チナウ


2002-03-24 (日) やっと明日は給料日です。相方の。 [長年日記]

えーっと、相方にしかられました。

お風呂に本を持ちこみすぎたからです。

片付けますよ。ハイハイ。

「どうでもいいけどなんでお前の読む本には一貫性がないんだ!!!!」

・・・・・・・そんなこといわれても・・・・・・・。

てなわけでそのうちの何冊かをあげてみます。

私は一度読んだ本でも何回も読み返すので、

古い本や、全3巻なのに1巻だけもちこんでいたりとしていますが、気にしないでください。



4832228773  画 和気一作  作 倉科遼

熊本から出てきた田舎娘『彩香』は、水商売の女帝となるべく日々戦っています。

ライバルに顔に塩酸かけられそうになったり、自分の処女を餌に妖怪とまで言われた金持ちジジィを捕まえたり、

お客さんだった小説家が自分のことを小説化したりと、毎日大忙し。

時にはお客さんのやくざの親分をかばって撃たれちゃったりするけど、

野球選手と恋をしたり、遺産をもらったりとなかなかハッピーな日々。

シャブ漬けにされちゃうホステス有り、男を取り合ってライバルを刺しちゃうホステス有り、

株の仕手戦に敗れて片田舎のソープに消えたライバルが復活して今は良き友となったり、

彩香の周りはいつもミラクル。

こんなステキな銀座のおとぎ話に、課長島耕作のサクセスなんて、ちゃんちゃらおかしくて読めなくなります。

さあみなさまも『銀座の灯を消さないために!!!』を合言葉に、ママ彩香に続きましょう!!!!

ちなみに本のタイトルを押すと飛んで行くAMAZONの読者レビューも必見!!熱いぞ!!! どうでもいいけど主人公の名前の漢字、間違えています。

おススメ度:

漫画喫茶で一気読み。これで十分です。(でもちょっとはずかしい)

4091861245  小山ゆう

幼いころから殺人の技を勝手にたたきこまれちゃったあずみ。

その恐るべき技とははんたいに、あまりにも純粋な心が痛々しく、ますますあずみをきれいにします。

ハーフで美人という設定もそそりますが、乳首のトーンが誰よりも薄いというところに、

作者小山ゆうせんせいのベテランとしてのこだわりと意地が見え隠れしています。

今後最大の焦点はあずみの処女を奪うのは誰か。

どんなきれい事を言ってもここに絞られるのではないでしょうか。

おススメ度:

さすがのベテランの仕事についつい買ってしまいますが、

最新刊の帯をGRAYが書いた時点ですべてが終わってしまったという説あり。

4575290475  みうらじゅん

青春ははずかしい。

人の青春もはずかしい。

誰の青春でも自分と重ねて思い出すからはずかしい。

そんな時代をリアルに書く漫画、小説は山ほどありますが、

それを読んでもう心が痛くなったり、どっきりしたりするには、残念ながら私は年くってしまいました。

青春をリアルに描こうが、理屈をこねられようが、

今はただ、「ははは、しゃーねぇーなあ」とテレ笑いと苦笑いを繰り返す日々です。

どうせ笑うなら心から面白いと思いたい。

心からその恥ずかしさにテレ笑いをしたい。

そんなわけでみうらじゅんの青春ノイローゼ。

よみおわったあと、てれながらも甘酸っぱさがこみ上げてくる。それが私の中の良質な青春記なのです。

おススメ度:

中島らもの『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』もよろしければご一緒に。

THEリメンバー青春週間を勝手に開催中。

4821198770  ラズウェル細木

私は食べ物漫画がダイスキな育ちのよいお嬢様なのですが、

これだけ絵がうまいわけでもないのにおなかがすいてくる漫画家も珍しいのではないかとおもう一冊です。

くだらなかったり貧乏くさかったりするんですが、そこがまたおいしそうです。

食欲って本当に脅威。

飲兵衛には『酒の細道』も一緒にどうぞ。

おススメ度:

大き目の本屋さんで探すほうが無難ですが、

小さな本屋さんに置いてたりすると、

そこのオヤジと飲みたくなります。

4883790657  花輪和一

続けて言いますが、私は食べ物漫画がダイスキです。

刑務所に入った筆者。思ったより暇な塀の中での楽しみは食べることだけ。

塀の中での生活を、ただ淡々と細かくレポートしたこの作品で、あなたも立派なくさい飯評論家。

おススメ度:

正月はヘタしたら普通の人よりいいもの食べてますよ。もちろん税金で。

4091923615  近藤ようこ

親を早くになくし、必死で独身のまま働いてきた元教師の時子。

愛人としてずっと日陰で暮らしてきたミハル。

平凡な主婦で孫までいる待子。

まったく環境の違う幼馴染3人が、同窓会で再会したのをきっかけに共同生活をはじめる。

待子の娘や、ミハルが長唄を教える生徒など私に年の近い女性も出てくるが、なぜかこの3人に共感してしまう。

世代の違う私と彼女達を結びつける共通点はただひとつ、女であるということ。

肌の張りが徐々に衰えて行く中、それと引きかえにするかのように、心のツッパリがゆるやかになってゆく。

愛とは、家庭とは、老後とは、人生とは。

ともすれば説教くさく沈みそうな重いテーマを、さりげなくやさしく包み込むように慈しむように描かれている。

漫画をほとんど読まない相方までもしみじみさせた、作者の深みと作品の豊かさは必見。この季節には『遠くにありて』もお勧め。

3人とまったくちがう環境だろうが、年齢だろうが、そんなことは関係ない。

大人になって良かった。

女に生まれて良かった。

おススメ度:

ママにも勧めてみよう!きっとなかれちゃうよ!!ママも色々あるんだネ!!




この他にも、

大和和紀の『あさきゆめみし』や山岸涼子の『白眼子』なんかもありました。

ココの日記のシステムは本の表紙を引っ付けるのがらくちんなので、またかくことがなくなったら書きますね。

ああ、一貫性ないですか。そうですか。

でもそんなことはどうでもいいことなんですよね。




問題は、今まで買った本と飲み代を足せば軽くマンションの頭金になるってことですね。ママもマジ泣き間違いなし!テヘ!   凹。


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