チナウ
2002-06-19 (水) 明日は多分『酒の細道』最新刊が出るので買うと思います。 [長年日記]
■ ダイスキだったのものにあえなくなるという悲しさ。
いくつになってもなれないものです。
そのストイックさとまっすぐ指し示す自分の価値観。
何かを否定したり、ましてや自分の好きなものを堂々といえない姑息な自分が恥ずかしいです。
まさに今日の日記はそんな私の小者ぶりをあらわしています。
ご冥福をお祈りしています。
ほろ酔い気分でオウチへかえると、相方が机の上に本を並べていた。
『新しい単位』『瀕死のエッセイスト』『たまもの』
やべ。
私は本や漫画をしょっちゅう買っては溜め込むので、相方にしかられないようにまずはいったん隠している。
うちは収納が極端に少ないため、すぐ本だらけになってしまう。
ちなみに今日みつかった本は余り使わないタッパーなどをいれた食器棚から出てきたものだ。
相方 : 「どうでもいいけどナニこの高そうな写真集みたいな本。キモいおっさんのキスシーンなんか見たくないんだけど。」
トモ吉 : 「・・・・・人生って色々あるみたいよ。」
相方 : 「前からいってるけど、お前の本を選ぶ基準はなんなんだ。」
トモ吉 : 「そんな基準ありません。」
そんなことを言いながらも相方がお風呂に入っているあいだ、ゴソゴソと片付けをしました。
自分でも忘れていたところからひょっこり本が出て来たりしてなかなか面白かったです。
内田春菊の『水物語』の2巻が出てきましたが他の巻は出てきませんでした。
思えばこれが私が春菊の本を買った最後でした。
昨日本屋で新刊なのか、日記のような本を見つけました。1500円でした。あの人はいったいどうなっちゃったんでしょうか。
自分の日記に1500円って。しかもあの内容で。
中学生ぐらいの頃はじめて春菊本を読みました。
ずっと彼女の指摘に、ああ、そうなのかと素直にビビっていましたが、いまはあまりにもの痛さにこっちまで恥ずかしくなってきます。
繁殖も1巻までは読めたのですが。つか、繁殖した事がかえってうらめにでたのでしょうか。まあどうでもいいですが。
岡崎京子の『PINK』もでてきました。きょえー、なつかしー。
彼女の作品では『チワワちゃん』とかもダイスキでした。
私は初期の頃が好きだという漫画家が多い中、新しく出れば出るほどさらに惹かれて行く稀有な人でした。(高野文子とか。もっと出して。)
よく庵野モヨコが彼女のあとを継いだだのなにかと比較されてますが、わたしは彼女と岡崎京子を比べた事がありません。
庵野モヨコは初期の『ハッピー・マニア』の一瞬以外、面白いと思った事がないのですが、でもあの人はあの人の個性があるとおもうので、
岡崎京子がいようがいまいが今ぐらい売れたと思います。
岡崎京子とは、なんというか、まあまったく別もんだとおもっています。
昔岡崎京子は【オサレー漫画家】みたいな寒い売出しをされていました。桜沢エリカと中尊寺ゆつこなんかと3人セットで。
桜沢エリカの新刊も出てましたが、あれ、いったいどんな人が買うのでしょうか。ブランドカタログなら本物のカタログ見たほうがいいし。
いっそケリー教普及委員会ということで。でもケリーが女の子に勇気も力も与えてなんかくれないという事、ましてやステイスも。
おしゃれを意識した漫画が、じつは時代に取り残されていたという切なさがにじみ出ています。
いっそのこと竹宮恵子のかわりにエルメス物語描けば良かったのに。なぜ竹宮。
そんな事を考えながら、私の本を選ぶ基準をなんとなく模索してみました。家の本をチェックしながら。
やまだないと、雑誌にのってたら一緒に読みますが。わざわざ本は買いません。あ、ちょっとまえの南Q太の本(短編集)とかわかみじゅんこの本が1,2冊ありまあした。
中島らもの本はほとんど有ります。
ギャー!!! 辻仁成の『ピアニシモ』と田口ランディの『コンセント』が。
うがー、はずかしい。
言い訳するわけじゃ有りませんが、どちらも出たばかりの頃事務所に転がっていたのでもって帰って読んだんです。(←よんどるがな)
こんなハードカバー場所取るだけなので、ソッコー削除します。
奥のほうから小箱が出てきました。
うきうきしながら開けて見ました。
・ みうらじゅん、いとうせいこうのスライドショーでかった仏像携帯ストラップ
・ 『流れ者図鑑』(AV)
・ オースティン・パワーズのシェーカー
・ 『どぶねずみの詩』ザ・ブルーハーツ著
・ 『 MU 』手塚治虫
・ 『セクサロイド』石ノ森章太郎
・ 『炎のロマンス』上原きみ子
頭が痛くなってきたので寝ます。
相方がおふろでクスリと笑う声がしました。
『新しい単位』を読んでいました。
ドローだと思います。