2015|10|
ぷっちん日記
2004-08-31 (火) 幸福な物音 [長年日記]
■ 幸福な物音
ゲームをしていてふと思い出した。
昔から何回となく繰り返し耳にしていた幸福な物音があったこと。今は聞くことはないけれど、将来、もう一度聞くこともあるかもしれない。
それは、夜遅くに、玄関の鍵が開いて父が帰ってくる音。
その音がすると、私はそれまでやっていたことを休止して、ダイニングへ行って、父の食事につきあいながらお喋りをしたりお茶を飲んだりする。
その音は、それまでに例えばどんなにゲームに埋没していても、格別続行したいという気持ちを抱かせないくらい、圧倒的な何かを持っていた。それまでに何かやりたくないこと(例えば試験勉強)をしていたとしたら、ブレイクするための最高のタイミングだった。
私はいつでも、その音を自分の中で鳴らすことができる。
そしてそれを再現させたいと願う。もっとも、今の暮らしでは、実現は難しい。
- 帰ってくるのは私のほうだ
- ダイニングの居心地が悪い
難しいものだなぁ。