうと聞かれたので、必ずかどうかはしらないが、持ってないという話はあまり聞いた事がないとこたえた。でも今私持ってないし、お母さんが送ろうかとか手紙に書いてきたんですけど、と話したところ、是非送ってもらえ、タコヤキ焼いてみたいとせがまれた。インド人のオーナーもノリノリで、バーカウンターにおいて、夜だけタコヤキバーニシヨウヨ!サルサソースカケテメキシカンタコヤキニシヨウヨ!とか意味不明なことを言っているので、日本の飲食事情なめくさっとるなとおもいながらも、ほんじゃあ送ってと母親に連絡した。多分鉄板にタコヤキの溝の付いた奴が送られてくるだろうから、ガスコンロをこの辺において作ろうかとか言っていたら、オーナーは翌日立派な卓上コンロを購入してきた。

こんなお迎え準備万端ななか、迅速にタコヤキ機が送られてきた。

が。

鉄板ならそんなに厚みのない包みだろうと思っていたが、送られてきた荷物は明らかに立て長の立方体だった。ナニコレ。

包みを開けて、上のふたをパカリと開けた時、見えた赤い丸い物体に嫌な予感がした。

取り出したのはまさしくタコ。まっかなタコ。なにこれ?タコの頭の鉢巻より上の部分がふたのように取り外し可能になっており、パカリとあけるとタコヤキを焼くくぼみのある鉄板が登場、お尻からはご丁寧にコードが延び、卓上コンロいらずの優れものだ。

ためしにコンセントに差し込んでみると、両目がビカーと光りだしてたまげた。

【タコヤキ機:タコヌーヴォ】

まったく狙いの分からないネーミングセンスに眩暈をかんじ、その日の夜は来る客来る客に笑われた。さすが関西のお母さんは面白いなといわれたが、ちがう。狙ったんじゃない。うちの母親はじつに真剣に親心で送ってきただけだし、九州出身の女なんだ。

笑わせようとしたわけじゃないんだ。

「あれ?トモちゃん、これ、片目の電気消えちゃったよ?大丈夫?」

「ええ?えーっと・・・(説明書をめくる)【余熱中は片目が消えます。ウィンクは焼けたの証拠、熱いうちに早く食べて☆】」

しらんがな。

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]
# 6-30 (2005-12-08 (木) 13:28)

うちのお好み焼きは、竹輪が入ってました。肉は嫌いだった。特に焼きすぎのブー肉。そりゃ厚い鉄板の方がおいしけどさ。フライパンでも焼きたてのアツアツをフーフーしてもらいながら食べるのが楽しみです。猫舌6-30。

# ふっさん (2005-12-08 (木) 15:01)

タコヌーボ!!<br>絶対欲しいと思って今検索してみたけれどそんなハイセンスなたこ焼き機は出てこなかった。それよかAmazonでもたこ焼き機が買える事に驚きですよ。

# (・ε・) (2005-12-08 (木) 15:50)

ウチのヤキソバには肉の変わりに肉が入っていた。その事をうっかり人にしゃべったら、それ以来チクワを見るとオニクだよと言われるようになった。母さん東京の風は冷たいです。

# (・e・) (2005-12-08 (木) 15:52)

あ!タコヌーヴォだったかも。よりおフランスの風だったかも。6,7年前だから生産中止になったのかなぁ。なめきったボディでどんな気難しい人にも愛されたんだけどナァ。

# (・ε・) (2005-12-08 (木) 15:54)

ごめん。ヤキソバに肉のかわりに入ってたのチクワだ。肉のかわりに肉って。焼き飯おかずに白ゴハンかっこんでた友達思い出したよ。

# バニー服部 (2005-12-21 (水) 00:04)

ざこば師匠の扱いにも違和感を感じる僕ですが、ナイトスクープで片や探偵、片や顧問ということは関西圏でざこば師匠はよほど偉いんでしょうか。あと、こぶ平が突然正蔵師匠になっちゃうのは納得できない。こぶはこぶ。

# (・ε・) (2005-12-28 (水) 12:25)

あー。ざこば師匠ふけたよね。せつないよね。もうおじいちゃんだよ。こぶ平をパシリ扱いしていたヒロミがどう変貌を遂げるか楽しみなのですが、干されてまったくみかけません。嫁はパラパラおどってるし。ミニで。


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