チナウ
2003-10-04 (土) 強くなりたい。 [長年日記]
■ そしてぶん殴りたい。
最近珍しく会社が忙しくて、書類が面白いように増えるので更新できませんでした。
わかってる。何も言うな。その時点でおかしいんだろ。な。
いつも仕事の合間にメモ帳広げて思いつくままにダカダカ打って、ほとんど読み返さずカジュアル気分でアップしちゃったりしています。
暇なときにまとめ読みすると明らかに文章がおかしくて楽しいです。
ご飯とか食べながらだと噴出すもん。ブハッ!とかいいながら。
うちの家もなんとかプレステでオンラインマージャンできる程度の成長は遂げましたが、まだまだおうち更新は先のようです。
いいのかこれで。ま、いっか。
だれかリアルにマージャンしませんか。モーパイやってみたい。並べたパイを2段に重ねてみたい・・・。
そんな日々エレガントへの道を怠ることのない私、昨日も颯爽と出勤してたんですよ。
最寄り駅で降りて、ちょっと人通りの少ない道を歩き始めたときのこと。右後ろに人の気配が。
「・・・おねえさん・・・おねえさん・・・・。」
チラッとみると年のころは20代半ばというところでしょうか。
この私のモテモテフェロモンをすれば、朝っぱらからヤングをサカらせてしまうという罪な現実。
ごめんねチェリーボーイ(←勝手に)。お姉さんは忙しいんだよ。
そんな感じで無視しながらザカザカ歩いておりました。
「・・・おねえさん・・・ねえ・・・おねえさん・・・どこいくの・・・」
なかなかしつこいです。
ずっとささやき続けてるし、周りにも人は少ないし、私はそちらも見ず一言「仕事」とはき捨てるようにいい歩調を速めました。
「・・・ふーん・・ごめんね・・しごとか・・・ごめんね・・・・」
朝のこの時間この急ぎっぷり、どう見ても出勤やろと思いながらまた無視です。
そんなことも読めないようじゃナンパは成功しませんよ、秋葉原学園(←勝手に)。
「・・・ふーん・・・仕事なんだ・・でもサボるよね・・・ねえ・・どこ行く?どこ行く?」
なにねむたいことぬかしとんのじゃワレと言いたいところを、まあ私のフェロモンパワーに惑わされたかわいそうな子羊。彼も犠牲者。
そう思えば同情の余地もあるというものではないですか。ムシムシ。
でもね、何か引っかかりますよ。私の中のデンジャラスパーソンアンテナが久々に立ち始めました。
「・・・おねえさん・・・おねえさん・・・大丈夫だからね・・・ちょっとまっててね・・・
ピッピッピ
あ、もしもし?町田?おれおれ。あのさあ・・・ちょっと遅れちゃうよ・・・
おねえさんにさあ・・・・誘われちゃってさあ・・・大丈夫ごめんね・・・ちょっと・・ほら・・
いろいろ時間かかるから・・・ごめんね・・・
プツ
もう大丈夫だよ・・・おねえさん・・・さあどこ行く?・・・」
何が大丈夫やねん。いやちがう。そうじゃない。
そうじゃなくて、何に時間がかかるんだ。ちょっと・・・真剣怖いんですけど・・・
これは確実にあっちの世界の人かもしれません。忘れてた。私はこの手の人に愛されやすい体質だった・・・。
「・・・おねえさん・・・もう・・・おねえさん・・・
パシャパシャ
・・・フフフ・・・おねえさん、写真取ってるよ・・・」
やばい。
携帯電話のカメラでなにやら撮影会が始まったようです。
「・・・おねえさん・・・ パシャパシャ ・・・おねえさん・・・
パシャパシャ・・・もう逃げられないよ・・・これでね、お尻もとってるよ・・・・
これね・・・パシャパシャ・・・なんでもきれいに写るんだよ・・・下着も透けて撮れるんだよ・・・」
・・・神様。
ナンパとかフェロモンとか調子こいたこと言ってごめんなさい。
私も無駄なミエをはってしまいました。
忘れていました。
フェロモンとか大きな事言ってしまいましたが、私のこのパワーは一般市民にはまったく通用しないものでした。
ごくごく一部の、いろんな意味で少し足りない人たちだけにキャッチされるものでした。
ああ・・・神様・・・。
「・・・おねえさん・・・おねえさん・・・」
振り向いたりして顔まで撮られてはたまったもんじゃありません。
私は極力下を向いてダッシュ気味に歩きます。
トロっとしゃべるくせに、やつもなかなか足が速いです。
オフィスビルが見えてきました。ちょうどビルから営業の人が出てきました。
「あ!勝俣さん!!おはようございます!!」
私はそのまま営業さんのもとに走りよりました。
振り向くと、その男が走り去って逃げるところでした。
一気に疲れといやな気持ちが出てきて、勝俣さんに挨拶した後会社に入りました。
ああ。やっとついた。
「トモロック。時計見やがれ。10分遅刻。」
「ちがうんですよ元木さん!!今そこで変な人に追い掛け回されてたんですよ!!!!」
「見栄を張るにも程がある。」
・・・・・。
あのまま彼とあちらの世界へ行けばよかった・・・。
お母さん。東京は世知辛いです。
どうせ金目当て(女引っかけて、集団で身ぐるみ剥ぐ)か、落とせるかどうかの賭の対象でしょ。「トモ吉さんは高いのよ」前金でしっかり巻き上げて、テクニックの下手さをケチョンケチョンにやっつけたら。子分を待機させといて。東京は世知辛いということを、若い男に教育しなきゃ。