チナウ
2002-03-17 (日) 少し切ないキモチ。 [長年日記]
■ 東京が桜開花宣言をした。
観測史上一番はやかったとかなんとか。かも。(←自信なし)
すでに花見をする団体がいて、その公園の管理者は困惑顔とかニュースで言っていた。
「どこでも浮かれたヤツはいるんだね。」
「お前より浮かれたヤツがこの世の中にはいるんだな。」
おおむね一致(?)した感想を述べ合った私と相方。
3時過ぎまでビデオを見て眠りについた土曜日の夜。(ちなみにビデオは『酔拳』)
------------8時間経過-----------------------------------------------
私達はまだほとんど咲いていない桜の木の下にいた。
「・・・・・浮かれたヤツとかいってたのにね、私達。」
「・・・・・なんでこんなことになるんだよ。」
気が付けば友人たちの花見に参加していた。
・・・・・咲いてないじゃん。
「ねえねえ、皆。浮かれたやつらだと思われるから、花見じゃない振りしようよ。」
一応提案してみたけど、ビニールシートの上にはビールサーバーとワインと焼酎と1升ビン。
「むりだ。あきらめろ。」
あったか陽気にさそわれて、公園には結構人がいた。
なにげに恥ずかしかった。
でも夜の9時くらいまで飲んでいた。
風邪をひいた。
ちなみに桜の木1本あたりの開花率、5%。
間違い探しなみに、花を見つけるのが難しかった3月の夜。
■ 『酔拳』はいい。
なぜかというと、飲むということが正義だからだ。
相方と金曜日の夜ビデオを借りに行った。
行く途中、いつのまにか2人で蹴りとか裏拳とかいれあっているうちに、
すっかりお口はジャッキーになっていた。
てなわけで2人して、ジャッキーのコーナーの前にしゃがみこむ。
「やっぱジャッキー『ゴージャス』とか言ってる場合じゃないって。初心に戻って『酔拳』だよ。ここわ。」
「そうだな。『酔拳』はとてもよいな。」
「私が『酔拳』決めたから、もう一拳決めてイイよ。」
「・・・・・もう一拳って・・・・・・。ただしい単位だな。じゃあ『クレージーモンキー』あたりをDVDで。」
家に帰って久しぶりに『酔拳』をみる。
どうしようもない息子を拳法の達人に預けたら、アル中にされて戻ってきたというイカした内容だ。
拳法の達人はすごく強いけど、酒が切れると震えだしてたちまち弱くなるという筋金入りのアル中だ。
『酔拳』がなかったら、確実にだれからも相手にされないジジィ。
そんなヤツを、それでも達人と設定するジャッキーのおおらかさに心打たれる。
達人に酒を買ってこいといわれたジャッキー。
でもその金で飲み食いしながらさぼってしまう。
どこまでも親近感をあおるにくい演出。
その間に敵が達人のもとに攻めてくる。
達人、酒が切れててやられかける。
そのときの私と相方は、
「酒っっ!!!!ジャッキー、早く酒もってきてやれ!!!!!」
すばらしい。
いつもアル中を憎んでいる相方。
今私達の心はひとつだ。
ジャッキー、酒をもって駆け付ける。
投げた酒ビンを達人キャッチ。
私と相方おもわず拍手。
「酒だ!!!じいさん早く飲め!!!!そして酔っ払え!!!!!」
相方のこの意見に私は夢見心地。
今までこんなに積極的に酒を許す姿をみたことがない。
しかしジャッキー、飲み食いで金を使ったため、そのビンに入っていたのは水で薄めたお酒。
「ちゃんとした酒飲ませてあげないと!!!!酔わないとダメだよね!!!!」
「そうだそうだ!!!」
さりげなく問い掛けてみたらうれしい返事が。
【酔わないとダメ。】
こんなステキな意見、今までの人生の中で一番シビレる名言だ。
将来『知ってるつもり』でとりあげられることがあったら関口さんに、この言葉でしめてもらおうと思っていたら最終回らしい。
結局ジャッキーは無事『酔拳』をマスターし、映画は爽快感を残して終わる。
これで自他ともに認める【酔拳】の達人でも有り、立派なアル中の仲間入りをはたす。
コングラチュレーションジャッキー。
私達も幸せなキモチで眠れた。
『酔拳』のすばらしいところは、そこで物語が終わっているところ。
その後のジャッキーのアル中ぶりを見せないところが気がきいている。
『酔拳2』、昔見たけどもう内容を忘れた。
もしかしたらアル中部分が問題になっているかもしれない。
だから借りなかった。
私もえらい。
今夜も酔拳。すばらしい。すばらしすぎる。
酔拳2は、工業用アルコールに手を出します。ヤンキーです。<br>火も噴きます。無敵です。<br>しかもお母さん役が年下。